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    annojo_94

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    annojo_94

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    メン地下ルク様とガチ恋ルドくんのドラロナ
    雑メモ
    こういうのが書きたい

    やっと見つけた王子様!メン地下ドラルク、ガチ恋勢ロナルド(非TO)

    マナーとへんな(美青年のすがた)と組んでいる

    物販、チェキ撮影では
    毎回両手を恋人繋ぎで握り合って話す

    数少ない男性ファンかつ目立つ容姿
    たぬき的掲示板で陰口のオンパレ
    別の新規メンズアイドルグループに乗り換えた、と噂

    不安ルク
    実際次の対バンライブで、客席にロナルドの姿を見つけるも
    物販の列には不在で、
    例の新規グループの列に並んでいるのを見てしまう

    陰口に耐えられなかった?
    単純に飽きてしまっただけ?
    あんなに、私を好きだって言っていたのに。

    もやもやが続く
    Twitter、インスタのアカウントを確認するドラルク
    元々低浮上のロナルド
    それでもグループ公式のお知らせには反応があるので
    ひとまずの安心を得る

    定期開催の対バンライブ
    前回一緒だった例の新規グループとも共演
    小さい箱。楽屋同じ。

    “ハンダ”と呼ばれる青年が、楽屋に一般人を連れてきたらしい
    「なあ、駄目だって! 俺、関係者でもなんでもないだろ!」
    慌てるような声。聞き覚えがある
    「宿敵は関係者だ馬鹿め!」
    「んな訳あるか馬鹿……おい! ちょっと、待っ……」

    狭い楽屋。半田に手を引かれ、ロナルドが入ってくる
    ドラルクは硬直する
    ロナルドもドラルクに気付き、固まる

    「紹介する。コイツが俺の宿敵でシンヨコイチのアホ、ロナルドだ」
    「何してんすか……ああ。例の、可哀想な人」サギョウ
    「自分にも宿敵がいるであります。是非参考にお話を!」カンタロウ

    「先輩、睨まれてますよ! ほら、早く帰ってもらわないと!」
    睨んでいるつもりは無かったが、と思うドラルク

    「まあまあ、いいじゃないですか。ゆるーくやりましょうよ。私達、売れっ子でもないですし」へんな
    「マナー違反大歓迎〜〜」スマホ片手に此方を見てすらいないマナー

    話し掛けるきっかけを得た、とドラルク
    しかし遮るようにロナルドが大声を出す

    「あ、いや、俺。帰ります!」

    引き止める理由が(個人的にはあるが)ないドラルク
    言葉に詰まる

    「じゃあな、半田。頑張れよ。……応援してっから」
    「ふん。貴様に言われんでも俺はいつも全力で頑張っている。精々客席で妬ましげにペンライトでも齧っているんだな」
    「齧らねえよ!」
    「ちなみに貴様が下げているそのペンライト、セロリにすり替えておいてやったぞ」
    「セッホギャッパララワァバッ」逃げていくロナルド
    「うわ何今の動き!?」驚きとドン引きが混在するサギョウ
    「宿敵たるもの、常に退治用の武器を持つべきでありますか」
    「当然だ」

    「アホが失礼を。すまなかった」とドラルクに言う半田
    「凄いな。意地でも自分の非を認めないのか、この人」サギョウ

    「構わんよ。……今のは、君のご友人かね」
    「一応は。どちらかといえば宿敵で怨敵ですが」
    「そう。それならいいんだ」安心するドラルク

    ロナルドは推し変したのではない
    前回はただ、友人の初ライブ応援を優先しただけなのだろう

    「良いって?」へんなの純粋な疑問

    墓穴

    「……ファン、を。こんな。楽屋に連れ込んじゃあ、駄目だろう? ただの友人なら、まあ。その。なんだ。良い……良くはないが、いや。まだ良いじゃないか」歯切れが悪い

    「安心したんだ〜〜?」

    図星

    「あー、あの人結構貢いでますもんね。ドラルクさんに」
    へんなの言葉に事情を察する半田

    「どうやら“貴方”も、俺の宿敵になるようだ」
    「……平和主義でね。争いは避けたいのだけど」
    テンションに雲泥の差

    ライブ中、後列にロナルドの姿
    紫のペンラに安心する

    ライブ後の物販
    ドラルクの列に並ぶロナルド。
    ドラルクは内心ガッツポーズを決める

    ドラドラちゃん、とアイドルネーム(芸名)呼び
    「ドラルク」と呼ばれてみたい

    取り留めのない話をしてその日は終わり

    (友人だという彼は、あの子の名前を知っているのだろうか)
    (名前で呼び合えるようになれたら、どれほど幸せだろう)





    ロナルドの現場参戦数が減る
    焦るドラルク

    毎日掲示板やアカウントのチェック
    (これではどちらがファンか分からんな)と自虐ルク

    そうこうしている内に単独ライブが決まる
    告知ツイートにロナルドのアカウントから《いいね》がつく

    ライブ当日
    ロナルドの姿を見て安堵するドラルク

    物販、チェキ 十限
    「最近、来てくれなくって寂しかったよ」
    と軽い口調ながら本音を吐露するドラルク
    ロナルドは元気がない

    「……ロナルドくん?」
    「俺、もう。会いに来れないと思う」

    「どうして?」
    「絶対に叶えたい夢が、あって。それで。師匠のところにお世話になるんだ。住み込みで……何年掛かるか、分からない」

    「だから会えないけど、でも。CDとか、グッズとか。沢山買う。応援してる。ずっと。ずっと」
    「……うん」

    「夢、ちゃんと叶えるんだよ。ドラドラちゃんとの約束」
    泣きそうな顔で頷くロナルド

    チェキにサインとメッセ
    「誰にも見せないでね」と耳打つ

    《愛してる》と書いたチェキを手渡すドラルク


    ◇◇◇


    細々と続けていたヌーチューブ投稿
    ある日ドラルクのクソゲー実況動画がバズり、
    百万回再生の大台を突破。ネット上で話題になる

    これを気に動画投稿に力を入れましょう、と事務所から指示

    (あの子も見てくれるかもしれない)
    実際に会うことはできなくても、
    配信動画のチャットを通じて会話をすることくらいは……。

    しかし《ロナルド》を名乗るアカウントは
    待てど暮せど現れず思惑が外れる

    そんな中、各々の個性を活かした動画は評判が評判を呼び、有名ヌーチューバーとのコラボなどを経て、メジャーデビュー
    遂に地上波デビューを果たす

    ライブ、ヌーチューブ配信その他で多忙に

    (暇つぶしに丁度いいと思って始めたアイドル活動だったけど、流石にきついなあ……)
    と自宅で久々の休日を謳歌するドラルク
    ジョンをモフりながら、ぼおとテレビ画面を見ている 
    内容は頭に入って来ない

    (あれから“推し”にも全然会えないし……)
    ジョンの腹毛に顔を埋めながら、ロナルドに思いを馳せる

    (夢、無事に叶えたかな)
    どんな夢かも聞けなかった、と後悔する

    『続いての特集は、吸血鬼のホットスポット新横浜。今話題の“退治人ロナルドさん”にお話を──……』

    耳に飛び込んできた《ロナルド》の名前に顔を上げる

    鮮やかな赤が視界に飛びこみ、
    ダサい私服姿しか知らなかったドラルクは息を呑む

    緊張からか、ロナルドの表情は強ばっているが
    常に光り輝いているようにすら見え、目眩がする

    退治人が夢だったのか
    だから吸血鬼の私に気を使って言わなかった?
    可愛い、かっこいい、
    (自分の推し色)紫のイメージだったけど、赤も似合う
    色々な感情が滅茶苦茶に混ざる

    (会いたい)

    テレビ番組での話によれば、個人事務所を構えているらしい
    そこに行けば会えるのでは
    スマホを引っ掴み、その場で調べる
    当該情報は直ぐにヒットし、HPには
    『吸血鬼の方のご相談も承ります』の記載
    退治とは? と思いながら、彼らしいなと笑う

    自分の数少ない休みを確認するドラルク


    ◇◇◇


    新横浜駅から徒歩五分
    雑居ビル

    ロナルド吸血鬼退治事務所のドアプレート

    四回のノック
    「どうぞ」と聞きたかった声が聞こえる
    ドアノブをしっかりと握り、ドアを開く
    事務椅子から立ち上がるロナルドの姿を目にする

    「予約していた“ドラルク”と申します」
    緊張に気付かれないよう、声のトーンを抑えながら

    ロナルドは目を瞠り、立ち止まっている

    「……久しぶり。ロナルドくん」

    「──……あ。……えっ? ……ど……?」

    言葉が怪しいロナルド
    突然自分の頬を両手でバチンと引っ叩く
    砂りかけるドラルク

    「なに今の奇行」
    「す、すみません! えっ、と。あの! に、似てるって、言われませんか!?」大声

    「似て……?」
    「はい! 今、ほら。凄く人気の。ドラドラちゃんって……アイドルの……」

    笑うドラルク
    ただただ困惑するしかないロナルド

    「本人だって、何をしたら信じてくれる?」
    笑いすぎて滲んだ涙を指で拭いながら

    「へ?」
    「ああ、そうか。いつも“こう”していたものね。そうしないと、緊張で何も話せないからって……」

    ロナルドの両手をとる
    指を絡める恋人繋ぎ


    使い魔についての相談(という建前)
    詳しくないから参考になるか分からない、というロナルド
    最近使い魔のお腹がぷよぷよしてきて……ダイエットを……
    ダイエット、とオウム返しルド
    「この子なんだけど。オテテミツオビアルマジロのジョン」
    「可愛い……!!」

    ジョンで懐柔作戦


    「また、会いに来るね。ロナルドくん」

    推しに会うって、こんなにも良いものなのか。
    ドラルクの推し活が始まるエンド
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