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    すすき

    ブラカイ(カ受)/カプ無

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    すすき

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    リハビリのつもりで書いたブラカイ。パラロイ軸。
    お題ガチャで出たネタが最高だったので、それを元に書いてます。
    ナチュラルにどむさぶ設定なのでご注意下さい

    今日はしない、とキスの合間にもちゃんと口に出せたはずだ。
    明日は友人たちと遊びに行く予定になっている。寝坊はしたくないし、コンディションが良くない状態で出掛けたくはなかった。気遣われてしまうかもと思うと心苦しくもある。
    だから、今日はブラッドリーとのプレイはなしだ。
    カインの言葉はきちんと伝わったと思う。目の前にいるのだ、聞こえないほうがおかしい。だというのに、ブラッドリーの指先は全く離れる気配を見せなかった。
    「っ、は……ブラッ、ド!」
    腕を突っぱねて体を離す。今日はコントロール権を渡していなかった。いくらブラッドリーがしたがっても、セックスのように勢いでなだれ込むことは出来ない。それに気づかないはずはないのに、ワインレッドの瞳は楽し気に細くなったままだ。とても嫌な予感がする。更に一歩、距離を取った。
    「今日は、絶対、しないからな」
    「キスぐらいならいいだろ」
    なあ、と甘えたような声が囁く。咄嗟に否定できなかった。確かに、キスまで禁止してしまうのはやりすぎかなと言う気がしてくる。それに、しなくなったらさみしいなとも思ってしまう。
    口ごもるカインに、犬歯が覗く唇が近付く。
    「ん……」
    優しく触れた唇に、ほっと肩の力を抜いた。先程までの性を煽るようなものとは違う、じゃれあいのようなキスだった。少しかさついた指先が、ゆっくりと髪を撫でる。
    「っふ……ぁ、ぼす……」
    思わず服を掴んだ。もっと、と言いそうになって唾を飲み込む。小さく笑い声が落ちた。
    「ぅ、んっ……」
    そっと差し込まれた舌を拒めなかった。ゆっくりと擦り合わされて、指先に力が入ってしまう。これ以上は、と思う心と、まだもう少しだけなら、と思う心が順番に顔を出す。
    離れようか決めかねている間に、いたずらな指先が髪留めを弄った。あ、と思う間もなく外される。急に心臓が大きな音をたてた気がした。背中に流れた長い髪ごと抱き寄せられる。
    じっくりと歯列をなぞる舌先は、どこまでも優しい。だけど妙に体が熱くて仕方なかった。項をくすぐられると肩が跳ねてしまう。湿った吐息が零れた。
    蕩けていきそうな頭を何とか叱咤して、唇を離す。だけど、ブラッドリーを押し返そうとした腕は熱い指先につかまえられてしまった。
    「何で逃げんだよ。よかっただろ?」
    「っ……よく、ないっ!」
    咄嗟に首を振ると、楽しそうな呟きが返る。掴まれた手が動かされて、自身のものに触れた。指に触れたそこは、スラックスの上からでもわかるほど兆している。撫でるようにされて、声が零れてしまった。
    「《Say素直になれよ》」
    まだコントロール権は渡していないはずだ。だというのに、カインの意思を裏切って、体は素直にコマンドを喜んでしまっている。頬が燃えるように熱い。喉が震えて嫌だと言えない。
    小さく唾を飲み込んで、口を開いた。
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    すすき

    REHABILI【ブラカイ/🍦🌸】
    この前なこさんとお話してた時に出た、「飲酒運転になるからお持ち帰りして❤️」ってボスに言うカインの話
    でも全然違うやつになった無念
    さすがにそろそろ、とカインが思ったとしても、たぶんバチは当たらないだろう。もうすぐ二か月が過ぎようとしていた。いつから数えて、というと——ブラッドリーとの関係に、恋人という文字が足されてから。
    気持ちを伝えあって、間違いなく恋人同士になった。ブラッドリーの気持ちを疑ったことも、カインが心変わりをしたこともない。ないのだが、今になってもカインはブラッドリーの自宅にさえ足を踏み入れたことがなかった。恋人になる前と同じ上司と部下だと言われてもおかしくないような距離感で、同じような話をする。指先に触れることさえもしていない。
    一向に関係性が変わらない原因は、ここ二か月の間、お互いのオフが被った日が片手で足りる程しかなかったことだと分かっている。上司と部下としてならそれなりに時を過ごしてはいるが、恋人としてはまだまだ新人だ。急ぐ必要なんてなくて、ゆっくり、時間をかけて変わっていけばいい。きっとブラッドリーはそう考えていて、それがたまらなくうれしかった。長く続く時間を少し使うだけだと、そんな事を言われているようで。
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    すすき

    DOODLE【ブラカイ/パラロ】
    ボスにキスしたいなって思うカインと、カインをかわいがりたいボスの話。
    誕生日ボイスがめちゃくちゃなブラカイで強すぎてしんで、何かもういちゃいちゃしてくれないと割に合わないなって思って書いました。
    いつものいちゃいちゃです
    あ、キスしたいなとふと思った。
    カインにとっては唐突なことではなかったが、うまそうにグラスを傾けるのを邪魔するのは少し気が引けた。今日はとっておきだと言っていたから。でもちょっとだけ、頬や額にならと考えて、それだと満足できないだろうなという結論に至って小さくため息を吐く。ほんの些細な吐息に気づいて、どうしたと聞いてくる視線に、やっぱり好きだなと思う。
    「なあ、ボス。……キスしていいか?」
    結局黙ったままではいられなくて、手元のグラスを置いた。ブラッドリーが楽しそうに喉を鳴らす。
    「さっきから考えてたのはそれか?」
    気づいてたのかとも言えずに頷くしかない。自分でもちょっと挙動不審だったかもと思う。
    テーブルの上のボトルはまだ残りがある。ブラッドリーがカインも好きだろうと選んでくれた酒なのは知っている。いつも飲んでる安いエールみたいに一気飲みして楽しむようなものじゃないのも分かってる。グラスに口をつけたままじゃキスはできないけれど、二人きりでゆっくり酒を飲んで話す時間も大切だ。
    1972

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