12月14日、午前9時/スバみか、まおみか、2年×みか「ミッキ~、緊張してる?」
控え室でそわそわ落ち着かない様子のみかを見て、差し入れのお菓子を物色していたスバルが声をかけた。
言われたみかは、「へ?」と間抜けな声を出す。どうやら自覚がなかったらしい。不思議そうな顔をしている両者に苦笑しながら、真緒が手招きしてみかを座らせた。
「大阪公演だもんな。影片の知り合いもいっぱい来てくれるのか?」
「おん、妹や弟たちと、あとお父やんとお母やんも来てくれる言うてたんよ」
「すごいね! みんな来てくれるんだ!」
まだ着替えるにも時間がある。嬉しそうに言うみかの前に、真緒がペットボトルのジュースを、スバルがお菓子を置いていく。
勝手に食べて良いものかとちらりと送った視線の先には、宗がいる。スタッフと共に、北斗と敬人、泉、夏目、なずなと、各ユニットのリーダー達がタイムスケジュールの最終確認をしているようだ。Knightsだけリーダーではないのは、いつもの光景である。
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