くだらない話「ガストちゃま、おかえりなさいナノ♪」
「おおっ ジャクリーン」
部屋に入るなり、待ち構えていたジャクリーンが俺の足に飛びついてきた。
驚きに目を丸くする俺を見上げる無垢な瞳は、俺の帰宅を心から喜んでくれているように思えた。
それにどう返事をすればいいのか、内心戸惑っているとソファに座っていたマリオンが呆れたように息を吐いた。
「ジャクリーンはオマエを待っていたんだ。もっと喜んだらどうなんだ」
「ああ、ありがとな。ジャクリーン」
「ウフフ! どういたしましてナノ♪ それでネ、ガストちゃまにお願いがあるノ♪」
「ん? お願い?」
ジャクリーンの頭を撫でながら問うと、ジャクリーンは俺の手を掴んで歩き出した。
向かう先にいるのは――マリオンだ。
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