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    shirataki_himo

    @shirataki_himo

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    shirataki_himo

    PAST恐怖!何年前かわからない文章
    るりちぇり 初夏、うんざりする程の日ざしが肌をじりじりと照り向ける。気付かぬ間に肌を濡らしていた汗が、防水性の絆創膏をするっと避けて流れ落ちる。まだ夏は本番では無いというのに、この調子では来月の自分がちゃんと生きているかすら、ひどく不安になってしまう。

    「ねぇ、どうしてこんなに暑いんでしょうかね…」

    「知らなぁい……」

     きっちりまとめられたヘアアレンジから長く伸びている蒼髪が風に吹かれて揺らぐ。頼れる相方のヤヨイが動きを止めて、それはそれは暑そうに手を団扇みたいにして動かす。我慢強い方である彼女が愚痴をこぼすのは珍しい、きっとこの暑さには勝てなかったのであろう。
     それでも絶対に休んだりしないのはいつも通りだ。魔法少女としてのこだわりが強い故に、見つけた仕事は全てこなそうとする姿勢にはちょっぴり尊敬するけど、本当に無理をしていそうに見えるときがあるから直してもらわないとそろそろ困る。自分ならめぼしい報酬の依頼だけ受けて、他は全部無視するのにヤヨイは対照的に片っ端から受けていく。人助けにやりがいを感じる程まっすぐな人間ではないからと流しているが、いつも一緒に行動する相方として少々肩身が狭い思いをするのは、少なくはない。
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