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    nyooon_heart_A

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    nyooon_heart_A

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    本来書きたかった流れからただの甘えん坊しか生まれなかった………。なんでだ?
    私の中の功は子どもだったのかもしれない。
    勢いであげました、ごめんなさい。

    #ときメモGS4
    tokiMemoGs4
    #功マリ
    mariology

    功マリ【お祝いは甘いものがつきもの】大成先生ED後
    色んなことに目を瞑ってやんよって方はお読み下さい(´・ω・`)
    大成先生をただイチャイチャさせてあげたかったんや…
    後、ネタバレになるかもなので気を付けて下さい!






    *****************






    俺はちゃんと大事に出来てるんだろうか?
    なんて疑問をここ最近持つようになった。

    功「ほんと、こんなこと思うようになるなんて…すごいな、あの子は。」

    あの子と気持ちが通じ合ってから、自分の感情が振れている。
    誰かを想って何かを感じる、なんて、少し前の自分では考えられなかったことだ。

    ん?そういえば、前に会ったのいつだっけ?
    そんなに前じゃないけど…なんか足らない感じ。
    あぁ、会いたい。会いたいな。

    ふと、自分の中に湧いたその気持ちをそのままには出来ず、彼女に連絡する。

    すぐにきた返信には「向かいますね!( ´∀`*)」と顔文字付きの短い承諾。

    俺は急いで帰路に着いた。



    *******************



    マ「こんばんは、お邪魔します!」
    功「ん、迎えに行けなくてごめん。」
    マ「いえ、気にしないで下さい!」

    満面の笑顔で答える彼女を見て、心が満たされる。

    功「上がって。」
    マ「はい!」

    当たり前に連絡を取り、付き合ってるんだからキスもする。
    もちろん、男女ならではの行為も。
    恋人としての期間も長くなってきて、二人の時間も当たり前になってきた。
    それでも、相変わらず敬語が抜けないとこも含めて可愛いなと感じるし、ちゃんと彼女を好きだと思ってる。

    マ「なにかあったんですか?」
    功「え?」
    マ「急に「今から来れる?」って。あ!新作アイスのお披露目ですか!?」

    ふわりと優しい顔で笑う彼女を見て、思わず言葉が出なくなった。


    『俺は君を大事に出来てる?』


    いつもストレートに言葉が出てきていたはずなのに、なぜか今急に言葉が出なかった。
    ………後で、落ち着いた時に話そう。

    功「………会いたいと思って。」

    出た言葉はあまりに簡素なものだったけど、これも嘘じゃない。
    彼女は少しびっくりした顔をして

    マ「アハハッ、そんなこと言われたら嬉しいじゃないですか!
    珍しいこともあるもんですね!」

    と素直に可愛く笑ってくれた。
    ただ、今「珍しい」って言ったよな。
    俺が「会いたい」と思うことを「珍しい」と思われてるのか?
    それは不本意だ。

    マ「寒かったけど、今日は私のオススメアイスにしましたよ!一緒に食べましょう?」
    功「うん、食べたい。最近『糖分』が足らないなって思ってたんだ。ありがとう。」

    俺が思う『糖分』はアイスじゃなくて『君』。
    今の俺は、『君』が足らないんだ。
    食べたいんだ、『君』を。

    そう思った瞬間に抱き寄せてキスをした。
    ずいぶん自分勝手なキスに、彼女は一瞬びっくりしたようだったがすぐに応じてくれた。

    さらっと離れようとする彼女を力を込めて逃がさないようにして、もう一度、今度は長めのキスをする。

    功「君に会いたかった。」

    もう一度、もう一度とたくさん彼女にキスをする。
    離れないで、そばにいて欲しい。そんな気持ちに駆られたのは初めてだ。

    唇が離れるとそのまま彼女の肩に頭を乗せて抱き締める。

    マ「今日は色々急なことばっかりですね。
    どうしたんですか?甘えたくなったんですか?」

    ふふっと笑いながらそう言う彼女は俺の髪を撫でてくれた。
    その感触が心地よくて、そのまま身を委ねる。


    甘える。そっか、これは甘えたいって気持ちか。
    なんで甘えたくなったのか?

    あぁ。俺、寂しかったのか。

    彼女はそんな俺の思いを解消してくれて、今この瞬間に俺の気持ちは満たされたけど。

    ………君は?君も会いたかった?


    マ「よーしよーし、私はここにいますよ〜なぁんて!」
    功「………相変わらず、君はすごいな。」
    マ「え?」
    功「今日、寂しいって思ったんだ。君に会えなくて。」
    マ「!」
    功「どうしたの?」
    マ「あ、いえ、その………へへ、照れちゃいました。」

    あぁ、可愛いな。
    もっともっと君を欲しいと思う。
    こんなに好きだという感情が膨れ上がるものだとは思わなかった。


    抱きたい。


    そう思った瞬間にハッとした。

    大事に出来てるかって自問自答してたくせに、今抱きたいはダメだ。
    あくまで自然を装って彼女を解放してから、いつも通りに部屋でのくつろぎモードに切り替えた。



    **************



    ご飯を食べ、彼女オススメのアイスを食べ、二人でまったりする時間になった。

    今なら聞けそうだ。

    功「君に聞きたいこと、あるんだけど。」
    マ「なんですか?」
    功「俺はさ、ちゃんと君を大事に出来てる?」
    マ「え?」

    突然の俺からの質問に、彼女は面食らったって顔をする。

    功「最近なんとなく思ってたことなんだ。
    俺、ちゃんと君を大事に出来てるかなって。」

    言えた。謎の達成感。

    マ「なるほど…。」

    彼女は真剣な顔した。
    え?俺怒られる?と少し緊張する。

    マ「………先生、やっぱり本当に自覚なかったんですね………」
    功「え?」

    や、やばい?
    これはやばい流れなのか?

    怒ってる?呆れてる?
    彼女の声のトーンからはうまく読み取れないがなんとか表情から読み取ろうと顔を覗き込む。


    マ「意識してやってるわけじゃないのだとしたら、最高に可愛いです!」


    ………ん?


    功「…え?可愛い?」


    次に面食らったのは俺だった。


    マ「これ、私だけのお楽しみにしてたんですけど、話したからってやめたりしないで下さいね?」

    彼女はふふっと少し意地悪そうな笑顔で続ける。

    マ「先生は私を大事にしたいと思った時、必ず私に触るんですよ。」
    功「え?」

    正直、全く自覚がなくてポカンとしてしまう。

    功「俺、そんなことしてる?」
    マ「じゃあ答え合わせしましょう!」

    まず、と切り出したのは付き合う前、彼女が俺の赴任先の高校に来た時。
    確かに、俺は彼女の頭を撫でた。

    次に花火大会の日。
    おしまいにする気だったのに彼女の手を握った。
    一人突っ走った記憶だけに恥ずかしい。

    マ「野良さんにコンビニで引き合わせてもらった時も…」

    あぁ、あの時も会えなくなって落ち込んでた俺は彼女の頭を撫でて………そうだ、アイスなんかなくても君に会って君に触るだけで満たされたんだった。

    スカイラウンジに至っては、君がいなくなることが怖くて人目も気にせず引き寄せた。

    功「本当だ………」
    マ「最初はわからなかったけど、付き合ってから気付いたんです。
    先生は言葉もストレートだけど行動もストレートで、私に気持ちを伝えたいときや私を想ってくれる時、必ず触れてくれるんです。」

    そうか、俺は知らず知らずに彼女を求めて、伝えていたのか。
    さすが俺の先生。完璧な答え合わせだ。

    でもそれは無意識だから、やっぱりちゃんと、俺の言葉は伝えなくちゃいけない。


    そう思った時。


    マ「だからそれが続いてる内は、私のこと好きって思ってくれてるんだなって思えるんです。」


    彼女のその言葉を聞いて一瞬頭が真っ白になった。


    功「…違う。」
    マ「え?」

    思わず彼女を力の加減もせずに抱き締めていた。

    マ「せんせ…」
    功「違うよ、違う。続いてる内?ずっとだ。俺はいつも怖いんだ。君に手の届くとこにいて欲しいんだ。」
    マ「先生…」
    功「君がいなくなるのだけは怖いんだ。」


    抱き締めているはずなのに、すがりついているようだ。
    安心させたいのに、安心させて欲しがってるみたいだ。


    マ「………功さん。」

    急に呼び方を変えられて我に戻る。
    でも、なぜか抱き締めた腕をほどく気にはなれなかった。
    少しだけ力を緩めて彼女の顔を見る。

    功「あ………えっと、痛かったか?」
    マ「今も、私を好きだから抱き締めてくれたんですよね?」
    功「もちろん。」
    マ「私も功さんが好きです。」

    こんなにまっすぐ好きと言われたのは別に初めてじゃないのに。
    なぜか少しだけ泣きそうになってしまった。
    「こんな俺」は、俺も知らない。
    本当にどうしたらいいんだ?

    功「っ………その、君にいつかこの関係が終わってしまうみたいに思われるのは嫌なんだ。これからも大事にしたいと思ってる。だから、そんな不安そうなこと言わせてしまって、ごめん。」

    情けない大人だな、俺。

    マ「今、情けないって思ってるでしょ?」
    功「なん…」
    マ「思ってる以上にわかりやすいんです、功さんは。大丈夫です。ちゃんと私、大事にされてるって思ってますよ。さっきのも私はそんなつもりで言ったんじゃなくて、これからもそのままでいて欲しいなと思ったからです。」

    そう言い終わると、彼女はキスをしてくれた。


    優しいキス………なんでだ。
    今そんなことされたら………


    知らない自分ばかりで、俺が俺に追い付けてない感覚。
    でもそんなことより、こんな俺にキスしてくれた彼女しか今は感じたくない。


    功「今日は、優しく抱いてやれない。」
    マ「え?」


    君をもっと近くに感じるには、今の俺にはこれしかない。
    今の俺をわかってもらうには、これしかないんだ。

    マ「…!?」

    彼女の口をキスで強く塞いで、そのまま彼女を求めた。






    ****************






    大事にしたいと思ってんのに…めちゃくちゃ強引なことしちゃったな。


    服を着ようとした彼女を止めて、裸のまま抱き締めて布団にくるまる。


    功「好き。」
    マ「好きですよ。」

    功「大好き。」
    マ「大好きですよ。」

    功「もっと一緒にいたい。」
    マ「ふふっ、どうしたんですか?ちゃんと伝わってますよ?」

    彼女の温もりを離したくなくて腕の中に抱いたまま、ただただ本音を垂れ流しにする。
    今なら全部伝えられそうだと思ったから、遠慮なく思ったことを口にする。

    功「まだ足らないんだ。もっともっと君に言いたい。」
    マ「嬉しいですけど、そんなたくさん言われたら恥ずかしいな…」
    功「そう?じゃあ、これが当たり前になるまで言うよ。」
    マ「えぇ?恥ずかしくて私が溶けちゃったらどうするんですか?」

    腕の中でくすぐったそうに笑う彼女にまた胸が騒ぐ。


    君のせいで、どんどん知らない自分が生まれてくるこの感覚。
    知りたくなるこの感じが、もっと君を好きにさせる。


    功「溶けたら………困るな。」
    マ「でしょ?」
    功「んー………」

    唸った俺はとりあえず黙って彼女の額にキスして抱き締めた。


    ずっと、考えてたことがある。
    俺のこんなわけのわからないわがままを解消する方法が、1つだけあるってこと。


    好き。
    会いたい。
    一緒にいたい。
    手の届くところにいて欲しい。


    もうこれしかない。


    そんなタイミングで彼女が俺を見上げてきた。

    マ「こんな甘いことばっか言われるのに慣れるには、どうしたらいいんですか?」

    なんとなしに質問してきたその言葉に、思わぬチャンスをもらった。


    功「俺と一緒に住んだらいいんじゃない?」


    これだ。
    人間も恋愛も1年生の俺が頑張って考え抜いた答えだ。


    マ「一緒に、住む………」
    功「毎日俺に好きって言われ続けたら君は溶けずにすむかも。」
    マ「アハハッ!」


    冗談だと思われたら堪らない。


    功「本気だよ。毎日君に好きって言うんだ。行ってきますのキスも、お帰りなさいのハグも、毎日。
    それで、君が大学を卒業したら結婚しよう。」


    彼女が目を見開いて真っ赤になる。


    と、同時に自分が言いすぎたことに気付いた。


    マ「それって…プロポーズ…ですか?」


    雰囲気もへったくれもないな。
    でも、俺らしいってこういうことかもな。


    勢いに任せて畳み掛けてみよう。


    功「うん。君を『大成』にする約束。
    だから、まずは一緒に住もう。俺は君がそばにいてくれいたら世界で一番幸せな人になれると思ってるんだ。
    だめ?」


    マ「だめな、わけ…ないじゃないですか…」

    彼女の目は少し潤んでいるけど、優しく照れた笑顔だ。

    そう、君のそんな顔をそばで見ていたいんだ。


    彼女の左手をお互いの顔の前に持ってきて、薬指にキスをする。


    功「約束。」


    幸せそうに笑った彼女はとても綺麗に見えた。
    あぁ、そんな顔されたらまた君が欲しくなる。


    マ「はい。」


    大失敗じゃない。
    ちゃんと大成功だ。


    功「良かった。ねぇ、もう1つお願いがあるんだけどいい?」
    マ「なんですか?」


    功「『甘いもの』が食べたくなった。」


    意味がわかった彼女はさっきとは違う真っ赤な顔になった。


    マ「さっきしたじゃないですか!この流れでそうなりますか!?」


    彼女があたふたしている間に体制を変えて彼女の顔を見下ろす形になる。



    勢いつきすぎた告白だったけど、君の将来をもらえることになったばかりなんだ。
    こんなに嬉しいのにお祝いがないなんてもったいないだろ?
    お祝いには、甘いものがつきものだ。
    でも、俺が今食べたい甘いものは君しかない。



    功「この流れだからだよ。
    この甘いやつは、食べすぎにはならないだろ?」






    ◎End◎
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