宇宙から来た大崎のはなし2 青い星から青い星に急降下する僕を、受け止めてくれたのは青い人だった。受け止めた、というのが正しい表現なのかはわからないけれど。このままのスピードでぶつかったら目前の青い人が木っ端微塵になっちゃうから、頑張って減速してなんとか軟着陸くらいの状態にまでもっていくことができた。僕の体が青い人にまとわりついてベチャベチャにしているのを認識。ちょっと悪いことしちゃったかなぁなんて思ったりして。
「ええ〜っ、雨……こんなにお天気なのに? しかもどことなく粘度がある……」
どうしよう〜と困った声をあげている青い人の口の中に体の一部を侵入させる。ちょっと遺伝子の情報をもらいたいだけだ。このままの姿だと地球での生存は厳しそうだし。
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