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    これも先に1日目を
    続編はお待ちください…

    日本街へ旅行「キースやGFも誘って日本街に旅行しに行こうぜ!」


    というマイケルの突然の誘いで急遽中心部にある日本街に旅行することになった
    2泊3日という余裕をとって行くらしい
    こいつの弟とその彼女を誘うのはわかるがなぜ俺まで誘ったのか…
    しかも強制だったのだ


    「パス、と言うか嫌だ」

    「いや、お前は強制だぞ?すでに飛行機のチケットもホテルの部屋もとったし」


    ユカタ?ってのも着れるんだってー!っとマイケルははしゃいでいた
    最近マイケルはなにかと俺を誘ってくる
    別に嫌なわけではない
    まぁ一応…恋人同士で付き合っている訳ですることもしている


    「お前の兄弟とあの女はともかく…俺まで誘う必要はあったのか」

    「え」


    すると少ししゅんとした顔になりぽつぽつと言い始めた


    「その、killerも一緒に行けたら楽しいかなーって…それに、その…killerの浴衣姿とか見てみたいし…」


    思いっきり欲望丸出しだったのは聞かなかったことにしよう
    とはいえ既に取ってしまっているなら今更行かないという選択肢はないのだろう


    「…はぁ、いついくんだ」

    「…へ?」

    「だからいつ行くんだって」


    そう聞くとぱぁっと顔を輝かせて予定を聞かせてくれた
    それが1週間前の話
    今は飛行機に揺られながら空の旅を満喫している
    窓側の席から外を眺める
    ……もしかしたら昔の光景を見れるかもしれないという僅かな期待を持って
    そんなの見れるわけがないとわかっているのに
    時折、期待してしまう
    けれど昔みたいに"そうなってほしい"という意識はあまりない
    見れたらいいなという軽い気持ち
    今は、マイケルがいる
    こいつと生きていく事が最優先事項
    もし、死んでしまったらどうなるかはわからないけれど
    それでも今を必死に生きる
    先のことはその時に考えたらいい
    そんな事を思いながら隣で熟睡しているマイケルを見る
    アイマスクをして涎を垂らしながらぐっすりと睡っている
    道をはさみ向こう側にいるチビたちもぐっすりと睡っている
    眠っても良かったがそろそろ到着時間になるからせっかくならこのまま起きていようと決めた
    アナウンスがなり着陸態勢に入るあたりでマイケルを起こす
    着陸の音でチビたちも起き出した
    飛行機を降り大きめの荷物を入れたキャリーを持って空港から出る
    タクシーに乗って日本街にいくらしい
    軽く頭の中で予定を確認しているとマイケルの弟から声をかけられた


    「…寝てねぇの?」

    「あ?…あぁ、まぁ。別に眠くなかったし」

    「………夜大変そう……」

    「なんかいったか」

    「なんもなーい」


    何かあまり聞きたくない台詞が聞こえた気がするが聞かなかったことにしよう
    空港にあるタクシーエリアに向かい車に乗り込むとそのまま日本街に向かった


    荷物はどうするかと思ったが先に旅館に行き預けることができるのでそうする事にした
    マイケルはこのあたりを調べていなかったらしい


    「助かった…ありがとうなkiller」

    「発案者なんだからそのあたりしっかり調べとけよな…」


    2日と約半日世話になる旅館
    とりあえずそこに向かいホテルの従業員に荷物を預ける
    夕方にチェックインを予定しているためそれまでは自由時間だ
    どうするのかとぼーっとしているとすぐ近くでお腹が鳴る音が聞こえた
    見るとチビが恥ずかしそうにお腹をかかえていた
    腹が減ったらしい


    「なんだキース。腹が減ったのか?」

    「だって、もうお昼だよ?お腹ぐらいすくよ…」

    「まぁそうだよな。たしか近くに…」


    スマホでマップを確認したのかすぐ近くにレストランがあるという提案ですぐそこに向かった
    だが


    「ね、ねぇ兄貴」

    「ん?」

    「なんで和食レストラン…!?俺たちお箸?の使い方知らないよ!?」

    「あー大丈夫大丈夫!ってもお箸だけじゃなくてきちんとフォークとかもあるからちゃんと食べられるって」


    マイケルが選択したのは和食レストラン
    …と言っても和食だけでなく一応洋食もある和洋レストランだ
    置いてあるメニューを見ると確かに地元民にも食べられる物はあった
    それに最初のページには丁寧に箸の持ち方、食べ方も絵とともに書かれていた
    これはわかりやすい
    「とりあえず入ろうぜー!」っと言いながらグイグイっとマイケルに引っ張られ揃って入る
    中も和室と洋室で別れていたがチビたちが駄々をこねたので洋室になった
    和室はまた今度という話になった
    席につきメニュー表を渡されたが俺は既に決めていたからやんわりと断った
    残りの3人が真剣になって悩んでる光景をのんびりと見ていた


    「うーん…悩むなぁ…killerは何にしたんだ?」

    「御膳?ってやつにした。せっかくなら箸使いたいし」

    「あーだよなぁ…」


    ちらっとチビたちを見ると二人も和食と洋食で悩んでいるらしい


    「私は和食にするからBFは洋食にして半分にしない?」

    「それはいいけど、俺お箸使える自信ない…」

    「…別に無理に箸使わなくていいんだぞ?」

    「でも、箸で食べるものをフォークって恥ずかしくない?」


    確かに違和感はあるだろうが…今更誰も気にしないだろうに
    それに箸を使えなかったら使えないで変な目で見たりはしないだろう


    「使えなくたって誰も変な目でみねーよ。みんな最初は上手く使えないのは当たり前なんだから」

    「…それもそっか」


    その言葉でようやく決心がついたらしい
    変わり、マイケルはかなり絞ったらしいがまだ悩んでるらしい
    だが数回うなずき呼びベルをならした
    結果、俺とマイケルが御膳
    GFが海鮮
    BFがフライのセット
    来るまでの間に箸を持つ練習をしてみる
    俺とGFは数回ですぐ扱えるようになったがマイケルは意外と苦戦を強いられていた
    どうも持ち方に理解が行っていないらしい


    「え、二人して早くないか?全然わかんねぇんだけど」

    「…まぁお前が不器用って事で。ほら、中指はここに入れるんだよ」


    そっと指を添わせ持ち方を覚えさせる
    その際にわずかにビクッとマイケルの指が動いた気がするが気のせいだろう
    持ち方が安定してから指を離す
    きちんと持てたことにマイケルは「おぉ…!」っと感動の声をあげていた
    料理が運ばれ一斉に食べ始める
    どれも彩りが綺麗で更に味も美味いとは
    もしこれが本物のジャパンに行けばいくらでも食べられると思うと凄い
    そう思いながら食べていると隣からパシャっという写真を撮る音が聞こえた
    隣を見るとスマホを構え俺の方にマイケルがカメラを向けていた


    「何撮ってるんだよ」

    「いや、お前の食べ方すげー綺麗だから絵になるなぁって」

    「…あんまり見るな。食べづらい」


    そっとスマホのカメラの部分に手を置いて遮る
    GFもじっと見ていたらしく食べ方を真似し始めた


    (…そんなに意識した食べ方はしてないんだけどな…)


    それこそGFだって名前のしれた一家だしテーブルマナーだってよく知ってるはずだ
    そんな不思議な感覚を感じながら昼食を再開した


    昼食を食べ終え何気なくフラフラしていると大きな建物が見えた
    調べると"お寺"というらしい
    こちらでいう大聖堂や教会みたいもの
    マイケルに誘われるがままに行ってみる
    中身は木造の作りになっていて雰囲気が全く違う
    なんだか落ち着く雰囲気だ
    中に入ることもできたので入ってみると中庭があった
    すぐそばでくつろぐことができるらしくせっかくならという提案で少し休憩を取ることにした
    造られているとはいえ自然を思わせるような風景は純粋に人間の技術が凄いということがわかる
    ぼっーと眺めているだけで時間を忘れてしまう
    ただただその景色を眺めていた
    どのくらい経ったのだろう
    マイケルにポンポンっと肩を叩かれはっとした


    「そろそろ次行こうと思うんだけど…いいか?ちょっと行きたい場所があってさ」

    「あ、あぁ、悪い」

    「すげーよな。俺も見とれてたからわかる」


    そう言いながら手を引かれ立ち上がる
    寺を後にし訪れた場所は綺麗な服?がいっぱいあった


    「これがジャパンにある伝統服のキモノだってさ!予約だけしようと思ってさ。今日はもういっぱいだって言われたから」


    なるほど
    これがキモノか
    いろんな色があって綺麗だ
    チビたちもキャキャっとはしゃいでいた
    話を聞く限りどうやら自分の好きなものを選べるらしい
    眺めているとつんつんっとマイケルに突かれた


    「なぁkillerがさ俺の着物選んでくれよ!」

    「は?なんでまた…」

    「頼むよ!変わりにkillerの浴衣俺に選ばせて?」


    確かに自分の浴衣を選ぶよりは相手の浴衣を選んで率直に選べるほうが楽だろう
    その条件を飲み着物を選ぶ
    マイケルは…やはり青色だろう
    ちらっと見るとマイケルは2つくらい見比べて迷っていた
    シンプルなのでいいだろ…
    そう思いながら店員さんに浴衣を手渡し予約札をつけてもらった
    マイケルの弟は既に決まっていたがGFは迷っているみたいだった
    先に決まったのはGFの方だった赤と淡いピンクで花が彩られている浴衣を選んでいた
    相変わらずマイケルは悩んでいた
    はぁっと小さくため息をつきマイケルに呼びかける


    「おい、そんなに悩まなくていいだろう。お前のじゃないんだし」

    「いーや!お前に着てもらうんだからいいもの選ばないと!」

    「…そんなでかい声でいうな…恥ずかしい……」


    本人は必死だがこちら側としては恥ずかしい


    (顔が熱い、心臓うるさい…)


    それを聞いていた人も微笑ましい顔で見てきた
    …ふと思ったがこの街の人たちはあまり同性愛について特に何も感じないタイプなのだろうか
    マイケルに手を握られているときも特に不思議な目で見られることはなかったし
    これなら案外気を張らなくて良さそうだ
    しばらくしてからヘラヘラ笑いながらマイケルは出てきた
    どうやら決まったらしい


    「いやー迷っちまった。本当にいいもんだな〜着物って!着てるの想像するのも楽しいし!」

    「それ思いながらニヤニヤして選ぶお前は気持ち悪かったけどな」

    「え、ひどい」

    「事実だ」


    なんて会話をしながら時間を見るともうすぐでチェックインの時間だった
    少し早いが旅館に向かうことにした





    旅館内の部屋は二人部屋を2つとったらしい
    片方はチビたちで片方は俺とマイケル
    部屋から外を除くと綺麗な庭があった


    「この旅館内散歩できる道があるんだってさ。だから景色もこんな感じらしいぜ。秋ならもっと綺麗な景色が見れるって」

    「へー。今でも緑が多くて良いのに秋になると更に良くなるのか。見てみたいもんだな」

    「秋になったらまた来ないか?」

    「…まぁ考えとく」


    ぼおっと外を眺めているとトントンっとマイケルに肩を叩かれる
    振り返るとどこから取り出したのか着物とはまた違った物を持っていた


    「…なんだ、それ」

    「浴衣って言うんだって。男女兼用。しかも着物より薄いから動きやすいってさ」


    旅館の人が言ってたと付け足した
    確かに生地は薄そうだが
    羽がバレそうなくらい薄い
    それに上がかなり空いてるから火傷も丸見えな気がする
    訝しげな顔をしている俺にマイケルは苦笑いしながら言う


    「いや、killerが嫌ならいいんだ。火傷とかもやっぱ見えるだろうし、その…俺が見たいっていう単なるワガママだし…」


    タンスを覗くと浴衣だけでなくその上から羽織るものがあった


    (これがあるなら)


    おそらくこれを見逃していたんだろう
    はあっとため息をつき、マイケルの手から浴衣を取る
    少しマイケルは驚いていたが俺が服を脱ぎ始めたのを見て向こうも浴衣をもう一枚ひっぱり出してから慌てて脱ぎ始めた
    下着はつけたままでいいらしい
    それかそれ用の下着を身にまとうか
    男性は下着をつけなくてもいいらしいが
    念の為に下着を着ける
    着け方も書いていた
    着れたは良いがどうも帯の締め具合が悪い
    マイケルは相変わらず苦戦していた


    「ほら、やってやるから」

    「わ、わりぃ…どうも慣れないや……」

    「良いから」


    浴衣の向きを整えてから帯をキュッと締める
    急にしたからか油断していたマイケルからは「ゔっ」という声がした


    「…よし、できた。俺の帯もしてくれ」

    「わ、わかった」

    「ちょっと強めに頼む」


    成り行きで任せてしばらくするとキュッと締まる感じがした
    …うん、これなら大丈夫かな


    「さて、着替えたは良いがどうするんだ」

    「散歩しにいこう。まだ夕飯まで時間あるし」


    そう言いながら俺の手を取り部屋をあとにした



    散歩街は綺麗な自然でできていた
    近くで見ると更に魅力を感じる
    緑のいい匂いがする
    時折聞こえるカコンっという音も心地良い
    日陰になっていて暑さも感じない
    快適だ
    前を歩いているマイケルの背中を眺めながらゆっくりと歩く
    なれない靴や服を着ているしせっかくならのんびり歩きながら堪能したい
    …そう思いたいがさっきから足の指の隙間がチクチクして地味に痛い
    少し座れる石に座り込み靴を脱ぐ
    すると親指と人差し指の間が真っ赤になり更には少しだけ皮膚がボロボロになっていた
    痛みの原因はこれだろう
    とてもではないが今は歩けそうにない
    だがマイケルはズカズカと進んでいく
    が、気配が無いのに気付いたのか慌てて戻ってきた


    「どうした?」

    「悪い、足がちょっと…先、行っててもいいから」


    とりあえず緊急用の絆創膏を貼って応急処置をしてみる
    マイケルはなにを思ったが一瞬考えた素振りを見せ
    急に俺を抱き上げた


    「な!?ちょっ、おい!」

    「痛いんだろ?このまま抱いていくから暴れるなよ」

    「だからって、この体制じゃなくても…!」

    「背負いにくいから我慢してくれ」


    そう言って仕方なく抱かれた状態になっていた
    あまりの恥ずかしさに少し身を丸め頭を下げてみた
    あまり人が通らないことを願いながらマイケルの浴衣をきゅっと握りしめた




    「…これで大丈夫だな」

    「悪い、本当に」

    「いいんだよ。…俺の方こそ気付かなくてゴメンな。ずっと痛かっただろう?」


    部屋に戻り急いで消毒をして痛みのある場所を冷やす
    さっきよりだいぶ楽になった
    軽く歩いてみると痛みもあまりない
    ただあの靴だったからかもしれないが
    とりあえず今日は別に用意されている靴で我慢しよう
    …靴、といってもどこにでもあるスリッパだ
    正直今はありがたい
    しばらくするとコンコンっとノックがなる
    時間を見ると夕食の時間帯だからマイケルの弟たちが呼びに来たのだろう
    ドアを開けると案の定二人がいた
    マイケルも準備を整え部屋の鍵を持ち食堂に向かった


    日本風の旅館ではあるがやはり夕食はバイキング系統で色々なものが用意されていた
    和食もあれば馴染み深い洋食もあった
    ふと見るとワイン類も置いてあった
    もちろんビールもある
    あまり飲んだことはないが
    ワインなら…まぁ多少なら飲める


    「せっかくなら、飲まないか?」

    「…まぁちょっとだけなら」


    気持ち的にも余裕があるし久しぶりに飲んでみるのもいいかもしれない
    それに度数の低いものを選べば酔ったりはしないだろう
    そう思っていた

    …が


    「お、おい、killer??流石に飲み過ぎじゃないか??」

    「……ん、ぇ?」


    頭がふわふわしてまわらない
    すこし、のみすぎたらしい
    からだがちょっとあつい
    油断した
    夕食があまりに美味しかったからどんどん胃袋に入ったし
    ワインもどんどん流し込んでしまった
    更にはちょっと度数のたかい物ものんだからいつもより酔がまわってるきが、する
    ふわふわして、きぶんがいい
    でもあたたかくて、ねむくなってきた


    「あ、あーあー!!ここで寝るな!ほら、部屋に帰ろう…!き、キースとGFはまだ食べてていいからな!俺も今日は寝るわ!お、おやすみ!」


    からだが浮く感じ
    まいけるにかかえられてる
    はずかしいけど
    いまはしあわせ



    「…兄貴、大丈夫、かな」

    「…ねぇ、BF」

    「ん?なに?」

    「…あんな色気っていうか、エロ気っていうか、どうやったらでるかしら…というか、BFもちょっと興奮したでしょ」

    「…でもGFが一番だよ」

    「…肌が白いって羨ましいわね……」







    酔っぱらったkillerを抱きかかえ慌てて部屋に向かう
    もたれかかって意識が朦朧としているkillerは俺の浴衣をきゅっと握りしめ寄りかかっている
    それだけでも可愛いのに
    白い肌に映える赤がどうもやらしい
    部屋の鍵を開けると既に布団が引いてありゆっくりとkillerを布団に寝かす
    少し小走りになったせいか浴衣が着崩れて間からちらっと見える胸元
    本来ならこのまま襲いたいが
    相手は酔ってぐっすり眠ってしまっているのだ
    流石に眠っている相手に襲ったりはしない
    …しかしやはり色気がある
    元々肌が白いから色付いたとき更に色気が増すのはわかっていたが久しぶりに見るとどうもコントロールするのが難しい


    「…寝よう。そうしたらちょっとは落ち着くだろう。シャワーは明日だ明日」


    部屋の明かりを消すと窓から月の光が降り注いでいた
    その光の先ではぐっすり眠っているkillerがいる
    眠ろうとしたら今度は神秘的な光に魅力されてしまった
    その光に引き寄せられるように近づく
    killerが入っていた布団に潜り込みぎゅっと抱きしめる
    放っておくとkillerをどこかに連れ去られるような感覚がして怖かった
    もしかしたらkillerを天国に連れて帰られるかもしれない
    それはそれでkillerは喜ぶだろうけれど
    心がどろどろな俺はきっとそれを許せない
    こいつの仲間を殺すか、こいつが戻れないところまで堕としてしまうか
    いっそのこと…
    そこで考えるのをやめた
    こんな楽しいところに来ているのに
    何を考えているのやら
    どうやら俺の愛はとんでもなく重いらしい
    首筋に顔を寄せると爽やかで優しい香りがした
    香水などはつけていない筈なのにいい香りがする
    それだけで心が癒やされる
    少しだけ浴衣をずらし肩にそっと噛み付く
    たじろぎはしたが起きる気配はなさそうだ


    「……よし」


    肩に跡がついたのを確認してから元に戻す
    まぁ明日になったら怒られるかもしれないけど


    「…おやすみ、アルマロス。明日もいっぱい楽しもうな」


    眠っているアルマロスを抱き直してから俺もゆっくり目を閉じた
















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