Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    btiotk

    @btiotk

    リスト限定作品は支部には乗せずポイピク限定公開になります。
    よろしくお願いします

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🐎 🐦 💒 🏆
    POIPOI 104

    btiotk

    ☆quiet follow

    イラセグ『いっ、イーラはんすけべなことしよるから今日はペシミズムとこいく』
    『へっ?』
    『おぉ悲しい…ペシミズムの塔は広くはないのに…角に気をつけよ…。ほら、もう言わんこっちゃない。もう少し屈んで…そうそう。寝るならそっちの方で寝るが良い。あっちはだめだ、ヴァニタスが寝る』
    『ヴァニタスはん自分の塔ありまんがな…どして…??』
    『あ、あのセグニティス?僕の塔で寝ればいいじゃないか?!なんでわざわざそうイラつかせることするかな君は…!!ちょ、なんでそっぽむくんだ!?』

    顔を真っ赤にしたセグニティスにそっぽ向かれてしまいペシミズムの方へふよふよと着いていってしまった。
    するとガシッと肩を掴まれイラッとして振り向くとファンネル全装備をこちらに向けて明らかにブチギレてるヴァニタスと目が合う。
    後ろには楽しそうなクーヌスがいる、最悪だ。

    『ちょっとそこでお話ししましょうよ、えぇオイイーラくんよ……』
    『ち、ちょっとまってよ、誤解してないかい?僕はセグニティスにそんな、ぁだだだだっ!!!!めり込んでるっ!!めり込んでるから!!!』
    『ヴァニタス、殺すなよ!一体何をしたんだ?ん?ん?イーラはそういうことには無頓着と思っていたからなぁ〜いやいやなんだなんだ、やはりそういうことするのではないか!すけべめっ!』

    クーヌスはぴょんぴょんと周りを跳ねながらペチペチ体を叩いてくる。
    抵抗したいが、ヴァニタスにアイアンクローされてる上にメシメシと聞いたことない音が頭の装甲に響く。
    これはやばいやつだ、早急にヴァニタスの誤解を解かなければ不味い。
    ヴァニタスは性質上セグニティスを非常に気に入っている、見栄っ張りという点しか共通項が見えないが可愛がっていた。
    甘やかしてもらえるのが嬉しいのかセグニティスも母艦内部ではヴァニタスと一緒にいることも多くよく背中に乗せてもらって移動するところを目にした。
    それくらい僕にも出来るので言えばやってあげるのにと回路をバチバチと焼き切らせながら思ったものだ。

    『ヴァニタス、ご、誤解です僕は決してですね、あのセグニティスをいじめていたわけではなく』
    『じゃあ何してたのよォ?んー?おい?』
    『何をいうか!えっちなことだぞ!えっちなこと!スケベなことしたんだぞ!!イーラめ!セグニティスでドーテーソツギョー?したんだ!!』
    『はいはい、覚えたての言葉使いたいのわかったからクピリダスかポーパルチープムと遊んでらっしゃい!!アタクシはまだこいつに聞き出さなきゃいけない事あるんだからァ…』

    あ、これ終わった。
    さらに掴まれる強さが増して、脳核がやばい。

    『多数決で決まって塔に住まわせてんのは知ってるわよォ?えぇアタクシは賛否両論のピ側に位置してたけれどみんなサンの側で決まったからアンタの塔に置かせてあげたのよ。でもねぇなんでセグニティスの口からすけべなんて言葉が出てくるのかしらァ…?何かましてくれたのかしら…?気になるわァアタクシ…。手塩にかけて育ててきた子がいつのまにか食われてるんですもの…どういう事ォ?』
    『いやそのあの、なんと言いますか、その、こう流れで…』
    『流れ?流れってどんな流れかしら?清流?伴流???濁流の方かしらァ…?』

    心臓部が緊張によって嫌に高鳴っていく。
    頭にまでその鼓動が響く感じがして冷や汗が止まらない。圧で呼吸が乱れる。

    『まぁ別にあの子だって子供じゃないからとやかく言わないつもりだったけど…あんな言い方してアンタの塔から出たとなるとそれ相応のことが起きたと見るべきよねぇ…?』
    『あっ、ッスー、あのですね、ヴァニタス、その別に僕がセグニティスに対してこうなんというか、あの、非同意の何かをした訳ではなくってぇ…』
    『当たり前のこと言うのやめてくれないかしら、その時点でアンタはもうこの船に居ないわよ』

    ジリジリとファンネルに溜まっているビームを遠目に当てられて焼ける感覚がする。

    『ほらどうしたの?早く言いなさい、焦げたくないでしょォ?』
    『……────ま、た…』
    『あん?なんだって?』
    『セックスを……、セッ…セグニティスの限界までやり込みましたっ……』
    『へー』
    『ッスー…えー、あー、んと…あとはですねその…────』

    洗いざらい思いつくことをヴァニタスは白状する。
    いつのまにか体勢を正座させられヴァニタスに見下ろされる形になる。
    ぺちぺちと尾鰭が床を叩く音が増すにつれて自分の寿命の何かが倒されていく感覚になり身震いする。
    やはりヴァニタスは怖い。
    カチカチとなるファンネルに背筋が寒くなる。

    『へー』

    全部言うと先ほど発した言葉をもう一度言われ終わったと頭が埋まる。
    許されるなら今すぐ逃げたいが遠距離型のヴァニタスに逃げるのは悪手だ。

    『なるほどねェ…』

    どっちだ、どっちの方だ。
    思考が巡るが欲しい答えは出ないし、デスドライヴズの中で上から数えたほうが早いヴァニタスが本気で怒った姿は本当に怖い。
    すると雰囲気が柔らかくなったのを感じ、ホッとする。
    良かったと思った瞬間、シンプルな言葉は何よりも鋭い刃物なのだと痛感した。

    『良いわァ、…一旦頭冷やすのも兼ねて死になさい』

    そう言われたと同時に視界が閃光に包まれた。
    気がつけばリスポーンしたようで自分の寝床におり、どうしたものかと頭を抱えてとりあえずセグニティスに謝ろうと思い立ち上がる。
    ペシミズムの塔にいるのだったか。
    とりあえず一旦自分の塔へ戻りたかった為より開いた瞬間

    『お、おかえりぃ…イーラはん』
    『へ、セグニティス…?』
    『あ、あの、ぅ、ヴァニタスはんから聞いて…その、あの…あぅ…ご、ごめんなぁワイ、あのっ…意地悪でやられてた思うてて…』
    『ちょ、待て!』

    慌てて周囲を確認しセグニティスを押しながら塔へ入る。そしてそのまま抱きしめる。腕が全然回らないこの体が愛おしい。
    ヴァニタスに詰められ抑えていた諸々が吹き出しそのまま持ち上げていつも寝ているところへ行く。
    もう我慢ができない目一杯セグニティスを可愛がりたい。セグニティスは少し慌てた様子だったが何されるのかわかったのかそっと抱きしめ頭を撫でられる。
    それに腹の底から頭のてっぺんまでぶわりと怒りが込み上げくる。

    『ーーっ…本当に君はイラつかせるな。寝れると思うなよ絶対に』
    『んっ…、うんっ…♡がんばるから…♡ワイ、イーラはんのために、頑張る…♡』

    ガンガンと殴られたみたいにクラクラし始めて興奮で排熱が止まらない。
    顔を赤くしたセグニティスが僕の腕を撫でる、お返しに頬を撫でてやれば甘えるよう擦り寄られ蕩けた目が細められる。
    どちらからともなくキスして、軋む床に抜けませんようにと願いながらセグニティスを下ろした。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺💗💗☺☺😍😍🙏❤💖💴👍👍🙏☺❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    kanamisaniwa

    DONE最終章後生存√デアアイ。デアンはアラヤチとともに月で復興作業なうなお話です。友情出演は鮫←「えっ?なに、ヤチマなんだって??」
    『バケだ。デアンはバケに行く』
    「聞き返しても同じだった!色々突っ込みたいんだけどちょっと待って!」

    アイザックは耳元にあてた通信機から聞こえるヤチマに叫ぶように返事をしながらアウギュステの砂浜をジグザグに走っていた。
    アウギュステの砂浜を走ると行っても可愛い彼女と「ほーら捕まえてごらんなさい♪」みたいな楽しいことをしているわけでは決してない。
    骨の髄までエンジニアであるアイザックには物心ついてこの方彼女らしき女性が出来たことはなく、あわせて夏のアウギュステなんて高級リゾートに縁はなかった。
    だが、アイザックは今年は散々世話になったグランサイファーの団員達に誘われてここアウギュステに来ており、ンニだのンナギだのといった海の恵みに舌鼓をうっていたのだが。
    いたのだが。

    『アイザック、なにか忙しい?』
    「忙しいというよりなにかがおかしいかな?!」
    『落ち着けアイザック。状況を冷静に報告しろ』
    「やぁ相棒久しぶり!状況はアウギュステで空から鮫が降ってきているよ!!」
    『は?』
    「だから!!空から鮫が!!降ってる!!」

    シャァァァクなる鳴き声を上げな 2173

    kanamisaniwa

    DONEデアアイ600年後√(子孫と再構築)、友情出演ヤチマ月の侵攻は、600年前よりも苛烈だった。
    月側は600年前のディアスポラ撃破をインシデントとし、少数精鋭での各島毎の殲滅に舵を切った。
    そのため、月の侵攻を空の民が認識したと同時に小さいが島が一つ落ち、翌日にはそのとなりの中規模の島に先行部隊のω3が侵攻。あっという間に空の民達を駆逐していった。
    だが、月側にもトラブルがないわけではなかった。

    (侵攻は計画より47%遅延。不確定要素を計算にいれても遅れすぎている。先代ω3ヤチマの離反だけでは理由として不十分だ)

    ω3の中でも戦闘に特化した最強の戦士であるデアンは、そんなことを思考しながら目の前に躍り出てきた空の民を一なぎにする。
    骨が砕ける音、悲鳴、逃げ惑う声、破壊音。
    そのどれもがデアンの興味をひくものではない。ただアドレナリン消費の足しになるだけだ。
    やがてあらかた砕きつくし周囲が静まり返ったときだった。
    かたり、とわずかに聞こえた物音、ω3のなかでも戦闘特化であるがゆえに拾えた音をデアンはたどった。
    慌てていたのか乱雑に隠された地下室への扉を蹴り破る。短い階段を降りたさきにいたのは、ひょろりと細い男だった。

    「まだ居たか」
    6291

    kanamisaniwa

    DONEデアアイと残された大砲のお話、友情出演は偽デアン(幽世の輩)月の最上位の戦士達、ω3のうちファラとエルドは月で倒され、唯一デアンのみ空の世界で兵器ヤーマによって分解され倒された。
    組織、いや、組織の残存勢力をまとめたイルザ隊の最終報告書に乗っている事実はこの一文にまとめられる。
    それがどれほどの強敵であったか、それを知るのは実際に戦った者たちのみ……否、ごくわずか個人的なかかわりを持ったものも含まれるだろうが、ごく一握りだけだ。
    そして今、その極一握りの者たちが集結し、青い顔で突如おきた緊急事態にあたっていた。
    緊急招集をかけたイルザを中心に、元組織メンバーのゼタ、バザラガ、グウィン、騎空団を代表してジータとルリア、ビイ。そしてオブザーバーのアイザックだった。

    「そんな、信じられない……本当に、その拠点を襲ったのはデアンなのかい?」
    「間違いない。わずかに生き残った拠点の監視カメラの映像解析の結果がこれだ」

    終結した屈強な者たちの中で唯一風変わりな者、戦う戦士ではなくエンジニアであり、そして月の者たちと個人的なかかわりを持ったことがある唯一の空の民アイザックが青い顔で尋ねたそれにイルザが硬質な声でテーブルの上に写真を投げて答えた。
    そこには 8828

    jusimatsu

    DONE親友のレストランにごはんを食べに行くデアアイ。
    ワンドロなのでノー推敲です。
    ――――――――――――――――――――――――
    「あいよ、特大ウィンナーとポテトの盛り合わせにビールお待ち!」

    ドンと景気のいい音とともに、デアンとアイザックの目の前に二人分のウィンナー盛り合わせとビールのジョッキが置かれる。
    二人はアイザックの親友夫婦が営むレストランに来ていた。今日は正真正銘二人きりの、デートだ。

    「きたきた。これが僕のおススメでね。ここに来たらいつも食べるんだ。他のメニューは、これを食べながらゆっくり考えよう」
    「提供スピードの速い品を食べている間にその他の品を用意させるのか。効率的だ」
    「まあそんなところだね。美味しいものを食べてると待っている間でも話が弾むし、空腹のまま待ち続けるのは辛いものさ」

    アイザックが特大ウィンナーを頬張り、ビールを煽る。一気に表情が崩れ、締まりのない笑顔になった。

    「さあデアンも食べて。ついでにメニューも見ようか。今日はここに来ることが決まってたから、朝食は軽めにしてたんだ」
    「ここで多く食べるために量を減らしていたということか。理屈はわかるが合理的とは言えないな」

    デアンはメニューのページを繰りながらどれにするか決めかねているようだ。
    確かに決められたものが配給される月 1746