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    killerとBBのカップリングです
    時間あればちょくちょく増やしていきます

    killer×BBピピピっとアラームの音がなる
    その音でゆっくりと意識が浮上する
    眠気を覚ますために軽く頭を横に振る
    カーテンから差し込む朝日を見るたびにゆっくり眠れたと思う
    今までは時々幽霊に悩まされたりしてなかなか眠れない時もあったが最近は勝手に潜り込んでくるこの元天使のお陰でぐっすりと眠ることができている
    普段はシワを寄せているこいつも寝ているときは幼い顔をしていた
    昔のキースを見ているようだ


    「Hey killer朝だぞ〜」


    軽く肩を揺すってみるが「う〜ん…」と間の抜けた声を出しながらまだぐっすりと眠っている
    意外と朝に弱いタイプらしい
    先に朝食の準備だけと思ったらkillerに袖を掴まれ再びベットに逆戻りした
    しかも腕でしっかりとホールドをし身動きができない
    本人はもぞもぞと動き人の膝を枕にして腹部にきゅっと引っ付いてきた
    まるで子供のようだ
    本人にそんな事をいったらおそらく頭を撃ち抜かれるだろうから言わないが
    そっと髪を撫でる
    癖はついているが手触りは悪くない
    むしろ良い方だろう
    こいつがどんな手入れをしているかは知らないが
    ふとサイドテーブルに手を伸ばし昨日読んでいた本を手に取る
    単なる推理小説だが表現が細かく書かれていて想像力を膨らませられる


    (…少しだけ読むならいいよな?)


    ベットからは動けないしかと言って1度目が覚めてしまえば中々寝付けないし
    本を開き栞をとり出し本を読み進める
    静かな部屋にページをめくる音とkillerの寝息が響く
    勉強などは特に好きというわけではないけどこういった何も考えなくてもいい時間に想像を膨らませるのはいろんな景色が想像できる
    まぁだからといって悲しい事はあまり想像したくないが


    (…内容はまぁなんというか…これを書いたやつはどんな思いで書いたんだ……?)


    別に悪いというわけではない
    ただなんとなく…わかりやすく言うなら他人の幸せのために自分の全てを犠牲にしている…そんな物語だった
    犠牲にしているわけではないのかもしれない
    物語の主人公は他人を優先し、自分は不幸に不幸が重なり自分の幸せをもぎ取れずに流され生きた話だった
    最後にはそれなりの幸せな形で幕を閉じたが
    とてもいいendとは言えないがだからといってbad endというわけでもない
    そんなもやもやした感情を抱えながら冊子を眺めていた


    「……何そんな真剣に本なんか眺めてるんだ」

    「うぉ!?」


    急に声を投げかけられ危うく本を投げるところだった
    寝ていたはずのkillerがこちらを見上げながら声をかけてきたのだ
    というか起きたというのが正しいだろうな


    「ようやく起きたかねぼすけ」

    「まだそんな遅くないだろ…」


    killerはゆっくり起き上がると俺の唇に軽く自身の唇を合わせてすっと離れた
    朝は合わせるだけという約束を一応守ってくれている
    たまに守らない時もあるが
    killerが着替え始めるのを見て俺も着替えをしながら今日の朝食を考え始めた
    するとkillerが声をかけてきた


    「その本、面白くなかったのか」

    「え?」

    「なんか、難しそうな顔してたから」


    つまり途中から起きていたのだ
    嘘寝もいいところだ


    「いや…まぁつまらなくはなかったけど……複雑な話、かな。自分の幸せを掴めないって感じの話でさ。最後は幸せだったかもしれないけどちょっと普通の"幸せ"とはかけ離れてるかなって」

    「…そいつが幸せならそれが1番の幸せなんじゃないか?」

    「…ま、そうかもな」


    人の幸せは人それぞれ
    それは間違いではない
    俺は昔も今も幸せなんだ
    まぁ幽霊が見える能力や心臓病がなかったらもっと幸せだったかもしれないけれど
    今一番の幸せは
    Keithが生きている事
    killerと一緒に過ごせていること
    かな


    (まぁけど、まさかこいつと付き合うなんて昔の俺なら考えられないだろうな)


    苦笑いしながら思う
    あの大喧嘩(命の掛け合い)が終わった後
    とある事件に遭遇しkillerを助けたのがきっかけだった
    大怪我をしてボロボロだったkillerを匿って手当てをして落ち着くまでここに居ていいと家に出入りする事を許した
    あの時とは全く違った仕草、表情に心を持って行かれてしまったのだ
    最後はkillerの強引差に負けて許してしまったけど
    もちろんだけどKeithにはすごく怒られた
    あんなに怒ったKeithは久しぶりに見たかもしれない
    普段はめったに怒らないあのチビ助が
    俺のために怒ってくれた
    今は理解したのか何も言わないけれど
    たまにkillerは被害にあっているらしい
    なんというかKeithらしい


    「おーい、早く着替えないと…襲うぞ?」

    「っひやぁ!?!?」


    随分と思い出に浸っていたらしい
    killerの気配に気付かずに耳元で囁かれ思わず変な声がでた


    「お、まえなぁ〜…!」

    「はは、中々いい声が出たな」


    にっとkillerが笑う
    うんいい笑顔だ
    じゃなくて


    「あー!はいはい!!飯食うぞ飯!!」

    「俺BBが作るスープが飲みたいなぁ〜」

    「スープくらいいくらでも作ってやるよ」


    そんな話をしながらリビングに向かう
    今日も幸せな1日が始まるのだ




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