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    seikakamui

    @seikakamui

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    seikakamui

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    こんな感じの始まりで、オベぐだ子書きたいんやー!って書いてるわけなんですが、これ終わるまでにiQOS何箱消えるんやろね。
    増税前に終わってくれ。

    #オベぐだ子
    obeGudako

    「ごめん、立香。別れて欲しい」

     大通り沿いにあるテラス有りの喫茶店。
     その喫茶店の室内、客席の奥まった場所に、その男女はいた。
     季節は、残暑見舞いが贈られる時期だが、残暑どころか酷暑も酷暑。
     今日も外はとても暑かった。
     けれど、2人の間の空気はとても冷めきっている。
     それが空調によるものなのか、

     女の名は藤丸立香。
     
     特徴的な、レッドブラウンの髪の毛は、肩までの長さ。
     その髪はハーフアップで結い上げて、べっ甲を模したバレッタだとめている。

     服装は、黒の7分丈スキニーパンツに、アイボリーの5分袖カットソー。
     白いウェッジソールサンダルとの組み合わせは、彼女のお気に入りコーデだった。

     社会に出て2年。
     会社の業務にも完全に馴染み、充実した日々をおくっていたはずだった。

     そんな彼女の正面にいる男は………。
     どうでもよいので、割愛。

     兎にも角にも。

     全ての始まりは、元恋人のその言葉から。
     久しぶりに呼び出されたと思ったらこれだ。

     立香は、彼の言葉の意味を瞬時に理解した。
     クソヤロウ。そう言いたかったが、飲み込む。

     目の前に居る、別れを求める男と付き合いはじめたのは、1年前の事。
     知り合うきっかけは、更に半年前に行われた、立香の務める会社と、男の務める会社の提携記念パーティー。
     話が合う事もあり、あっという間に仲良くなり深い関係になった。

     けれど。

     もう少し考えるべきだったと、立香は自分の男の見る目の無さにがっかりする。
     3ヶ月ほど前から、デートがお預けになる頻度が増え、たまのデート中には、女の影がちらついた。

    「他に気になる人が出来たんだ」

     男はそう言ったが、もう、その相手と深い仲なのだとわかっていた。
     1ヶ月前、デートをドタキャンされた日。
     暇を持て余して出かけた先で、この男が別の女とホテルに入っていくのを見た。
     不貞行為の決定的瞬間。
     けれど、こちらから別れを切り出すのは負けたような気がして、何も言わずにいた。

    「君は強い人だし、俺がいなくても大丈夫だよ」

     そんな、勝手な事を言うのだから、始末におえない。
     ただの浮気野郎だというのに。
     だから立香も言い返す。

    「そうね。私は強いから貴方なんかいらないよ」

     にっこり笑って、大きな音を立てて椅子から立ち上がり、喫茶店からとっとと退散する。
     コーヒー代は置いていかない。
     そのくらいの金は払え。
     まあ、そんな事をしても、立香の気は晴れないのだが。

     相手の浮気という、最低な終わり。
     立香は、悔しくて悔しくてたまらなかった。
     けれど、それを顔に出すのは負けな気がして、絶対に男の前ではみせなかった。
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    seikakamui

    DONE色々調べて調べまくって考えた結果の、オベぐだ♀︎小説。
    2部6章後のお話なので!ネタバレにはご注意下さい。
    真面目に書こうとすると、ホントに解釈が難しい。
    あと、アンデルセンとキアラが好きすぎてアンキア成分入れちゃった✩てへぺろ(ノ≧ڡ≦)☆
    もし、解釈違いだったら一夜の夢だと思って忘れてください。マジで。
    オベぐだ書くならコメディが1番楽だなぁと思った。
    『ある男の愛の話をしよう』 妖精国での出来事から間もなく、その男は呼び出された。
     カルデアのマスター、藤丸立香という少女のサーヴァントとして。

     妖精王オベロンという名と、ブリテンを破滅に導く終末装置としての名、ヴォーディガーン。
     その2つの名と、世界すらも欺ける特殊なクラス、プリテンダーという霊基を持って、彼は呼び出された。

     人理が安定するまで、嘘も嘘のまま通ってしまうようで。
     立香に出会った時、口にした「汎人類史のサーヴァント」というオベロンの嘘が、そのまま通ってしまった。らしい。
     
     とはいえ、カルデアの召喚式は、呼び出すものだけでなく、呼び出されるものの同意がなければ、成立しない。
     つまり、立香だけでなく、オベロンもこの召喚に同意したという事にほかならないのだが……。
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