日常に名前なんてない「お前がさー、たまに配信?とかでやってるあぬんがす?ってゲームあるじゃん?」
「確かに対戦企画とかでやったりするが」
「この前やってる時に暇だったからずっと見てたけどさ……」
「そういえば見てたね、君。休日にやることがないワーカホリック無趣味ゴリラ」
「殺した。それでさー、ぼんやり見てても全然用語とかわかんねーのな」
「殺したあと流れるように続けるな。確かに用語はわからんかもしれんが、やること自体はわかりやすいゲームじゃないか?」
「なんかいろんなとこに行ってなんかして時間になったら釣る?っていうのやって、1人いなくなる。で、やってるやつによって勝つ条件が違う?ってのはわかった」
「わやわやしてるけどまあ大体そんな感じだな」
「それでさー……」
「なにか言いづらい事なのか?さては下ネタだな?」
「うるせー!そうだよ!」
「バレて恥ずかしいからって殺すな!」
「あのー、いるじゃん?悪いやつ?」
「インポスターのことか?」
「そうそれ。最初聞いた時インポのスター?って思っちまって」
「」
「その後そいつが釣られちまってさ、インポがバレたら追放?されるなんて、なんて過酷な世界だって思って……」
「ファー⤴www」
「お前がゲームやってる最中、ぼんやりずっとそんなこと考えてたんだよな」
「面白」
「まああとから調べたら全然意味が違ったんだけど」
「5歳児くん気付けて良かったでちゅね〜」
「殺す」
「だから殺すなっちゅうとろうが!だいたい今の状況わかってる?これからセックスするんだぞ!ムードゼロルドが!」
「セッ……とか言うな!いや、わかってるんだけどさ、今日のパンツがそういえば星空柄だったなーとか、この前のゲームのあぬんがす宇宙だったなーとか、インポスターのくだりとか」
「超くだらない連想ゲームをいまする?」
「お前が全然、手、出してこないからインポなのかなーとか……」
「ちょっと殴りたい気持ちになるぞ!」
「もう違うってのはわかったけど、悩んでた意味無かったなって」
「えっ、悩んでたの?!」
「そりゃそうだろお前も好きって言ってくれて嬉しかったけど、付き合ってもいつもとかわんねーし」
「だって君、5歳児だからゆっくりがいいと思って」
「誰が5歳児じゃ。つーか今時の5歳児のが進んでんじゃねーか?」
「え?!嘘でしょ?!」
「手を繋いでバグしてほっぺにちゅーくらいは、付き合ってなくてもやってるやつもいたなーって」
「は、ハレンチ!!!」
「なに時代だよ。だからさー、ホントは俺のコト好きじゃ無いのかとか最初は思ったけど、だんだん手を繋いだりとか接触が増えたからそれは無いのかなって」
「不安にさせてごめんね。好きだよ、なんなら愛してる」
「ぅおあっ!急にそういうこと言うな!……俺も好き」
「ふふ、君からはあんまりないから嬉しいね」
「あー……その、これからはもうちょっと頑張る……」
「照れてるのもかわいいからいいんだけどね」
「それはもういい!でだ、俺が悩んでた期間に何をしてたかっていうと……」
「一気に流れが不穏になったな、えっ、何してたの君」
「お前がインポなんだか性欲が無いだけなのかわかんなかったから、自分のケツを開発してました」
「ハァア!?そういうの私が全部やりたかったんだが?!」
「急にボルテージ上がるじゃん。この前そう言われたからそれからはしてないわ」
「それはどうもありがとう!!!」
「そんなに怒んなよ……」
「怒ってない!!!」
「怒ってんじゃん……。だから最初から聞いとくかすればさ、こんな悩んでケツの開発なんかしなくても良かったなって思って」
「それはそう!!!でも不安にさせたのは私だからそこは謝る」
「ふはっ、お前が謝るなんてあるんだな」
「はぁー⤴????私だって悪かったらあや、いや、君には謝らんかもしれんな」
「だろ?」
「うん。ところで」
「おう」
「ちょっとは緊張ほぐれた?」
「ミ゜」
「いやわかるでしょ普通。終始真顔で下ネタ言ってるし」
「言わねーのが優しさだろぉ……」
「んっふふwで?大丈夫そう?」
「……お手柔らかにお願いいたします、は、ハニー?」
「かしこまりました、ダーリン♡」
完