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    kanamisaniwa

    pixivメインに二次創作(刀剣乱舞、ツイステ、グラブル、FGO等)やってます。超雑食でオリキャラ大好き病を患う腐女子です。ポイピクにはかきかけだったりネタだけの文章を投げたいです。

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    kanamisaniwa

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    最終章後生存√デアアイ。デアンはアラヤチとともに月で復興作業なうなお話です。友情出演は鮫←

    #デアアイ
    deer-eye

    「えっ?なに、ヤチマなんだって??」
    『バケだ。デアンはバケに行く』
    「聞き返しても同じだった!色々突っ込みたいんだけどちょっと待って!」

    アイザックは耳元にあてた通信機から聞こえるヤチマに叫ぶように返事をしながらアウギュステの砂浜をジグザグに走っていた。
    アウギュステの砂浜を走ると行っても可愛い彼女と「ほーら捕まえてごらんなさい♪」みたいな楽しいことをしているわけでは決してない。
    骨の髄までエンジニアであるアイザックには物心ついてこの方彼女らしき女性が出来たことはなく、あわせて夏のアウギュステなんて高級リゾートに縁はなかった。
    だが、アイザックは今年は散々世話になったグランサイファーの団員達に誘われてここアウギュステに来ており、ンニだのンナギだのといった海の恵みに舌鼓をうっていたのだが。
    いたのだが。

    『アイザック、なにか忙しい?』
    「忙しいというよりなにかがおかしいかな?!」
    『落ち着けアイザック。状況を冷静に報告しろ』
    「やぁ相棒久しぶり!状況はアウギュステで空から鮫が降ってきているよ!!」
    『は?』
    「だから!!空から鮫が!!降ってる!!」

    シャァァァクなる鳴き声を上げながら降ってくる大小山程の鮫から必死に逃げながらアイザックは半泣きで通信先に、月にいる元相棒のレイベリィとヤチマに訴えた。

    『?、アウギュステはバケの所?』
    「ごめん、さっきからそのバケってなにかな?!あとデアンが何だって?!」
    『バケはバケーション、もしくはバカンスの事だな。夏のアウギュステは名リゾートだ、最適だろう。そこにデアンを送った。それで、なぜそこで鮫が降ってくる?例え話でないなら珍事どころじゃないが』
    「バケ、ああそういう…まだヤチマの言語野の修復が完璧じゃないのか。じゃなくて!!僕も例え話であってほしかったよ相棒!けどリアルに鮫が百単位で降ってきてるんだ!サンダルフォン、天使長様がものすごい光線??を出して数を減らしてくれてるみたいだけど全然間に合ってなくて!ひっ、!!」

    アイザックは叫びつつ説明しつつ逃げるという器用なことをしていたが、エンジニアすなわち非戦闘員に限界はある。
    降ってくる鮫のなかでも特大な一匹と目があった、そうアイザックが自覚すると同時にその鮫がアイザックに狙いを定めその鋭い牙がならぶ大口を開けて降ってきた。

    (ああ、よりによって鮫に食べられて人生が終わるなんて…ファナに食べられるのと分解槽で分解されるのとどれがましだったかなぁ)

    万事休す、アイザックは覚悟を決めつつそんな泣き言を心中こぼしつつ目をつぶった。
    が、鮫に丸飲みにされる痛みは襲ってこなかった。
    変わりに、めごぉ!とかごきゃ!とかぼきぃ!とか、そういうものすごく痛そうな打撲音一発と、何かが吹き飛ぶ風切り音、さらに水面に大きなものが落ちるけたたましい水音が続きーーーそして、久しぶりに聞く男の声がすぐ側で聞こえた。

    「アイザック、状況を報告しろ」
    「ふぇ…?」

    恐る恐る目を開けた先、無様に棒立ちする自分の前に盾のように立つ大柄な男をみてアイザックは仰天した。

    「え、ぁあぇっ?!デアン?!!なんで?!」
    「?状況を報告しろ」
    「状況、って僕が報告して欲しいくらいだけど?!なんでアウギュステに、いや、空の世界にいるんだい?!?」
    「こちらの報告要請か。バケだ」
    「はぁっ?!!」
    「お前の不在でアドレナリンが余り、抑制に難がでていた所をヤチマにバケなる空の世界の習慣を薦められた。推薦は正しかった。状況は奇特だがアドレナリン消費および抑制がはかどっている。」
    「それは良かった…いや良くないよ!?」
    『無事に合流できたようだな。デアンがいれば鮫程度ならなんとでもなるだろう。アドレナリンも消費できて一石二鳥というやつだ』
    『あとはお若いおふたりで、というやつだ』
    「相棒はともかくヤチマは根本的になにか違うよね?!!ていうかどこでそのフレーズ覚えたんだい?!」

    ツッコミが追い付かない!!とアイザックは一人悲鳴を上げる。その間にもどんどん降ってくる鮫はアイザックの前にたつデアンがぼこぼこと拳で殴って吹き飛ばしている。脇にある大砲は使うまでもないらしい。もしくはアドレナリン消費のためにわざと使ってないのか。

    「あわわわ…!で、デアン!ともかく怪我には気を付けて!君の体を治療する技術は空の世界にはないんだから…!」
    「了解した。だが、この生物程度では俺の体に傷をつけることは不可能だ。…あの極彩羽、あれならばあるいは」
    「サンダルフォンは仲間だから戦っちゃ駄目!!」

    アドレナリン消費のためかデアン個人の戦闘意欲のためか、空で奮戦するサンダルフォンを見上げて言うデアンを牽制しつつ、アイザックはとんでもないことになったバケ、ではなくバカンスに頭を抱えるのだった。


    END?

    デアアイ沼は最終章次第で地獄だとわかってるのに書いてしまった…あと数時間の命ですわかります(涙)
    このあと、帰還方法を尋ねたらアイザック一生分くらいの"バカンス"の後で帰還することを計画すると聞いて仰天するアイザックと、思う存分戦闘した&アイザックセラピーで満足げなデアンがいると思いますー!!
    いましか!!!書けないと思った!!!
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    kanamisaniwa

    MAIKING
    三ヶ月後。
    アズール先輩からの提案で参加を申請したアジーム家雇用希望者の選抜試験当日、私はジャミル先輩、エリムさん、そして面白がってついてきたフロイド先輩(本当は諸々ド素人の私を心配してついてきてくれたのをちゃんと知ってる)と一緒に熱砂の国にあるアジーム家所有の別荘の隣に設置された試験会場控えにいた。
    エリムさん曰く、アジーム家所有の不動産の中では中規模ながら市街から遠くて使い勝手が悪く最低限の手入れしかしていなかった別荘で、確かに選抜試験をするには丁度良い物件だとか。なんなら爆発させても大丈夫ですよ、と言ったエリムさんの顔はわりとまじだった。
    そしてその別荘の隣に建てられた仮設の集合場所兼待機場所で簡単な説明を受けた。といっても事前にアズール先輩が収集してくれていた情報と内容はほぼ同じで、あえて追記するなら試験会場である別荘のあちこちにライブカメラもとい監視カメラが設置されていて、その映像はリアルタイム公開されるので別荘内の様子はもとより他の参加者の様子を逐次確認できること、そして本当に魔法でもなんでも使用可、建物への損害も免責するから全力で目標を破壊してみろ、という言葉が説明担当からあったことくらい。
    5675

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    アイザックは耳元にあてた通信機から聞こえるヤチマに叫ぶように返事をしながらアウギュステの砂浜をジグザグに走っていた。
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    いたのだが。

    『アイザック、なにか忙しい?』
    「忙しいというよりなにかがおかしいかな?!」
    『落ち着けアイザック。状況を冷静に報告しろ』
    「やぁ相棒久しぶり!状況はアウギュステで空から鮫が降ってきているよ!!」
    『は?』
    「だから!!空から鮫が!!降ってる!!」

    シャァァァクなる鳴き声を上げな 2173

    kanamisaniwa

    DONEデアアイ600年後√(子孫と再構築)、友情出演ヤチマ月の侵攻は、600年前よりも苛烈だった。
    月側は600年前のディアスポラ撃破をインシデントとし、少数精鋭での各島毎の殲滅に舵を切った。
    そのため、月の侵攻を空の民が認識したと同時に小さいが島が一つ落ち、翌日にはそのとなりの中規模の島に先行部隊のω3が侵攻。あっという間に空の民達を駆逐していった。
    だが、月側にもトラブルがないわけではなかった。

    (侵攻は計画より47%遅延。不確定要素を計算にいれても遅れすぎている。先代ω3ヤチマの離反だけでは理由として不十分だ)

    ω3の中でも戦闘に特化した最強の戦士であるデアンは、そんなことを思考しながら目の前に躍り出てきた空の民を一なぎにする。
    骨が砕ける音、悲鳴、逃げ惑う声、破壊音。
    そのどれもがデアンの興味をひくものではない。ただアドレナリン消費の足しになるだけだ。
    やがてあらかた砕きつくし周囲が静まり返ったときだった。
    かたり、とわずかに聞こえた物音、ω3のなかでも戦闘特化であるがゆえに拾えた音をデアンはたどった。
    慌てていたのか乱雑に隠された地下室への扉を蹴り破る。短い階段を降りたさきにいたのは、ひょろりと細い男だった。

    「まだ居たか」
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    調査報告書【修正案第十稿】
     貴社に調査依頼を頂いた【削除:差別的な意味合いの語句が含まれるため(対象の)と代替する】地区の調査をした結果、再開発計画に含めるには、いくつかの懸念点が見つかったため報告させていただきます。
     対象の地区は、地理的にも優れた土地で、かつては鉱山として栄え、通称【削除:不快感を催させる固有名詞のため】村とも呼ばれており、古い資料によりますと温泉も湧いていた豊かな土地です。
     再開発計画の候補地として、これ以上無いほどの土地ですが、周辺地域で過去に地滑りが頻発した記録が残っていました。
     対象の地区に村があった記録から、その区域でなら開発可能ではないか、と今回の調査を依頼していただいた経緯は担当者からも聞いております。
     しかし、調査の結果、無人化した廃村にも地滑りした形跡が【形跡という書き方は相手に疑念を抱かせて詳細を問われる可能性有り。調査報告書第一稿の内容を読ませるわけにはいかないので、虚偽でも地滑りはあったと書くべし】見られ、添付した土壌調査の結果からも、安全性の面で保証ができません。
     弊社からは、この地区を再開発候補から外す事を提案せざる終えません 3262

    kanamisaniwa

    DONEデアン即再構成√デアアイ続きポートブリーズ南端、ポット着地地点で再生の録音音声記録。
    『機関(セントラルアクシズ)からの指令、"漏洩した旧機情報の回収および偽機破壊"について、多少の修正がある。まず、旧機情報の流出先は空の世界ではなく幽世であること、またその幽世によって作られた偽機は空の民によって破壊されたことだ。
    空の世界と異なり、幽世については機関を含め正確な情報が少なく、情報の回収は極めて困難が予想される。
    ここからはそれを踏まえた上での任務遂行のための進言だ。ω3デアン、エンジニア・アイザックとコンタクトを取り、彼を通じて"組織"と情報共有することを薦める。偽機撃破はアイザックおよび封印武器の契約者達によるもの、結果的に情報は組織に集まっている。
    老婆心からのアドバイスだが、コンタクトの際はくれぐれも行動に注意してくれ。具体的には空の民と戦闘になることは徹底的に避けろ。一般的に空の民が友好的と判断する行動を取り、空の世界に溶け込め。潜入任務のようなものだ。"ω3デアン"はすでに一度空の世界と敵対し彼らと戦っている。その不信感を払拭し情報を共有できるかどうかが今後の任務遂行の鍵になるだろう』
    『乱暴駄目、絶 7954

    jusimatsu

    DONE親友のレストランにごはんを食べに行くデアアイ。
    ワンドロなのでノー推敲です。
    ――――――――――――――――――――――――
    「あいよ、特大ウィンナーとポテトの盛り合わせにビールお待ち!」

    ドンと景気のいい音とともに、デアンとアイザックの目の前に二人分のウィンナー盛り合わせとビールのジョッキが置かれる。
    二人はアイザックの親友夫婦が営むレストランに来ていた。今日は正真正銘二人きりの、デートだ。

    「きたきた。これが僕のおススメでね。ここに来たらいつも食べるんだ。他のメニューは、これを食べながらゆっくり考えよう」
    「提供スピードの速い品を食べている間にその他の品を用意させるのか。効率的だ」
    「まあそんなところだね。美味しいものを食べてると待っている間でも話が弾むし、空腹のまま待ち続けるのは辛いものさ」

    アイザックが特大ウィンナーを頬張り、ビールを煽る。一気に表情が崩れ、締まりのない笑顔になった。

    「さあデアンも食べて。ついでにメニューも見ようか。今日はここに来ることが決まってたから、朝食は軽めにしてたんだ」
    「ここで多く食べるために量を減らしていたということか。理屈はわかるが合理的とは言えないな」

    デアンはメニューのページを繰りながらどれにするか決めかねているようだ。
    確かに決められたものが配給される月 1746

    キビ○

    MAIKINGツイで呟いた「遠距離晴道で遠距離中に全然会ってなくても恋しくならないので(これ別に好きではないのでは?)と思う道がいざ久々に晴に会うとめちゃくちゃキスしたいしエッチチしたいと猛アピールするけど無碍にされる話」
    前に書いていた現パロの続きになるのか?R18描写が入り始めたらタグ追加します。
    今回も道の性はルーレットでふたなりになったのでふたなりです。
    現パロ遠距離晴道で別れを告げようとする道が悶々とする話ふと、道満は手にしたスマホのメッセージアプリを起動させた。随分と下の方に追いやられた彼のトーク画面を探し出す。メッセージをやり取りした最終日付を確認すると、三ヶ月前の日付で止まっていた。最後のメッセージは「着きました」という晴明のメッセージに対して「お疲れ様でした」と道満が返信した何とも事務連絡的な内容で、これが一応恋人という関係にある二人のものとは到底思えないものだ。
    そうか、もう三ヶ月になるのか…。
    道満はトーク画面を見ながらしみじみ思う。最後のメッセージから晴明とは特にやり取りもしていなければ電話もしていない。相手が生きているかどうかさえ不明な状態だ。…もしかしたら死んでいるのかもしれない。
    晴明の生死について本気で考え始めたところで手元のスマホがスポンと甲高い音を立てて、開けっ放しにしていたトーク画面にピコンとメッセージがひとつついた。
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