正しくない人 中学に上がってすぐに受けた第二次診断、親展の印を押された薄い封筒の中身に人生を変えられる人間のなんと少ないことか。それなのになぜ自分はこんなにも打ちのめされなければならないのだろう。
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「…っ、 ぅ 、うう゛ …」
朝から降りしきる雨は二月上旬の夕暮れの寒空にみぞれへと変わっていた。暖房もついていない部屋に天彦の白い吐息が消える。
「、… 、は、ぁ…...っ、 だれか… 、だれか探さないと…」
水分を含んだ冷たさが頬を撫でて栗毛立つ。彼はベットの上で丸まりスマートフォンを取り出した。ラインのトーク履歴を遡る天彦の指は燻る熱に震えている。
「……六時、部屋前…」
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