君は悪戯な吸血鬼昼休み、オレは人気のない校舎裏の階段に腰掛けて人を待っていた。
先程、同級生のミハル——霧生見晴から『今すぐ会いたい』『ほしいの』などと相変わらず第三者から見たらいかがわしいやり取りだと勘違いされても仕方がないような文面のチャットを受け取り、いつも待ち合わせをしている体育館裏に向かったのだ。オレとしてもそろそろ破壊衝動のエネルギーが溜まってきていると感じていた為、ちょうど良いタイミングであった。
しかしオレの方が到着が早かったようで待ち合わせ場所にミハルの姿はなく、まあ向こうから提案してきたのだからそのうち来るだろうと思い気長に待つことにしたのだ。
ミハルとは先日偶然面識を持ち、そして思いがけないことからお互いの体質について知ることになった。オレは度々訪れる破壊衝動のエネルギーを“吸魂”という形でミハルに抜いてもらうことによって、ミハルはオレのエネルギーを吸って体力を回復することによって、互いに平穏な学園生活を送れるようになるのである。
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