ワンウィーク 本音なんでこんな事になったんだろう。
本音を言えば、この状況は願ったり叶ったりではあるのだが…。
「なぁ、俺らのちんこ重ねて擦り合わせたらもっと気持ちイくなるって、オメェ知ってた?」
最近2人してハマったヌキアイからの進化系。互いのちんこを擦り合わせをしようと場地さんの一言で始まった。
これまで何度か一緒にシコったりしてたから、場地さんのバジサンがどれくらいなのかは横目で視界に入れた事はもちろんある。そしていつもは場地さんの手が邪魔して、あ、手で隠れているから全貌は見た事なかったけど。隠れてるのになんだよあれ…っていう感想。
「今日はソレやってみようぜ!」の爆弾発言から、場地さんの部屋に入るや否や場地さんはちょっと興奮気味に俺に体を寄せるとベルトを外し制服のズボンをストンっと落とした。そして下着をズラして何を想像していたのか既に元気いっぱいのカッケェちんこを取り出した。眩しい。
場地さんのちんこがクソカッコ良すぎてこんなのと一緒に重ねられたら…っていうかトイレで横に並ぶのも気が引けるくらいデカイ。もう全てにおいてごめんなさいって感じで、俺のはまるで小学生レベルかよって気になってくる。初めて見た場地さんの欲望の全貌を目の当たりにして思わず、感嘆というか、溜め息というかちょっと逃げたくなってきた。
そんな俺の気も知らないで場地さんは俺のベルトに手を掛けた。
「千冬ぅなにキンチョーしてんだよ。今日は一緒にイこうぜ。早く脱げって」
「や、あっ、ちょっ」
抵抗しているようでしていない俺の手を払い避けて、あれよあれよとベルトを外され俺の制服のズボンもボスンっと落とされた。こうなったら日和ってる場合ではない、ド緊張しつつ恐る恐る自分のを取り出し隠すように握って、縮こまっている分身の早なる成長を心底願った。情けないから早く大きくなれっとつい扱いてしまい場地さんに怒られた。
「こら、待てって。一緒に擦り合いって言ったじゃねーか。先にイこうとするなよ」
「や、ちょっとまだ場地さんみたいにバキバキじゃないんで…」
「んなの、一緒にやってたらすぐデカくなるって。ほら、もっと近づけよ」
そう言って場地さんは俺の腰をグイッと場地さんに寄せた。太もも同士が当たり場地さんの立派なちんこがペチンっと俺の腹に当たった。
「ひゃあっ、わっと、すみません」
場地さんのちんこが腹に当たっただけでこんなにビクついてるのに、それ同士を合わせるなんて俺にデキんのか?でもやらねぇと、いや、やりたいっ!こんなんで日和ってたらこの先どーすンだよ。俺は場地さんとっ…この先の事も考えていたのにっ。
「なんで謝るんだよ。今から一緒に擦るんだろーが、ほれ、まず慣れるのにオメェから握っていいぜ」
場地さんは俺を慣れさせる為に俺と場地さんのちんこをピトッとくっつけると俺の手を添えさせた。
!!!!!!
腕が触れ合うとは違った生温かさを1番敏感な部分に感じてブルブルっと身体が震えた。
なにっこの感じ!くすぐったいよぅな、ムズムズするような…手で握るのとは全然ふわっっと感も温かさも違って柔らかくて…きっ…きもちぃ…。
場地さんが言ったすぐデカくなるは一瞬だった。速攻でシャキンっと完勃ちになったのを見て場地さんは、な?っという様にニヤッと笑った。俺の現象が正しかったのか何なのか分からないが、場地さんを待たせたりガッカリさせなくてよかったと胸を撫で下ろした。
場地さんの立派なバジサンがイキがってる俺に触れてると思うだけで一瞬で気持ちも昂って、自然と先走りがとろとろと出てきて潤滑剤の役割を務め始めた。ヌルッと手の平に付けて場地さんが擦れて痛くならない様にと、ついつい場地さんのお世話をしてしまうと「オメェが痛くなンだろが」っとまたもや注意された。なので自分にも場地さんにも行き渡るように満遍なく一緒に擦った。場地さんのを握ってると思うだけでドキドキして震えそうで、やっぱり俺の手には負えなくて…。
俺の手は場地さんより小さいし指も短い。場地さんは手もデカくて指も長い。何でもかんでも規格外過ぎません?
俺が場地さんのちんこと自分のとを一緒に握ると、ちょっと指の長さが足りなくて緊張も合わさりうまくまとめて握れずモダモダしていると場地さんが手を重ねてきた。
「俺も一緒にヤるわ」
グッと手を上から握られて場地さんの圧を借りながら一気に擦り上げた。
摩擦のクチュクチュっという今までにないイヤラシイ水音が耳をも攻め立て興奮を誘った。
ふっふっっと場地さんの息が額に当たる。それだけでも俺はイッてしまいそうだった。上目遣いで場地さんの表情をチラッと見ると頬を少し紅くして手元に集中していた。それを見て俺の心臓がまた跳ね上がる。
場地さんの手の動きが増して自分の手が直に触れているハズなのに自分の手の感覚がない。まるで場地さんに扱いてもらってるようで興奮した。
場地さんとイクのではなく、まるで場地さんにイカされる感覚だった。次第にむくむくと大きさを増してきた。そろそろヤバイ。
「ばっ、場地、さんっ…俺、も…イキそーっす」
「待って、千冬っ…俺も…」
ヌキアイは俺が先にイッてしまう事が多いけど、今回はちゃんと同時にイクことができた。
最高に気持ちよくて最高に幸せ。こんなイキ方があったなんて…ハマりそうだ。
はぁっはぁっと荒く肩で息をし合い、コツンっとおでこを充てて下を向いて気づいた…。
「うわー、やっちまったな。上も脱ぐべきだったな、お互いシャツにべっとりじゃん」
「げっ、すみません!場地さん汚しちまって、すぐ洗濯!って、あ、俺もシャツヤバイっすね。とりあえず中の肌着は無事なんで、これでなんとか…」
「次はちゃんと脱ぐかゴムだな」
俺たちはまた一つ快楽を覚えてしまった。ただし、お互いにかかって大惨事になるのでこの行為にも互いにゴムは必要だなという事も学んだ。
この行為の名前はまだ知らないけれど。
■■■
【兜合わせ】って言葉すら知らなくて興奮したら自然と何回もヤル様になっていた擦り合わせ。俺たちは以降それを何と呼んでるか?
“合わせあいっこ”
“仲良しチンコ”
「千冬ぅまたアレやろうぜ、あの…何つーんだっけ?あの…ちんことちんこが…なッ…仲良くするやつ…」
って言っててなんか恥ずかしぃー。
「場地さん…“仲良しちんこ”っスよ!!」
「おー!そーだったワ!“仲良しちんこ”!!ははっ!何か恥じー!!」(ベルトカチャカチャ)
「場地さんクッソ可愛いっっス!あ、じゃあ外でも言えるように名前変えましょうか。“ダブルソード”なんてどうです?」
「おっカッコイイじゃん!決まりなっ」
千冬が命名した“ダブルソード”響きがカッコイイから即採用!
それから何となく響きも似てるって事で、帰りのコンビニでダブルソーダ(アイス)を買って帰る時は今日は(今日も)したいサインっつー感じになってちょっとドキドキする始末。しかもわざとそのダブルソーダを売ってるコンビニに行くというあざとさもある。どうせ帰ってどっちかの親が居なかったらするんだから、わざわざ事前にサイン送ってドキドキしちゃう俺たちって…。
ダブルソーダが目に入った瞬間条件反射で勃っちゃっうので、さっさと買って若干前屈みでいそいそ帰る俺たちは距離が近いし、カバンは自然とお互いの反対側の肩に背負ってるし時々触れる手にいちいち神経全集中してしまう。何だよこの条件反射っ!
せっかくいい感じにドキドキして帰ってきたのに照れも相まって
「っしゃっ!!伝説の剣ヌこうゼ!!」って始まるからちょっと面白くなりつつも結局は欲を満たすことに必死になっていた。
俺たちがいつもやってた行為に【兜合わせ】っていう名称があることを知って千冬は男子心でカッケェ!ってすぐ覚えていたが、俺は相変わらずピンとこないで露覚えのままだった。
俺はまだちゃんと名前も言ってないのに、千冬は俺にとんでもない事を言ってきた。
「ヨォーッシ、千冬ぅ。帰ったら剣ヌこうぜ。今日オフクロいねぇから」
最近は涼しくもなってきたしコンビニでソーダアイスを買わず、名前も恥ずかしくないのに改名してからは平然と学校の帰り道で会話に出てくるようになった。団地の階段を上がりながらいつもの様に千冬を誘うと千冬は立ち止まって神妙な顔で俺を見てきた。
「どしたよ。今日用事あった?」
様子がおかしい千冬の顔を覗き込むと千冬は小さく口を動かした。
「……たい。です」
消え入りそうな声でよく聞こえない。
「え?何?」
俺が聞き返すと千冬はグッと俺の腕を掴んで千冬の家に引っ張って行った。ガチャガチャと鍵を開けて中に入りズカズカと俺を千冬の部屋まで引き摺り込んだ。
「ちょっ、おい。今日おばさんは?」
「うちもいねぇっス…」
「じゃあ、千冬ン家でもいっか」
親が居なければ別に自分の家だろうが、千冬の家だろうがどちらでもよかった。ドサッとカバンを下ろして緩めていたネクタイを外そうと手を掛けた時、千冬が呟いた。
「…場地さん。もう、終わりにしませんか?」
「え?…あ、なに?」
「…あれっスよ」
「あぁ、えっと、ダブルソード?」
「兜合わせっスよ。パーちんに何回も吹き込まれたじゃねーっスか」
千冬が下を向いたまま訂正してきた。ちょっと声が震えている。
「…あー、そうだったな。なに?俺とスンの嫌になった?俺の事嫌いになったとか…」
「違いますっ!そんなんじゃねぇっス!そんな事は絶対にあり得なくて……ただ、俺。もう、我慢出来なくて…」
食い気味に千冬は言った。
「どーしたよ」
「俺の、本当の本音…言っちまっていいっスか?」
「おう、当たりめぇだろ。お前の本音聞かせろよ」
千冬はスーハーっと深呼吸した。
「場地さん。俺、場地さんとセックスしたいっス!兜合わせ止まりじゃなくてその先に進みたいっス」
「おまっ何言って…」
「だって、毎回場地さんに握られて、イカされて…そんなのもうヤってるのと同じじゃねぇーっスか!ずっと、ずっと生殺しされてる気分になるっス。俺は先に進みたいっス!……だめっスか?用意もちゃんと…」
そう言って、ベッドの下からビニール袋を引き摺り出した。薄っすらと見える袋の中身。小さい箱と何らかのボトル。流石に想像がついた。
「同じって…お前さぁ」
「俺は本音を言いました。場地さんの本音も聞かせてください」
ズイッと袋を目の前に突き出して千冬は問いただした。
千冬の真剣な顔と、目の前の袋の中身を見比べる。
そんなのこんな物出される前から俺だって本当はいつかこうなれたらってずっと考えてた。千冬の負担とか色々考えてて…でも、なかなか踏み込めなかったのに…こいつは…。
俺は言い返す反対の言葉なんか言うつもりもなくて、袋を取り上げて千冬を抱きしめた。
「お前に言わせてごめん。俺も進みてぇって思ってた」
「場地さん、…大好きっス」
「俺も…」
End