珈琲のようにほろ苦い恋心好きだと言う気持ちは誰にも止められない。それが、たとえ男同士だとしても関係はない。愛すると言うことは、こんなにも心を強くしてくれる…。
三途春千夜はボーとしながら、ベランダで煙草を吹かす男の横顔を見つめていた…。三途はこの横顔が大好きだった。三途も男だが、この男に特別な感情を抱いていた。これは恋心と言うのだろうか?三途は男に近づいた。そして声を掛けた。
「隊長…、オレと付き合ってください…」
三途はずっと我慢していた。この男に自分を認めてもらいたかったのだ。恋人になりたい、そう思っていた。男は三途の言葉に絶句した。何を言われたか理解が出来なかった。
三途が隊長と呼ぶ、この男の名は武藤泰宏だ。武藤はようやく三途の言うことを理解した。
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