ii0314 今は主にピオイアや長晋、エドシロとか書いてます。他のもジャンル転々と書いたり書かなかったり。基本pixiv前に先行して投下してます。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 5
ii0314DONE長晋ワンライ社長のことばかりセンチメンタルにさせてる気がしたから今回は森くんに弱ってもらった。第62回「傷」「今日はありがとう。またよろしくね」 「おお、気にくわねぇやつがいたらいつでも言えや。オレがぶっ殺してやるからよ!」 殺すのはやめてね、なんてどうにも甘い言葉を告げた現在の主を見送る。ブリーフィングルームに向かった二つの背中は主従関係があるようにはとても見えない。マスターとサーヴァントであり、先輩と後輩でもあるらしい。先輩と後輩というのはよくわからないが、明確な主従を示した方が何事も便利だというのに今の主はそれをしたがらなかった。他のサーヴァントに対してもあくまでも対等な関係を築こうと努力している姿をよく見受けられる。実際信長が仕えていると聞くと違和感があるものだし、今まで上に立ってきたもの達が多いここでは主従に拘らない姿勢は正しく受け入れられているようだ。 1540 ii0314DONE長晋4本目少年時代弓道やってた高杉さんネタ捏造含みますゆるめに弓道やってたけどにわかみたいなものなのでおかしな点は目を瞑って下さい。角灯はいずれ戸惑いをかき消した 森くんが格好良く見える。 それに気がついたのは先の食堂での出来事。いや、出来事と呼べるほどのことはない。ただ森長可という男を視界の端に捉えただけだ。すでに食堂にきていた坂本と岡田に声をかけ、さて今日はどうするかと思考していた時のことであった。少し離れた場所で織田達と共にいる彼。戦場での彼からは想像がつかないほど綺麗な所作で白米を口に運ぶ。その手つきに、いや森長可の存在に目を奪われてしまった。 「どうしゆう」 そんな一秒にも満たない高杉の異変に目敏くも岡田が気づいてしまった。飯を口に運びながら、食事中の雑談範囲を超えない声色であったことが救いであった。 「・・・・・・用事を思い出した」 すっと迷うことなく立ち上がる。岡田たちを適当に誤魔化してここを去ることは簡単だ。それをしなかったのは顔に集まる熱をコントロールできる自信が無かったから。 3554 ii0314DONE長晋ワンライ過去お題使用させていただきました。第60回「朝寝」 うっすらとしたまどろみの中、微かに視界に映る紅色を捉える。煩わしさにそれを避けて目の前の白い布に顔を埋める。頭を逸らして避けたはずのそれは再度垂れ下がり、再度頭を振ってぐりぐりと白い布に顔を押しつけた。ふと、柔らかさを感じると想定していた眼前の布が随分と骨身あることに気がついた。その違和感に無精にも閉じかけていた瞼を上げる。視界には想像通りの白い布、と赤い髪。想像と違ったのは、白い布が枕や布団と思うには角張っていることと、赤髪の濃さだ。自身の髪だと思っていたそれが隣で横になっている男のものであると認識するのに数秒かかった。 「・・・・・・」 朝が弱い自覚はない。けれど昨夜の記憶から飲み込みきれない状況に、寝そべったまま右手で自身の前髪を掴む。並べて見比べるとはっきりと色が違う。見紛うたのは寝ぼけ眼であったことと戸の隙間から入る朝日に照らされた故だろう。 1757 ii0314DONE長晋3本目特異点SAITAMA以来の遭遇をカルデアで果たした二人が、最終的に二人で深夜にラーメン食べる話。二度目のラーメンも優しさの味がした。「うわっ」 カルデア内の曲がり角、何か面白いことでも思いつかないかと当てもなく歩いていた昼下がり。角から現れた大男とぶつかる寸前で一歩足を引いた。カルデア内はもっと巨体の、人だかそうじゃないんだかなものも多いが高杉の知っている基準では十分大男に入る人物が角から顔を出した。 反射的に出た声は何もぶつかりそうになったからだけではない。真っ赤な髪との境目がわからなくなるほど血濡れた顔や鎧。その装いに少なからず驚きを得たからだった。 「一応聞くがそれは全て返り血か?」 一体どこまでが返り血でどこからが彼の血なのかまるで判別がつかない装いの彼に声をかける。彼の逸話を聞く限りでは全て返り血でも不思議ではない。ましてやマスターとのシミュレーション帰りであるならば治療もせずに廊下を闊歩しているわけもなかろうことは予想ついていた。気に留めるほどでもないと思いつつ、それでも声をかけてしまったのは、認識した手前無視するのもどうなのかという気持ちと、幾ばくかの興味。SAITAMAで初めて出会った彼のことを少しばかり気にかけていた。あわよくばもう少し話してみたいとも思っていたのだ。 5075 ii0314DONE基本的にぐだを気にかけてる社長とぐだの話。長晋はおまけ程度だけど社長の思惑としては別におまけではない。二兎追って結果だけ残った。また会える日を待ち続ける。「ここって写真機があるのか?」 第一声。身支度を終えた藤丸がさぁ食堂へとドアを向いたタイミング。ノックも無しに扉を開いたサーヴァントからの問いだった。 「おはようございます・・・・・・? どうしたんですか朝から」 扉を開けたサーヴァント、高杉晋作は無遠慮にマイルームへ足を踏み入れる。長く垂れた白い袖と梅色の髪が揺れた。 「ああ、おはよう。さっき首から携帯型写真機を下げている長髪の男を見かけたんだが」 「ゲオルギウス先生のことです?」 カメラを持ち歩いているサーヴァントで真っ先に思い浮かぶのは一人だ。長髪であるのなら十中八九ゲオルギウスのことだろう。 「うーん、他にもあったかな」 ゲオルギウスの持つカメラは過去に藤丸が渡した物だ。元はカルデアの備品であるそれの在庫状況は把握していない。 3522 1