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    urusi_ag

    @urusi_ag
    進捗とか色々
    試しで作ってみました。

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    urusi_ag

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    炭煉ワンドロワンライに参加させて頂きました!
    今回は【手を繋ぐ、寸止め】の二つ使用しました。
    何となく前回と繋がっている感じになってます。
    現パロ炭煉です。

    #炭煉
    charcoalMaking
    ##炭煉
    #炭煉ワンドロワンライ

    お約束とうとうこの日がやってきた。今日は記念すべき煉獄先生とのデートである。
    「遅刻しないように行かなきゃ」
    準備をして待ち合わせの場所に向かうと既に待っている人影が見えた。あれは恐らく、いや絶対。
    「煉獄先生!」
    「ん?竈門少年、早いな。まだ時間では無いぞ」
    「先生こそ!…何だか昔みたいですね」
    昔。前世でのやり取りを思い出した炭治郎は笑った。
    「そうだな…あの時も俺が先に来ていて、早くに来た君が〝待たせてしまった〟と謝っていたな」
    「だって先に来て待ちたいじゃないですか!今日だって本当は…」
    「わかった、次は君が先に来たのを確認してから来るとしよう!」
    元気良く言うが、結局変わらないのでは。と思った。ぷすぅと不貞腐れた様子の炭治郎に煉獄は優しく頭を撫でる。
    「そんな顔をしないでくれ。昔と違って時間は有るが、こうして2人で居られる時間は限られている。せっかく早く会えたのなら予定を早めて長く供に過ごそう!」
    「は、はい!」
    愛しい彼の眩しい笑顔に釣られて笑うと「うむ!」と頷き歩き出した。
    「あの、…先生。手を、繋いでも…?」
    「そう言うのは聞かないで自然とするもの、ではないのか?」
    そう言いつつも照れた様子で手を差し出している。まだ相手のが大きい手に自分の手を重ねて一緒に歩き出す。
    温もりを感じて(ああ、今隣で生きている)と嬉しくてたまらなかった。

    あの時、目の前で動かなくなる煉獄を想い泣いた日。

    最期に気付いた炭治郎への気持ち。

    あれから幾分の時が流れただろうか。偶然か否か。またこうして同じ時を過ごせる喜びを噛み締めている。
    お互いに笑い合い、求め合い、幸せだと感じた。
    この後の予定を考えながら浮足立ちながら進む道。この先もずっと傍に居られる事を願って。

    ──────
    楽しい時はあっという間だ。夕日が沈み、デートの終わりを告げる。寂しくて、繋いだ手を離せないでいた。
    「煉獄先生…俺……」
    「竈門、少年…」
    このまま離れるのは寂しい。もっと色々と話したいし、触れていたい。名前を呼び瞳をじっと見つめると、そこにはお互いの顔が写り込んでいる。
    綺麗な色。吸い寄せられる様に顔が近付いていく。恥ずかしくて瞳を背けた時に先に影が重なっているのが視界に入り頬を染めた煉獄だったが、ハッと我に帰り炭治郎の顔を掴む。
    「ま、待て少年。こう言うのは、卒業してから、だ!」
    「しゅみまふぇん…」
    近付く唇を寸前の所で手で遮り押し返し、卒業までは清い関係で!と付き合う時に交わした約束をもう一度伝えたのだった。
    約束が終わりを告げるまで、あと少し。
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    MOURNING炭煉!キメ学時空20歳大学生炭治郎×25歳教師煉獄さんのお話。同棲1年目。「先生、最近太った?」
    「えっ」

    言われ慣れていない言葉をかけられ、思わず声が漏れる。頭が回らずに静止していると、目の前の生徒は慌てたように手を振った。

    「いや!全然太ってるとかではないんですけど!なんか、ちょっとだけ変わったなって思って!ごめんなさい!」

    「いや、それは良いんだ。そうか、俺は太ったのか」

    申し訳なさそうにしている生徒の顔を見ると、すぐに返答出来なかったことが悔やまれる。何となく口にした言葉だろうに、気を遣わせてしまった。

    それから1日中言われたことが気になって仕方がなくなってしまった。気にしているという訳ではなく、純粋に理由が思い当たらなかったから不思議に思ってのことだ。
    言われて見れば、少しだけ、ほんの少しだが肉付きが良くなっている気がする。

    しかし、本当に心当たりがない。昔からよく食べる方ではあったが、適度な運動は欠かしたことはない。

    「ふむ、なるほど」

    ガチャリ、と両開きの冷蔵庫を開ける。
    そこでようやく理由が分かった。

    冷蔵庫の上段はいつの間にかコンビニで売っているスイーツで埋め尽くされていた。自分はあまり寄ることがないので、それを買う人物は 1197

    Tari

    DONE相互さんのお誕生日祝いで書いた炭煉小説です。
    なんにも起きてないですが、柔らかく優しい情感を描きました。
    水温む 下弦の鬼を斬ったときのことだ。そのときの炭治郎には、実力以上の相手だっただろう。常に彼は、強い相手を引き寄せ、限界を超えて戦い、そして己の能力をさらに高めているのだ。
     そのときもそうやって、とっくに限界を超えたところで戦い、そして辛くも勝利した。最後の最後は、満足に身体が動かせなくなった彼のもとに、煉獄が別の任務から駆けつけてくれ、援護してくれたのだ。
     我ながら、悪運は強いと思う。こうして柱に助けてもらったのは、初めてではない。普通なら、とっくに鬼に殺されていたところだ。
     煉獄がほかの柱と違ったのは、彼が炭治郎の戦いを労い、その闘志や成長を率直に喜んでくれるところだ。
    「見事だった、少年」
     そう言って微笑んだ顔が、それまでに見たことのないような、優しい表情で。父や母の見せてくれた笑みに似ているが、それとも少し違う。多分この人は、誰に対してもこんなふうに微笑むことができる。それが家族や恋人でなくても、等しく慈しむことができる人なのではないか。限りなく深く、柔らかな心を、その匂いから炭治郎は感じ取った。
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