■1曲目:こま茶さん
文頭1字下げなし
...の数が様々
「え」「ぇ」の併用
「テメェ」片仮名表記
全編を貫くリヴァイへの温かい眼差しで、これはこま茶さんでは、と思いました。
リヴァイの過去には幼い頃のハンジがいて、ケニーがいた。戦後もガビがいる。
リヴァイが絶望しそうになった時に光のように現れるハンジさん、好きです。
そして過去を思い出すきっかけがガビというところに、リヴァイのそばには彼を思ってくれる人がいて、彼は決して一人ではなく、その中にあってハンジさんを忘れないという優しさを感じました。
お話を読んで、リヴァイの戦後が温かなものであるように、過去の思い出とともに彼の人生がこれからも誰かに囲まれたものであるようにと願わずにはいられませんでした。
■2曲目:りおりんさん
文と文の間の余白を多くとる
✳︎の使用
文頭1字下げなし
「貴方」漢字使用
一文が短く、小気味良い
...の数がひとかたまり(...)
ずっとリヴァイからもらったコンパクトミラーを持っていたハンジさん、どんな気持ちだったのかなと想像しました。
不安を抱えてミラーを覗くハンジさん。そのハンジさんを、不器用な言葉と態度で支えてくれるリヴァイ。
抑えていた弱音や心細い気持ちを二人が共有した時間があればいいなと思いました。
かつての大切な時間が色褪せず、二人の心に残っていることが嬉しいです。
■3曲目:おかださん
最初にタイトルを持ってくる
文頭1字下げあり、段落がまとまっている
硬派な文章
...を二つのかたまりで使用(......)
──を多く使用
「あぁ」「ねぇか」小さい文字を使用
あとこれは完全な勘ですが、これまでの予想も勘でしかありませんが、私おかださんのハンジさんの口調が狂おしいほど好きなんですね。
「あぁ、割れちゃったね......」「ひどいな」「......それ、あんまり引っ張るなよ」とかものっっすごい好きなのでおかださんだと思います!!!!
原作の要素をすくい上げて、まるで本当に原作の中にその設定があるかのように舞台や道具を整えて、創作に効果的に使うのがとってもお上手。
軽口を叩きながらお互いを思い合っていることがひしひしと伝わってきます。
「あの小さな声を拾い上げる」とハンジさんがリヴァイのことを大切に思っていることに胸を締めつけられます。
原作にこの場面があったんじゃないかと思うくらいリアリティをもって胸に迫りました。
■4曲目:土の民さん
文頭1字下げあり
✴︎の使用
「え」大きい文字の使用
...はふたかたまりで使用(......)
読点の後に...を使用
会話、地の文での心情描写が軽快
読んでいてとても楽しく、巨中ハンちゃんの可愛らしさに思わずにっこりしました。
もう本当に、全くもう、本当に本当に可愛いお話でした!
ハンちゃんのいじらしさ、メイクとともに大人の階段を上るさまがこんなに甘酸っぱく可愛らしいなんて...読んだ後とても幸せな気持ちになりました。
リップが乱された、リップの香りを分け合う、唇が熱くて脈打つっていう表現がもう大好きで...ドキドキ感が伝わってくる表現にクラクラしました。
青春の臨場感がすごい。
■5曲目:つばきさん
文頭1字下げあり、段落がまとまっている
◆の使用
エルヴィンが二人を見守っている。でも一枚も二枚もうわてで余裕がある感じ。
これが性癖なのはつばきさんかミシンさんか非常に迷いました...が、つばきさんは「あ」「え」と大きい文字を使われますが、ミシンさんは「ぁ」「ぇ」と小さい文字を使われるようにお見受けします。
だから5曲目はつばきさんかと思いました。
鏡の使い方、こう来るかーーー!!!その夜に色んな真実を映す鏡の使い方がかっこいい、素敵、おしゃれ。
ハンジさんのやきもち、恥じらいがかわいいです。
クラバット緩める仕草に毎回ドキドキするハンジさんかわいいね...
それに対してちょっと強引なリヴァイが素敵。
エルヴィンの手のひらでこねこねされながら、お互いに恋情を抱くリヴァハンいじらしいなと思いました。
リヴァイもハンジも素直で、二人の幸せを願わずにはいられません。
■6曲目:官兵衛さん
文頭1字下げなし
句読点なし
◇の使用
...がひとかたまり(...)
お話にもあるように、私もハンジさんが眼帯や包帯で傷を隠し続けたこと、ずっと気になっています。
冒頭の後悔と代償が胸に迫ります。
そして痛みを感じているなか、リヴァイが現れ、包帯を巻いてくれてほっとしました。
リヴァイの嫉妬とハンジさんの傷に対する寄り添いが切ない。
拝読して、リヴァイには傷を抱えながら、それでもファルガビたちとともに幸せに生きてほしいと強く思いました。
■7曲目:てるてさん
文頭1字下げあり
自在扉、魂消た等言葉にこだわっている感じ
「ぇ」「ぁ」小さい文字の使用
◇✳︎の使用
情緒の全てを持っていかれる感じ、掻きむしってくる感じ、心乱される感じ、これはてるてさん。
一つの問いかけ、違和感をもとに真実が明らかになっていくさま、圧巻でした。
違和感から事実を紐解いていく過程に胸がざわつき、真相が明らかになった時、リヴァイが顔を覆う手を離せなかったように、しばらく顔を上げられませんでした。
包装紙を開いていくという表現に対し、喜びという言葉を使っていないのにこんなに情景が浮かぶように書けるのかと驚き、そしてそれを思い起こすリヴァイの切なさに、胸に込み上げてくるものがありました。
イザクの存在に感謝するとともに、そういった人を呼び寄せるリヴァイの魅力、優しさを愛おしく感じました。
■8曲目:ミシンさん
文頭1字下げあり
...がふたかたまり(......)
「ぁ」小さい文字の使用
会話文が長め
地の文で心情を表現
ハンジさんが異国の貴族の鏡の使い方に興味を示す部分、幼少期に鏡を分解するエピソード、本当にありそうでとてもおもしろかったです。
ハンジさんのマシンガントークが目に浮かびました。
すぐそばでハンジさんが喋っているように感じられました。温度のある会話が素敵。
ハンジさんがふと願ってしまう世界、その願いを知ってなお、ハンジさんのそばで不器用に励ますリヴァイが好きです。
ミカサ、サシャ、ハンジのわいわい女子トーク、ずっと読んでいたいくらいに可愛かった。
■9曲目:べりこさん
文頭1字下げあり
地の文で心の声を表す。ポップ
──を使用
...をふたかたまりで使用(......)
ハンジ「=」ゾエの使用
動作の一つ一つの描写が丁寧で、目に浮かぶようでした。
日常の些細な積み重ねの描写が非常にお上手。
小さな不運な出来事について、こういうことあるある!と思って読むのがとても楽しかったです。
ハンジさんが大らかで、リヴァイが几帳面なところ、その掛け合いが軽快で、読んでいてとても楽しい。
一つ一つの会話が、二人が現代に生まれていたらこういう感じなんだろうなと思う。
お洒落な恋愛映画を見ているようでした。
この後二人がどこに行くのか想像が広がります。
■10曲目:nina さん
文頭1字下げあり
...がふたかたまり(......)
「ぇ」「ぁ」小さい文字の使用
「テメェ」片仮名使用
少しずつ日が暮れて夜が訪れる描写が、二人の間に流れる時間を感じて、とても綺麗でした。
雑踏の中で二人だけ浮かび上がっているように感じられて、冒頭がとても印象的でした。
掛け合いがポップで楽しかった。
一度別れても、何年経ってももう一度巡り会うリヴァハン大好きです。幸せになってくれ!!
鏡の使い方がオシャレ。
最後まで3文字が何かわからないところ、最後の一文に物語の余韻を感じて好きです。