Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    新島颯太

    しんじまそうたー!

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    新島颯太

    ☆quiet follow

    鈴生り

    聯合鉄で出来た物静かな通路にカン、カン、カンと足音が鳴り響いていた。
    静かな通路を心置き無く進んでいく男は、道中で拾った鉄パイプを片手に、いつも以上に機嫌の良い表情を浮かばせ誰一人いない研究所を歩き回っていた。
    研究所を歩き回り、通路を右折した男は、突然ダストと鉢合わせをした。すると次の瞬間、男は瞬きをする暇もなく鉄パイプを片手で振りかざしダストの頭部を殴り飛ばした。頭部を飛ばされたダストは、膝から崩れ落ち、ぐしゃと液体状特有の音を立て静かに消えていった。男は消えてゆくダストをじっと見つめ、軽くため息を着いた。


    ワイド「違う」

    一人。

    ワイド「違う」

    また一人。

    ワイド「…違う」

    そしてまた一人。ワイドはダストの造り出したもう一人の自分を、出会い頭に容赦無く殴り飛ばしていった。ワイドに慈悲は無くこれで何体目だろう、と考えるもワイドは既に飽き、はぁ〜と深い溜息をつきその場へと屈み込んだ。そして、目の前にあるダストの飛び散ったインクを人差し指で少量すくい、何を思ったのかそのまま口へと運んだ。ワイドは顔を歪ませ、あからさまに嫌な反応をした。

    ワイド「うげぇ〜〜っ!!なにこれしょっぱ!
    ……なんていうか……涙舐めたみたいな味だな〜」

    ワイド「いや〜ダストさんの本物探せって言われてもな〜、全然出てこないしぶん殴ってもぶん殴っても気持ち悪いくらいに湧き出てくるし〜〜
    ギギさんに「何かダスト以外の情報があったらしっかりとその情報持って帰ってこいよォ〜」って言われちゃったしなぁ〜、まあせっかくならダストさんのインクの味でもメモっとく?まあ3年前の事件の重大な容疑者で何回も逃亡してるんでしょ?そいつのインク舐めました〜!って言ったら世紀の大発見でしょ〜いや〜この情報でお金稼げちゃったらど〜しよ〜なんならボコボコにして俺が捕まえたって事にしてギギさん達より株貰っちゃう〜?そんなことしちゃったら俺絶対モテちゃうよ〜!ど〜しよお〜」

    ワイドは一人でいるのにも関わらず、ありもしない妄想を捗らせる程に余裕があった。ワイドはゴソゴソとポケットを漁り、オムニから貸し出されたメモとペンを取り出し、まあ何かしらの情報だしな、と汚く小学生レベルの字でダストの味をさっとメモをした。ワイドはメモをじっと見つめ、自分のやり遂げた事に満足したのか御満悦な笑みを浮かばせた。そしてもう一度立ち上がり、周辺を捜索する事にした。

    ワイドは変わらず次々とダストの頭部を殴り飛ばし、そろそろ一旦引こうとワイドは考え、最後にこちらに気付いていないであろうダストに殴りかかった。その時だった。
    ワイドの振りかざした鉄パイプは瞬時に受け止められ、今までとは違う程に眼光を向けられていた。ワイドは驚くような表情をし、特徴的なギザギザの歯が見える程に口角を上げにっこりと笑った。

    ワイド「見ぃ〜つけたぁ〜〜♡」

    ワイドは玩具を目の前にした子供のようにテンションが上がっていた。一方で、突然殴り掛かられたダストは、心底不機嫌そうにワイドと差ほど変わらない身長でじっと見詰めていた。ダストは鉄パイプを払い除け、溜息をつき外見を整え直した。

    ダスト「…私の知らない者がなぜここに居るのかな」

    ワイド「さ〜?なんでだろうね〜??」

    ダストは既に追い詰められていた。予測もしなかった相手が来たうえ、ダスト自身の身体も非常に弱まっていた。周りを見渡す限り、自らのインクを犠牲にしてまで作った造り者は一振でやられたとダストはこの状況を即座に理解をした。
    身長も体格も差ほど変わらない男だ。それにどんな戦法を使ってくるのかも分からない。ダストにはまだやる事が残っていた。ダストは自身の身を削り、自分のインクから拳銃を作り出し、銃口をワイドへと向けた。銃口を向けられたワイドは軽く嘲笑い、片手に担いでいた鉄パイプを地面へと手放した。ワイドには余裕があったのか、自身の手から武器が離れようと、いつも通り変わらない笑顔を浮かばせていた。

    ワイド「ステイステ〜イ待ってよ〜〜〜まだ俺が君の事殺すなんて一言も言ってないじゃ〜〜ん?気が早すぎるよダストさんさあ〜。お〜れ〜は〜、君と殴り合いをしに来たんじゃないよ〜ちょっとお話をしに来ただけだよ?ね?ダストさ〜ん」

    ダスト「話し合いなど必要無い」

    ワイド「まあまあ〜そんなにバチバチしなくてもさあ?俺たち初対面じゃ〜ん?初対面の人に銃口向けて発砲なんてしちゃったら君は罪に問われちゃうよ〜?いいの〜?後戻り出来なくなっちゃうよ〜〜???」

    ダスト「何故ここに居る」

    ダストはワイドの話を聞くはずも無く、ワイドの質問に言葉が噛み合う様子は無かった。既に自我を見失い始めているのか、はたまた目の前にいる人物に対し、ただ答えたくないだけなのか。ワイドは「どっちも半々だろうな」と思いヘラヘラとしていた身振り手振りを辞め、後ろに体重を掛けたワイドらしい立ち方で、ワイドは話を続けた。

    ワイド「ま、流石に君は大きな罪を犯した事は自分自身でも分かってるはずだよね〜?そこ分かってなきゃ話になんないんだけど。じゃ、君の質問に答えるね〜いやあ〜それがさあ〜?俺の友人に君を連れてきて欲しいって頼まれちゃったんだよね〜〜〜君の事相当恨んでるみたいでね〜まあ安心してよ〜俺は君の事、別に興味は無いし別の用事でここに来てるからさ…あっ、そうだ。初対面なら自己紹介が常識だよね?俺の名前はワイドだよ〜よろしくね〜〜」

    ワイドはペラペラと話を進め、少しの間を挟み瞬きと同時に軽く息を吐くかのようにこう言った。


    ワイド「欲に溺れながら生きてきた哀れで可哀想な者同士、仲良くしようよ」


    ワイドはダストにそう声を掛けた瞬間、ダストはワイドに向かって発砲した。ワイドは胸元を射抜かれたが、ヘラヘラしており重心がブレる事も表情が変わる事も無かった。

    ワイド「あれれ?いきなり地雷だったかな〜?ごめんね〜?俺デリカシー無くてさ。まあ次からこの話題は出さないように気を付け」

    ダスト「次に口を開いたら殺す」

    ダストは声色を変えること無く、2人だけの空間にそう声を響かせた。ワイドは動じず、相変わらずの笑顔を浮かばせていた。その余裕のあるワイドの表情が、少しづつ、少しづつダストの怒りを積もりに積もらせていた。突然目の前に現れた男が自分自身の全てを知っているかのように次から次へと話を進めてくるのだ。ダストは耳にしたくも無い事を目の前の男の口から次々と放たれ、無性に腹が立っていた。ワイドはダストの少しの変化に気付き、ダストの忠告を無視するかのようにゆっくりと口を開いた。


    ワイド「ねえ、一つだけ良いかな?」

    ダストは引き金を引く手を止め、ワイドの幻妖的な瞳を見つめていた。

    ダスト「………なんだ」



    ワイド「君は母親が不治の病で死んだと思ってたよね。だけど本当は自分自身が1番の病気で、1番近くに居た自分という存在が母親の体を蝕んでいた。君を大事に想い、大事に育てていた母親の身体はやがて君自身に耐えられなくなって、とある日突然息を引き取った。

    …つまり君の母親を殺したのは他の誰でもない、紛れもなく君自身なんだよ。ダストくん」


    体感的には何分、何秒間、ダストの表情が変わっていたか分からない。ダストは目の前にいる男から、数年間認めたく無かった事実が今この場で、何の躊躇も無く吐き捨てられた。
    お互い、目の前にいる2人の目は何処か似ていた。

    ワイドの言う通り、ダストの母親が死んだのは生まれつきインクに障害があったダストと深く関わってしまったからであった。ダストは生まれつきフッ化水素酸に似たような物質がインクに含まれており、ダストのインクは人の肌を溶かす程の危険なインクであった。父親はダストが生まれつきその障害を持っていた事を知っていたが、医者としてプライドが高く、国民的で優秀な医者でさえ治す事が不可能と悟った父親は、ダストと深く関わらないでいた。その事を一切父親から聞かされず、何も知らなかった母親は、数年間と長い月日をダストと共に過ごしてしまっていた。そのため、気付かぬうちに少しづつ、少しづつ体に異変が起き始めていた。
    少しづつ溜まりに溜まった悪質がある日突然爆発し、母親は帰らぬ人となってしまった。ダストは母親の体調が悪化している事を「不治の病」と思っていたが、原因が自分自身でありその事を気付かぬ限り、その対策をしようにも出来なかった。ダストは必死に、必死に研究をし、離れたく無いただ一つの願いで母親に全てを尽くしていたが、大切な母親の肌に触れれば触れるほど、母親は死に近づいていた。
    ダストはそれに、気付く事が出来なかった。

    しかし、それも幼い頃の事であり、当然成長すると同時に真実へと近付いていた。自分自身の体調にも悪影響を及ぼしていたからだ。立派に育っていたダストは、ついに「自分自身」について調べる事にした。
    そこには考えたくも無い、理解し難い現実ばかりがダストに突き付けられた。
    母親を殺してしまったと気付いたダストは時に何も手が付かなくなり、生きる意味も無くしていた。幼き頃に憧れあれほど熱中していた医者という希望も、その時には失われていた。
    気付けばダストに母親も、父親も、友達も、周りには誰一人と居なかった。ずっと傍に居てくれた母親は、ボロボロで何年と掃除していない個室にただ死体として残され、苔やハエという害虫に蝕まれていた。昔の自分がしたように。

    ダストは寂しかった。悲しかった。誰とも関わる事が出来ない。自分と関わってしまえば尊き命はどうせあの時のように少しづつ、少しづつ自分に蝕まれていくのだ。そこでダストは考えた。


    皆、平等にすればいいと。


    ダストは次から次へと被害者を出していき、やがて何千人の被害者が出る事件へと発展させた。
    人の命を救う役目である医者を目指していたとは思えない大雑把で、慈悲の無い実験方法でダストは次々と実験体として多くの被害者を出し、ダストの望む「同じもの」を作り出そうとした。中には悲鳴をあげダストに暴力を振るう被害者もいたが、ダストは容赦無く自身のインクを含ませたり、様々な実験に利用した。
    気付けば「平等」を目的としていたはずが、ダストの実験はただただ被害者を出すだけの実験と化していた。自分が楽しみ、自分の欲が満たされ、同じように無様で醜い身体の人間も増え、寂しさも少しづつ消えていた。
    すると突然、いつも通り実験をしていたダストは、突然息が出来ない程の激痛と苦しみが襲い、気を失った。母親と同じよう、自分が自分を蝕んでいた。前々から悪影響を及ぼしていたのはダストも知ってはいたが、あまりにも突然の出来事であった。ダストはやっとこの手で望む自由を手に入れた。ここで死ぬ訳にはいかなかった。何とか、何とか生き延びようと実験体に向かって噛み付き、インクを吸い取った。
    不思議な事に、みるみる体調が回復したのだ。害の無いインクに始めて触れる事が出来たダストは、あまりの感動に体全身が熱に包まれたように酷く興奮していた。
    そこからダストは他者のインクを吸い、自分を中心とする生き方を始めた。ダストは飽和に包まれていた。既に多くの被害者を出していたのにも関わらず、数年に渡りついに被害者は何万人を突破し、警察をも動く事件となった。

    そんな中で、ダストはインクに興味を持っていた。
    他者のインクを飲むことで多少体が元気になったり、力がみなぎったり、目が良くなったり、脚が早くなったりと様々な効果が見られたからだ。
    ダストの実験意欲をさらに高めたのがとある一人の男からだ。八葉家の長男、八葉オムニ。
    身体能力も高く、脳の回転も早い。ハイスペックでダストからすれば都合のいいインクだ。
    ダストはオムニのインクを摂取する事に成功し、一時的な力を手に入れた。が、しかし、喜んでいるのも束の間、インクにはその分効果と対等となる副作用もある事に気が付いた。効果が強ければ強い程、副作用も重く、無事では居られない程の危険性がある事に気が付いたのだ。この時ダストは既に多くものインクを体内に含んでいた。誰が誰のかも分からない、様々なインクを。
    それでも構わず、ダストは生きるためにこうするしかなくインクを体内へと含んでいった。

    そしてある日、大きな勘違いをし始めたのだ。
    「母親は、まだ生きている」
    ダストの脳裏に突然、そう過った。
    大量のインクを体内に含む事で、他者の記憶や病気、悲しみや喜び、そしてこの世の中の人々の多くが持つ妬み、憎しみ、人々への恨み。全てが少しづつダストの脳を犯していた。やがてダストは「自分自身」が嫌で堪らなかったはずなのに、次にダストはその「自分自身」を見失ってしまっていた。自分が何を犯し、何を理由に、何を求めていたのか。ダストは何も分からなくなっていた。


    ダストは今も自分を見失っている。
    それを助けるには、ダストが飲み込んでしまった全ての記憶を吐き出させなければならない。

    自分自身を、取り戻す為にも。


    ワイドの言葉聞いたダストは、この瞬間に全てを思い出した。医者を目指していた事。母親と沢山遊んだ事。白衣を着て無邪気に喜んだ事。勉強に励んでみたり、実験に夢中になったり趣味に没頭した事。母親に褒められ、純粋無垢な笑顔で喜んだ事。
    そして、母親を殺した事。

    ダスト「……違う」

    ダストは、震えた声でそう言った。
    ダストの震えた声を聞いたワイドはふと、安心した。自分と同じだと。

    ワイド「違くないよ。君は俺と同じ、欲に負けて人を殺した。俺もそうだよ。
    自分語りになっちゃうけどさ?俺には弟がいるんだよね〜。弟が生まれてから俺の母親と父親が何を思ったのかわかんないけどさ〜、急に優しくなっちゃって。弟が可愛くて仕方なかったんだろうね〜愛して育てようと思ってたんだと思うよ〜。
    …けど俺は母親と父親を殺して海に捨てた。なんでだと思う?」

    ダストは考えるも、両親を殺し生きてきたやつの行動や言動を理解するには時間がかかっていた。特に、今目の前にいる男に関しては。
    その様子を見たワイドは、ダストへふと笑って見せ大きく長い両腕を力強く広げ、ありのままの自分を見せつけるかのように、こう清々しい程に言い放った。


    ワイド「俺の生きやすい世の中にしたかったから!!」


    ダストは何も言えずに居た。目の前にいる男は、自らの意思で手を汚していた。それも「自分が生きやすい世の中」という理由で。

    ワイド「だってさ〜?1回罪を犯したヤツって絶対何度も何度も罪を犯すと思うんだ〜。もしかしたら弟は母親と父親と幸せに過ごしたかったかもしれない。けど母親と父親が今頃生きてたら弟が死んでたかもしんない。事が過ぎてから後悔しても遅いんだよ。最初にやり始めたヤツって、何度も何度もそれぐらい簡単に出来ちゃうんだよ。だから何回泣こうが嘆こうが性格の根っこから変わるヤツなんて居ないと思ってるよ俺は。…実際に俺はそうだからね。自分の欲に従う生き方してるし、その行動で誰がどう思おうが俺が良かったら誰の気持ちなんてどうでもいい。」

    ワイドはポケットに手を突っ込み、ヘラヘラと気の抜けた声で笑っていた。そしてダストへと近付きダストをじっと見下ろし、こう言った。

    ワイド「…君も俺と同じ、何度反省しようが変わんないんじゃない?君を愛してくれたお母さんにやったように、君はきっと何度も人を犠牲にするよ。」


    ワイド「だって今、実際君何してるの?」

    ダスト「………うるさい」

    ダスト「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!!」

    ワイドのその言葉を聞いたダストは、歯を食いしばり両手で頭を掻きむしり大声を上げていた。

    ダスト「ああああむしゃくしゃするなああああ!!!!貴様ごときに私の何が分かる!!私の辛さも私の苦労も私の気持ちも何も知らないくせに私の人生をあたかも自分の人生のように語るんじゃない!!!」

    ワイド「お前も人の人生めちゃくちゃにしといて被害者面するなよ」

    その一言と同時にダストはワイドに向かい注射器を投げつけ壁を器用に使いワイドを蹴り飛ばした。蹴り飛ばされたワイドが体勢を整えようと顔を上げた時には既にダストが目の前におり、ワイドは息を吸う暇もなく腹に重い一発を食らい壁へと突き飛ばされた。

    ワイド「……ははっ、ヤベー。さすがギギさん達だけじゃ適わなかっただけあるね〜。やるじゃん、それぐらいの身体能力があるなら医者なんて辞めて警察の方が向いてんじゃない?ああ、お母さんすら守れない人間が民なんて守れる訳ないか」

    ワイドはヘラヘラと冗談を話しダストに焦りを覚えさせるため、余裕を見せつけていた。
    そんな態度を見たダストは休む暇なく地面に落ちていた錆びた鉄板を持ち上げワイドに向かって振りかざした。ワイドは間一髪で避けたものの瞬時にインクを摂取したダストに頬を殴られ頭を床へと叩き付けられたあと、ダストはうつ伏せになったワイドを蹴り飛ばした。ワイドは通路を貫通し、大きな音と共に隣りの研究部屋まで勢い良く突き飛ばされた。大きな衝撃を受けたワイドの頭からは血がダラダラと流れており、身体中ボロボロになっていた。普通の人間なら意識が無いであろう状態だったが、ワイドの指は若干の動きを見せていた。
    ダストは壁へぐったりと座り込むワイドの方へとゆっくりと歩み寄り、ガンと大きな音を立てワイドを囲むように足を壁へと突き付けた。そしてダストはワイドの頭を片手で固定し、胸元から拳銃を取り出しワイドの頭へと突き付けた。

    ワイド「……………ッフフ」

    するとワイドの口から微かな笑い声が聞こえ、ダストは少し顔を顰め引き金を引く力を強めた。

    ダスト「……何がおかしい」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works