ベ白「お前もなんかお洒落しねぇの?」
「急に何だ?」
小難しい分厚い医学書を読んでいる白狂の横でベーベベがそう呟く。白狂は組んでいた右足を下ろすとまた左足かけ直し、訝しげに聞き返した。
「いや、さっきLOVEに会ってよ。」
そう言い吸った煙草の煙を吐いた。だからどうした、と言わんばかりに白狂は眉間にシワを寄せた。
「生憎そういったもの興味はないし、これからも無縁で生きていくつもりだ。」
「そうかてーこと言わずにさ、別に無理していまの服装かえろとかそういうこと言いたいんじゃねーよ。」
ふんっと次のページをめくる白狂にベーベベがそばによる。
「案外ピアスとか似合うんじゃねーの?」
そう言いさわさわと白狂の耳たぶをさわった。
635