洗ってくれた「枕カバー洗ってくれたのか?」
ぽんぽんとクッションをカバーに入れながらロナルドが尋ねる。
「枕カバー? ああ、クッションカバーのことか。洗ったよ、君が干してくれたろう」
入れてくれてありがとね、とドラルクがソファに座ったままのロナルドの頭を撫でる。照れ隠しにドラルクが殴られて一度死んだ。
「俺さ、枕カバーから臭いがし出したら裏返して使ってたくらいズボラなんだよ」
「うわあ」
「だからこんなこまめに洗ってくれてて泣きそう」
「このくらいで泣くんじゃない」
「ウウッ」
泣き出したロナルドがドラルクの腰に抱きついた。