永遠を誓いあう、アレ。 ──こんなにも美しい空間なのに、一生で一番、緊張感がある場所になるかも知れない。
そうインタビューで答えたらしい男は、いつも以上にイケメンオーラがパなかった。
「わぁ、すごい……! さすがブラッドさん。格好良いな〜」
真横で同じページを覗き込んでいたウィルが、嬉しそうに微笑む。異論はないがそこまで面白くもないので、あえてノーコメントを貫く。
ブライダル雑誌の撮影をしたらしい我らがメンターリーダー様である。どこかの教会で撮影したらしい。
モデルや俳優でもなく、ヒーローが使って良いのかというほどのページ数を割いてくれている。普段の割合がどうかは知らないが、ブライダル雑誌というものは基本はチャペルやドレス、ジュエリーやケーキといった結婚式のための情報誌だと思うのだが、本当にこんなにも一人の写真で埋めてしまって良いものなのか。それほどになかなかのページ数、そして写真の枚数だった。
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