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    Hoopono41030595

    @Hoopono41030595

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    Hoopono41030595

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    那己さんから頂いたリクエストめちゃくちゃ煽ってくる豊前くんと耐えようとする桑名くん、のくわぶぜ。オプションに白衣です。
    最初にお話をいただいた時から、これはヘタウリちゃん案件と決定しました。
    桑名くんには最後までシオ対応していただきたかったですが無理ですよね。やっぱり。

    【くわぶぜ】6畳一間の天国と地獄【ヘタウリちゃんです】僕の部屋は狭い。
    平成初期の時代には最先端だったんだろう小さなアパートの一番奥にある6畳一間。キッチンと部屋の境目はなく、その分少しだけ広く感じるが、ベッドと座卓とそれ相当の本棚が入ればそれだけでいっぱいだ。

    「なぁ、それ……終わんねーの?」

    僕の部屋は狭い。
    同居人の豊前と常に顔を見合わせて過ごさなければならないほどに……。
    それは、ある意味天国であり、ある意味地獄でもあった。

    「ごめんね。今日はもう少し時間がかかりそう。先に寝ててよ。」
    僕は研究室から持ってきた資料を必死でまとめながら、ベッドの上に下着姿でコロコロところがる豊前から目をそらした。

    「先に……寝てらんねぇ気分なんだけどなぁ……」
    ベッドの上から、豊前の艶っぽいまなざしが投げかけられる。
    言うと思った。
    しかし、そう言われましても、譲れないものは譲れない。明日までに資料をまとめなければ、ちょっと留年だって視野に入ってくる状況だ。ここは心を鬼にして資料まとめに専念しなければならない。

    豊前の眼差しから逃れるように僕は彼に背を向けて座卓に座り直し、ノートパソコンをぱちぱちとたたき始めた。

    「むー……。」
    豊前の不満げな声が聞こえる。しばらくコロコロと転がる音。そしてごそごそとなんだか動き回る音が聞こえてくる。僕はそんな豊前を無視してパソコンをにらんでいる。

    「なぁ、桑名……見て……」
    「だから、僕は忙しんだってば……わぁなに着てんの!」
    ちょっとイラつきながら振り向いた僕の目に飛び込んできたのは、なかなかに刺激的な光景だった。

    「どうだ、似合うだろ。」
    ベッドの上に膝立ちになり下着姿で腰をくねらせてポーズをとる豊前。その上に羽織っていたのは、僕がいつも大学で来ている白衣だった。

    忘れてた。洗濯しようと思って持って帰って来てたんだ。

    僕サイズのそれは、豊前には少しだけ大きいらしく袖は萌え袖気味、ボタンは留めずにその薄い腹筋をチラチラとみせる煽情的な姿となっている。
    「ちょ、ちょっとやめてよ!洗濯するんだから……。」
    僕が引っ張って脱がそうとするが、豊前はそのままコロンとベッドに寝転がり、ニヤニヤと笑みを浮かべている。
    「んー、お前の匂いがする。へへ、このままオナっちゃおうかなーー。」

    めちゃくちゃ煽ってくるじゃん!
    僕はソレに乗りたい気持ちをぐっと抑えて、しれっとそのままパソコンに向かう。
    「別にいいよ。どうせ洗濯するんだし。」
    「ふーん……。」

    そのまま沈黙。
    僕はようやく集中してパソコンへと向かい始める。
    しかし、それもつかの間だった。
    シュルシュルという衣擦れの音。
    「ふぅ……ん……」という甘くかみ殺したような声。
    にちにちと、湿ったような音の連続に、僕が思わず振り向けば。

    豊前はその背中を小さく丸めて向こうを向いたまま小さく体を震わせていた。
    「なに?ホントにひとりでやってるの……?」
    「ンぁ…なんだよ、わりぃかよ……。」
    僕がのぞき込むと、豊前はその白衣で自分のモノを握りこんだまま、ぷうっと頬を膨らませた。

    「……いや、悪くないよ。頑張って。」
    僕は平静を装いながら、謎の応援をすると、パソコンへと戻る。
    部屋の中に僕のキーボードをたたく音と、豊前の小さく甘い嬌声が響く。

    そんな時間がしばらく続き……。

    「よし、終わり!」
    僕がノートパソコンを閉じるのと、豊前が後ろから僕にとびかかりその唇を奪うのはほぼ同時だった。

    「んんんんっぅうううう……ぷはぁ。」
    長い長いキス。
    腰には豊前の元気なものがこすり付けられている。

    「豊前……。」
    「やっぱダメ……。ひとりじゃイケねぇ。」
    泣きそうな豊前の目元に僕はOKのキスをする。

    「わかってる。僕も君が煽ってくれるから、結構限界。一緒に気持ちよくなろっ。」
    僕は、豊前の肩から、真っ白な白衣をするりと脱がし、首元の黒子にやさしく吸い付いた。
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    Hoopono41030595

    MOURNINGくわぶぜの日りたーんに合わせて書いていたのですが、「美しい悲劇」で全て吹き飛んだので、出しそびれた。
    キス魔の豊前くんと、キスするタイミングがわからない桑名くん。
    加減がわからず暴走する桑名くんが大好き。
    桑名江はキスがしたい【くわぶぜ】「おけーり、桑名。今日も畑楽しかったか?」
    ニコニコの笑顔で、豊前が両手を広げて胸に飛び込んでくる。
    僕はそれを、両手を広げて受け止める。
    「うん、いっぱい収穫したよぉ」
    僕が、豊前の身体を引き離すようにして声をかけると豊前は満面の笑顔で「そっか、よかったな」と言いながらその唇に優しくキスをした。


    これは大広間での出来事。


    夕食前のひととき、歓談するもの、テレビを見るものなどたくさんの刀剣男士たちが集う大広間での出来事だ。

    キスをする僕たちに、びっくりするもの。冷やかしの声を上げるもの。にこやかに微笑むものなどその反応はさまざまだが、豊前は、そんなことは全くお構いなしのようだった。

    まあ、僕も豊前のかいた胡坐の膝に、頭を乗せようとしているわけだし、僕たちが恋人同士だということを知らない男士はこの本丸にはいないわけだし、日常の後継だといわれればその通りなのだが……。
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    Hoopono41030595

    DONE鶴田さん(@ayanenonoca)からのお題「くわぶぜ、お互いの弱いところ」をようやく書きました。遅くなってごめんなさい。

    バカなぶぜくんが性癖なので。このあと塩対応しながらくわわがめっちゃ甘やかしてくれると思います。
    「今日こそは教えてもらう!」
    「もう~、またなん?毎日しつこいなぁ。」

    部屋で横になりながら、本を読む桑名に豊前はドーンとその胸にダイブするように飛び込んだ。
    自然に桑名が受け止める。

    「そうだよ。教えてくれるまでは毎日聞く。」
    「だから、僕の弱点なんて、教えないってば。動物は弱点を知られたら死んじゃうんだよ。」
    「刀だからでーじょぶだよ。」
    そんなやり取りが続いていた。

    ◇◇◇

    桑名の弱点を知りたい。
    豊前がそんなことを言い始めたのはつい数日前のことだ。
    きっかけは何だったか覚えてはいない。
    なんだか、話の流れで「豊前には弱点が多いよねえ。」と桑名がつぶやいた。
    「俺に弱点が多い?」
    「そ、小さい虫は嫌いだし、ピーマンは食べられない。それに……。」
    桑名が豊前に背後からのしかかりおなかや脇をくすぐる。
    「やめろちゃ、こちょばい!」
    豊前は逃げようとするが、体に力が入らないのか上手く桑名の腕から逃れられない。
    「こしょぐられるのも弱いし……。」

    その言葉に豊前はむっと口を結んだ。
    「桑名には弱点はねーのかよ。」
    「どーかな、自分じゃよくわからないけど。」
    「よーっし、俺が弱点 1118

    nanana

    DONE見えないものが見えるようになった🏍の話。
    まだくわぶぜ付き合ってはいない。
    ミュ本丸の話ではないですが、少しだけミュの設定お借りしてます。
    雨落つ庭(くわぶぜ)1.

     ゆめうつつで聞く雨音は鈍くどこか柔らかい。初夏の朝、ましてや雨降りの朝は少し肌寒く、豊前はつい先日薄手にした毛布をしっかりと被りなおす。明けたはずの梅雨が戻ってきた、最近の天気はそんな感じだ。もっとも、やろうと思えば審神者の力で季節さえも操れるこの本丸仮想空間では四季などそんなに意味もないのかもしれない。世の中には常春の本丸もあるという。絶えることなく桜花が降り続くというのに、いつまでたっても満開の桜が咲き続けるのは一種の狂気だ、と思ってしまうのは移り行く四季を愛するここの主に影響されたせいなのかもしれない。
     水分を含んだ空気が起き抜けの眠気を加速させる。どうせ今日は非番なのだこのままもう一度眠ってしまうのも良いかもしれない。人の身を得てからというもの、二度寝と言うものは非常に気持ちが良いものだと知ってしまったのだ。その気持ちよさと走り出したい気持ちを天秤にかけて前者を選んだ。雨で外には出られないのだし、今日はもうのんびり過ごそうと布団に体を完全に預けた。
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