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    いなーさ

    @ottonounkohunda

    すたおのSS保管置き場です

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    いなーさ

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    お題レオセリ

    「ねぇレオン、私ちょっとお願いがあるのですけれど……」
     レオンが向かっている、辞書とレポートを交互に確認しながら書き綴っているデスクの上を、言いながらセリーヌはつぅ、と指先で撫でる。
    「だめ」
     顔を向いて言うこともなくレオンは即答した。
    「……。せめて、こっちを向いて答えてくれませんこと?」
    「……」
     一呼吸置いて、レオンは椅子ごとセリーヌの方に向いた。
    「また変なこと考えてるんでしょ? もう次はダメ」
    「そんなこと……。ねぇ、レオン。お願いですの」
     セリーヌは腰を屈め、両手を前に突き出し胸の谷間を強調するポーズを取り、艶のある潤んだ唇で上目遣いをした。レオンは長いため息をついた。
    「あのさセリーヌ、僕たち何年の付き合いだと思ってるの?」
     色仕掛けが効かないと悟り、セリーヌは拗ねた表情で答える。
    「わかってますわよ……もう私の身体なんて見飽きてますわよね……」
    「いやそうじゃなくて」
    「レオン、最近ますます仕事が忙しいでしょう? 私との時間、全然作れてませんもの。私もいい年ですし、焦ってるって、自分でもわかってるのですけど……」
     語尾が涙声で震えだす。
    「レオンが良かったら、もっと若くてかわいらしい方と一緒になってくださいませね?」
     頬に一筋涙が落ちてもなお、セリーヌは笑いかけていて。
    「〜〜〜〜〜〜あぁもう!」
     レオンは強引に抱き寄せ、セリーヌにキスをした。
    「頑張って我慢してたのに、もう我慢できなくなったじゃないか!」
     デスクの上のものを全て乱暴に放り出し、何もなくなったその上にセリーヌを組み敷いた。
    「あっ……レオン、それは大事な資料じゃ」
    「そんなの後! 悪いけど僕が満足するまで付き合ってもらうからね?」
     余裕なさそうにネクタイを解くレオンを見上げ、セリーヌは背中がゾクゾクするのを感じた。
    「……さっきの顔、絶対に僕以外の男に見せちゃダメだからね」
     片手でセリーヌのシャツのボタンを外しながら、レオンは荒い息混じりで耳元で囁いた。
    「………不要みたいで、良かったですわ」
     独り言を小さく呟き、セリーヌはレオンの背中に腕を回した。
     “新しい惚れ薬を試してほしいお願い”は次回のお楽しみにしておこう。セリーヌはレオンの頬にキスをして続きを促した。
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