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    ふじの

    @hagiakiii

    雑多垢、20↑
    DCは警察学校組(特にチョリース組)、緋色組、ダークバッチ組、3/4組推し
    CPは松佐、コ哀を推しております(公式CPは羽由美推し)
    萩原研二に狂っている‪( ◜௰◝ )
    ハイパーコミュ障&口下手ヲタクですので、ほぼ壁打ち垢ですが、ファボに尊さと愛を乗せまくっております( ˇωˇ )
    めっちゃファボ魔です!
    【無断転載❌Please do not reprint or use the pictures.】
    支部:https://www.pixiv.net/users/14922367(雑多)

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    ふじの

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    連続通り魔事件の捜査のために本庁に泊まり込みで調査資料の整理をする松佐。
    ↓実は書いていたこれの前日譚(?)のお話( ˇωˇ )
    私が楽しいだけの松佐のお話※LI○E風✌︎('ω'✌︎ )三( ✌︎'ω')✌︎
    https://poipiku.com/4187914/6693646.html

    #松佐
    matsuzo

    本庁に泊まり込みの松佐PM 21:45
    捜査一課三係に割り当てられた室内


    「ったく、キリねぇなこの量…」
    「終わりが見えないわね…」

    部屋の明かりは消え、デスクに備え付けられたスタンドライトが2つ並んで2人を照らしていた。
    部屋の中は小刻みにキーボードを打つ音と紙を捲る音が小さく響いていた。


    「集中力切れた」

    いつもかけているサングラスをYシャツのポケットへかけた松田はキーボードを打つ手を止め、control+Sで上書きをして椅子に仰け反り伸びをした。

    「もうこんな時間だし、休憩しましょうか」

    そんな松田を佐藤は横目で見ながら資料と睨めっこしていた目元を指先で解すように押さえた。

    「ああ、シャワー室行ってくる」
    「私も行こうかな…。
    着替え取ってくるから途中まで一緒に行きましょ?」
    「ん。」

    そう言って松田は自身のデスクの抽斗を漁って適当に着替えを持ち、佐藤は自分のロッカーへ向かい着替えが入ったカバンを漁った。

    「えーっと、ここにあるはず…あれ?」

    佐藤にしては時間がかかっているなと感じた松田はロッカーの方へ向かった。

    「どうした?」

    松田の声がした方へ少し視線をやって、また佐藤は自分のロッカーを漁り出した。

    「いや、泊まり込み用の着替え持ってきたはずなのに…上だけない…。あ、一昨日トップス汚れたから使ったんだわ…」

    先日の自分の行動を思い出した佐藤は小さく溜息をついた。

    「…下の着替えはあるんだな?」
    「ええ、どうしよ…今着てるのそのまま使う…?」

    すると松田は「少し待ってろ」と言い、また自分のデスクへ戻り何かを持ってこちらへ来て、佐藤の頭へポンと何かを置いた。

    「ほら」

    佐藤は頭に置かれた何かを両手で押さえて下へ降ろした。

    「え?…Tシャツ?」

    どう見てもそれは松田のサイズのTシャツで、ほんのり松田がよく吸うタバコの香りがした。

    「洗ってあるやつだから、それでいいなら使え」
    「で、でも松田くんの分は?」
    「俺がどんだけここに泊まり込んでるかアンタが1番分かってんだろ?着替えは他にもある。気にすんな」

    そう言って松田は佐藤の頭をポンポンと小さく撫でた。

    「…ありがとう」

    佐藤はお礼を言って松田のTシャツをギュッと胸元に抱え直した。

    「おう」
    「じゃあ行きましょうか!」

    お互いに荷物を整え、シャワー室がある階へ向かうため刑事部屋を後にした。


    ________



    シャワー室へ向かう途中、2人で世間話を続けていると松田が佐藤へ問いかけた。

    「つか、なんで一緒に行こうとか言い出したんだよ」
    「え?」

    どうやら先程の刑事部屋でのやり取りのことを指しているようだ。

    「アンタ、誰か連れて行動するような質じゃ無いだろ?」

    普段の佐藤は、そんな面倒な事をするような質では無いことを知っている松田は疑問に思っていた。

    「え、えーっと…笑わない?」

    佐藤は少し恥ずかしそうに松田の方を伺った。

    「ん。」

    そんな笑うような内容なのか?と思いつつ松田は佐藤へ話すように促した。

    「あのね、その、シャワー室までの通りって途中薄暗いじゃない?なんか出そうで怖いのよ…」
    「………ブッ、」

    いつもの男勝りな女刑事姿とは程遠いセリフに松田は佐藤を裏切り思わず笑ってしまった。

    「あ!!笑わないって言ったのに!!」

    裏切られた佐藤は顔を赤くしてポカポカと松田の肩を叩く。
    そんな力で殴られても松田には痛くも痒くもない。
    一通り笑った松田の心の中に佐藤の新たな一面を刻んだだけだ。

    「あー悪かった悪かった、て事はどうせ戻りも怖いってこったろ?」

    ひとまず笑いを治めた松田は赤くなって怒った佐藤の顔を見た。

    「う〜…別に良いわよ、先に戻ってても…」

    子供っぽいとか思われているんだろうと佐藤は松田から顔を逸らすと「笑って悪かった、待ってるよ」とポンポンと頭を撫でて先へ進んでしまった松田の背中を見つめて

    「こういうとこズルいわ…」

    と小さく呟いて後を追った。



    __________



    シャワー室の前には数個のソファーと自販機が設置されたロビーの様な空間があり、松田は自販機で買ったサイダーを飲みながら佐藤が出てくるのを待っていた。

    すると女子シャワー室の扉が開き、佐藤が姿を現した。

    「ごめん!お待たせ!」

    松田から借りたTシャツは想像通り佐藤にはオーバーサイズで、いつもは隠れている鎖骨の辺りのシャワーで火照った肌が見え、その姿に松田は思わず飲んでいたサイダーをグビっと飲み込んだ。

    「いや、そんなに待ってねぇよ」
    「そう?それなら良いけど…何か美味しそうなの飲んでるわね」
    「風呂上がりってたまに無性に炭酸飲みたくなるんだよな」

    そう言ってまたサイダーを口に含む松田はいつものワイルドな姿ではなく、少年の様だと佐藤は心の中で笑った。

    「えーいいなぁ、私も小銭持ってくればよかった…」
    「仕方ねぇからセンパイに1本奢ってやるよ」
    「いいの?!」

    髪が濡れているせいか、いつもより幼く見える佐藤に思わず「他の野郎にも同じことしてねぇだろうな?」と言いかけた言葉を飲み込んだ。

    「ジュース1本くらい別に良いだろ、何にする?」
    「えーっと、松田くんと同じやつ!」

    2人で自販機の前に並び、松田がサイダーのボタンを押す。

    「ん。ほらよ」
    「ありがとう!」

    松田からサイダーを受け取った佐藤の髪から水が滴り床へ落ちた。

    「つか、アンタちゃんと髪乾かして来いよ」
    「ん?ああ、いいのよ。ロッカーにドライヤー忘れてきちゃったし、私髪短いからそのままでもすぐ乾くわ」

    そうは言っても昼間は上着無しでも過ごせる季節だが今は夜。
    松田のTシャツ1枚に濡れたままの髪では風邪を引きかねない。
    松田は小さく溜息をつき、自分が着ていたパーカーを脱いで佐藤へ渡す。

    「…たく、これ着てろ」
    「いいわよ!それじゃ松田くんが風邪ひいちゃうわ!」

    流石の佐藤も遠慮してパーカーを松田へ返した。

    「だーかーら、俺は他にも持ってる!
    いいから着てろ」

    痺れを切らした松田はパーカーを佐藤に羽織らせ、佐藤は観念したように「ありがとう…」と言って袖を通した。

    それを確認し、松田は荷物を持ち直した。

    「刑事部屋戻るぞ」
    「うん!」
    「ちょっと袖長かったな、捲るか?」
    「ううん、暖かいからこのままで大丈夫よ」
    「ん。」

    所謂萌え袖状態の佐藤は松田のパーカーの袖を鼻の近くへ持ってきてスンスンと匂いを嗅いだ。

    「おい…なんで嗅ぐんだよ」

    タバコの香りを少し気にした松田は怪訝そうに佐藤を見た。

    「ふふっ、松田くんの匂いがするなーって」

    と佐藤は嬉しそうに話す。

    「…アンタ、それ他のとこでするなよ」
    「へ?しないわよ、他の人から上着借りることなんて無いし」

    そんな佐藤に色々と頭を抱えたくなった松田はとにかく刑事部屋へ戻ろうと歩みを進めた。

    「はぁ…、とにかく戻るぞ」
    「はーい」


    その後もくだらない話をしながら2人で刑事部屋へ戻る光景を誰も見ていないと安心しきっていた松田の平穏な生活が崩れるまであと数時間…。



    ↓へ続く( ˇωˇ )
    【https://poipiku.com/4187914/6693646.html】





    ※以下、補足


    刑事部屋(捜査一課の部屋)に戻ったあとで休憩スペースで一緒にドライヤーかける松佐。その後一緒に自販機コーナーでカップ麺買いに行く松佐。
    そしてその後資料整理をある程度終えて休憩スペースで一緒に寝ちゃう松佐。(それを一番最初に見つけるのが伊達さん)

    そしてたまたま警視庁の方へ来ていたれーくんが自販機コーナーに向かうラフな格好の松田と松田のパーカー来てる美和子さんを目撃して必殺・早撮りして同期グループLINEでのちに松田が質問攻めにあう迄がセット。
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