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    あんぶれら☂️

    @grbl6673

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    あんぶれら☂️

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    グレビリ。初DW参加(@ Grabilly_dw様)
    お題: 大事な人、雑誌
    次のお出かけの計画を立てる話。

    #グレビリ
    greebilli
    ##グレビリ

    きみはぼくの、“大事な人と一緒に行きたいBEST SPOT”
    ビリーくんが見ている雑誌の表紙には、賑やかな色でそんなキャッチコピーが踊っている。
    その横顔はいつになく真剣で、ただ流し見という感じではなく、実際に誰かと行くことを考えているように思えた。
    ゴーグルを上にずらし、綺麗な青い瞳を釘付けにして、時折ひとり頷く。
    彼にこんなに熱心に考えてもらえる幸運な相手は、誰なんだろう。
    少しだけ、いや、かなり羨ましい。
    「ねーねー、グレイ。ちょっとコレ見て」
    「!う、うん」
    「コレとコレならどっちがいい?」
    「…えっと」
    どんな人なのか、とか、どこで知り合ったのか、とか。
    意見を言うついでに相手について聞けるところなのだが、聞きたくないと思ってしまう。
    ビリーくんが僕の知らない人と特別な時間を過ごすことを想像したくない、なんて。
    単なる友達にしては踏み込み過ぎだろう。
    「グレイって絶叫系いけるっけ?」
    「うん、どちらかというと好きかな」
    「俺っちも大好き!それなら、もしよければこっちにしない?」
    「いいね、楽しそう」
    ワーイ、決まり、と喜ぶビリーくんを見ながら、何かおかしいなと首を傾げる。
    これじゃまるで自分も一緒に行くみたいだ。
    「…あの、ビリーくん、大事な人と行くんだよね…?」
    「ん?」
    「それなら、僕は一緒に行けない…よね?あの、邪魔になると思うし…」
    「んん???」
    あれ?僕、何か変なこと言ったかな?
    何故かビリーくんも首を傾げている。
    暫しの沈黙の後、雑誌の表紙を見て、ああ、と納得したような声が上がった。
    「俺の大事な人はグレイなんだケド」
    「ふえ!?」
    「あれ?ていうか、今度の休みに遊びに行くところ決めよって初めに声かけたよネ?」
    「え、そうだっけ…?」
    「あー!グレイ、聞いてなかったんだ、ゲームしながらだったもんネ~」
    「…う……ご、ごめんなさい…」
    頬を膨らませたビリーくんは怖いというより可愛いけど、そんなことを言うと本当に怒られそうなので黙っておく。
    それよりも。そっか。大事な人って、僕のことだったんだ。
    にやける口元が抑えられない。
    ルームメイトで、チームメイトで、初めての友達で、大事な人。
    今は少し不満げにこちらを見るビリーくんが、いつも以上にきらきらして見える。
    「…本当にごめんね。僕にとってもビリーくんは大事な人だからどこでも嬉しいんだけど、一緒に絶叫系乗りに行きたいです」
    「ホントに~?ゲームよりも俺っちが大事?」
    「も、もちろんだよ!!」
    勢い余ってゲーム機を放り出し、代わりにビリーくんの両手を握ると、漸く笑顔になってくれた。
    「もう、しょうがないなー許してあげるヨ」
    「あ、ありがとう…!」
    「そしたら改めて、絶叫系制覇ツアーの計画立てよっか」
    「…うん!」
    二人で覗き込んだページには、沢山の乗り物が紹介されている。
    ふと、選ばなかった方の紹介ページにも目が行って、良く見ればムード満点のデートスポットのようだった。
    いつかそっちにも二人で行けたらいいな、とこっそり心の中にメモを取っておいた。

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    かも🦆

    TRAINING月夜の杞憂(ビリグレ ?)

    夜中に不安になっちゃう🍬。🧁はほぼ寝てます。
    付き合ってない世界線なのでカプ要素は薄いですが、ビリグレの人間が書いております。
    短い、そして8章ネタバレ注意!
    かちかち、という時計の針の音とグレイの静かな寝息が部屋を満たす。
    ビリーは目を瞑りながらそれを聞いていた。
    そして時折、ちらりと時計を見ては小さくため息をついた。
    その時刻は現在3時を指しており、普段ならとっくに夢の中であるため、なかなか眠れない事実にビリーは焦っていた。
    何より、その眠れない原因が分からないのだ。

    (早く寝ないとネ…)

    そう思うも、ただただ時間が過ぎていく一方。
    今日はヒーローとしての仕事は無いものの、グレイとリトルトーキョーへ行こうと約束していた。
    早く寝なければ寝不足で楽しめない。
    ビリーはそれを、友だちとの大切な時間を無駄にしてしまうことを懸念していたのだ。
    ふと、グレイの方へ目を遣ると少し大きめの体を丸めるようにして眠っている。
    その姿が何とも愛おしく、顔を見たくなったビリーはそっと立ち上がり、2人で買ったソファ越しのグレイのスペースへ入って行った。
    自分のために、と綺麗にされたそこにしゃがみこみ、グレイの顔をじっと眺める。
    その表情は普段よりも幾分穏やかで、見ているビリーの心もスっと穏やかになっていくのがわかった。
    そのままグレイを起こさないようにそっと 1394

    かも🦆

    MAIKING年の差と処女であることを気にしちゃう🧁ちゃんのお話 (ビリグレ♀)

    未完です!!!!(最重要項目)
    まだ別垢で作品あげてたときのやつ見つけたので供養。いつか完成させたい。まだおせっせしてないから年齢制限は付けません。
    「うぅ...」

    少し前に恋人になったビリーが情報屋の仕事で部屋を空けているとき、グレイは部屋を暗くしパソコンと向き合っていた。
    その画面には【年上 彼女 処女】と検索された結果が映し出されていた。

    「やっぱり...めんどくさいよね、はぁ...」

    【年上彼女はめんどくさい、処女だと尚更】
    【変に期待されるから萎える】
    【やっぱ若い子の方が嬉しい】
    そうしたマイナスの言葉が羅列しており、自分で検索をかけたことを少し後悔しそうになった。
    付き合いたては手を繋ぎ、少し経てばハグやキスもした。そこまで来ると、やはりもっと先に進みたいと思うのが当たり前である。
    ただ、グレイはビリーが初めての友達であり恋人であった。
    先のこと、つまりセックスをしたことがなく25歳になっても処女である自分にコンプレックスを抱いていた。
    さらに、相手は6歳も年下の未成年だ。
    年上で処女、グレイはそれらのことを気にしていたのだ。

    「...だめだ、またネガティブグレイって言われちゃう...でもなぁ、はぁ...」
    「そうそう、ポジティブグレイにならなきゃだめだヨ〜!」
    「ふぇ!?」
    「にひひ、ただいまグレイ♡」
    「お 1867