溢したミルクを嘆いても ____taleが復活した。
創作途中にクリエイターから見放され、完全に破壊されたはずの物語が、再生を果たした。
まるで破壊された事実などなかったかのように。元からそこに存在していたかのように。
なぜ再生したのかは解らない。___taleを創作したクリエイターが、もう一度この世界を続きを作ろうと思ったのかもしれないし、別のクリエイターが見つけて、再び作り直そうと考えたのかもしれない。
いくら理由を考えても、結局は想像の域を出ない。全てはクリエイターのみぞ知ることだ。人の誕生について根本的な理由が未だ掴めていないことと同じように、AUが再生したことにもはっきりとした理由などないのかもしれない。様々な起因があり、それが絡まり合い、幸運に、奇跡的に、起きた出来事なのだということしか、言えない。
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