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    あんぶれら☂️

    @grbl6673

    ほぼRead only
    たまに自給自足

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    あんぶれら☂️

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    🎧️語り風味。
    🍭→←🧁両片思い(本人たちはプラトニックのつもり)。
    グレビリ or ビリグレ まだ不明なかんじ。

    #グレビリ
    greebilli
    #ビリグレ
    bigotry
    ##グレビリ
    ##ビリグレ

    友人Fの話ベスティきいてヨ。エーン、今日もダメだったんだヨ~。今日はブラッドパイセンとパトロールだからランチもありがたーいご指導を受けないといけないんだって。仕事が終わったらサウスセクターの部屋でオスカーパイセンとウィルソン氏のアレキサンダーのケージ改装計画の相談に乗りながらディナーも済ませてきちゃうんだって。ネー、オイラかわいそうじゃない?たまには俺っちを優先してくれてもいいよネ?だけど、相手の交友関係にまで口出すなんて束縛強い感じするから出来ないし、先の予定を立てたくてもあっちが休みの時はこっちが外せない予定があるし。え、なんでスケジュール把握してるのかって?情報屋舐めないでヨ!才能フル活用して頑張ってるんだヨ!さすがに3ヶ月先まで予定の会う日がないって情報は出来れば掴みたくもなかったけどネ…。
    ねえ、こういう時、普通の友達ってどうしてるのかなぁ。

    「さぁねぇ。俺も、普通の友達ってあんまり居ないしわかんないや。ていうか一緒に住んでるんだから、部屋で話せばいいんじゃないの?」

    Boo!それじゃムードもなにもないじゃない!それに最近オイラの帰りが遅くて、部屋でもあんまり話せないんだヨ~って、あれ、ベスティどこ行くの?まだまだ話し足りないんだケド。

    「ゴメン、今日はもう行かないと。また今度ね、バイバーイ」



    あの、ごめんねフェイスくん。いつも話聞いてもらっちゃって…実は、今日もダメ、だったんだ…。せっかく声を掛けてきてくれるのに、そういう時に限ってランチを断れない人とパトロールだったり、自分から言い出した手前ずらせないような予定が入ってたり…。うう、どうしよう、僕が一緒に過ごしたくないって勘違いされてるかも…かといって僕から誘ってみるのは中々勇気が出なくて、いつも忙しそうにしてるし、パトロール中もエリオスタワーでも次々に色んな人と話してるし…。僕なんかのために貴重な時間を割いてもらうのもおこがましいかなって…、あ、ご、ごめんね、愚痴ばっかり。
    はぁ…こういう時、普通の友達ってどうしてるのかな…。

    「…さぁねぇ。俺も、普通の友達ってあんまり居ないしわかんないや。ていうか一緒に住んでるんだから、部屋で話せばいいんじゃないの?」
    あ、そ、そうだよね、変なこと聞いてごめんね。だけど最近は帰って来るのも遅くて、疲れてるだろうなって思ったら、話しかけられなくて。あれ、フェイスくん、もう行っちゃうの…?

    「…ゴメン、今日はもう行かないと。また今度ね、バイバーイ」



    ねえ、コレ。流石にキレていいかな?
    超絶面倒な二人に交互に呼び止められて、デジャヴ満載の話聞いてあげて、俺ってめちゃくちゃ偉くない?
    会う度こんな感じでもう勘弁して欲しいんだけど。
    っと、そっか。
    ちゃちゃっと当人同士で解決してもらえばいいのか。
    アハ、俺かしこーい、そんで優しーい。
    上手くいったら高級ショコラ二倍で奢ってもらおっと。
    まぁ上手くいかないわけがないんだけどね。

    “今日は急いでたから、あんまり話聞けなくてごめんね?
    良ければもっと詳しく教えて欲しいんだけど、明日のXX時に待ち合わせできる?”

    ものの数秒で受け取った2通の返信に、込み上げる笑いを噛み締め、店の名前と予約名を伝えてスマホをしまう。
    あースッキリした。ほんと、手の掛かるトモダチを持つと大変だよね。



    「えっ!?ビリーくん、どうしてここに…?」
    「あれ、…グレイ?」
    「…えっと…今日、フェイスくんと待ち合わせしてたんだけど、」
    「ふーん(うわこれベスティに嵌められたな)……ね、俺っちもしかしてお邪魔?」
    「そそそそんなことないよ…!」
    「あ、ベスティ今日来れないんだって~
    …どーしよっか?グレイ、代わりにオイラとデートしてくれる?」
    「(デート?!)…っ、代わりだなんて、ええと、実は、フェイスくんと約束はしてたんだけど…本当はビリーくんと話したくて」
    「!そう、なんだ。…へへ、嬉しいな、オイラもグレイと話したかったんだ。最近お互い忙しかったもんネ。ちょうどいいからランチしていこっか」
    「うん…!最近、声掛けてくれても行けないことが多くて、ごめんね…」



    後日、二倍の高級ショコラとともに、二倍の惚気を聞かされた。
    ほんと、お願いだから勘弁してくれないかな。

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    mamedaihuku228

    DOODLEマフィアパロ…?9割ジェイのビリグレ、だけどかなり薄いめ。
    全然活かしきれてないけど、自分がマフィアだといえばそうなる!!
    冷酷で冷静にマフィアの仕事をこなすグレイの事を、堅気に戻ってほしいとこっそり願って見守るジェイ。久々過ぎて文章が難産過ぎたけど、書きたい所だけ書いた感じです(笑)
    本編だけなく、あらゆる世界の可能性を見出してくれる…ありがとうエリオス!!!
    マフィアパロ? 僕は、今日からドンの影です。

     そう言ったヘーゼルの瞳の青年は、いつしか言葉通りドンの影となった。

     陽射しも穏やかで、微睡むような昼下がり。ジェイは最近見つけたお気に入りの海辺のカフェで、ゆっくりと珈琲とドーナツを楽しんでいた。一見すると何処にでもいそうな男性市民であるが、裏の顔はニューミリオンで名を馳せるマフィアのドンだ。そんな物騒な名前を背負っているので、本来なら護衛を付けて外出するのが正解なのだが、ドーナツ一つを買うのに黒塗りのベンツを用意して、厳しい顔をした護衛をカフェにまで連れ回すのは気が引けるし、このゆっくりと時間が流れるような穏やかな店に如何にも堅気ではない男たちでテーブルを埋めるのは気の毒だ。何よりも、ジェイ自身が一人で出掛けたい気分であったのだ。たまにはマフィアのドンという姿を脱ぎ捨てて、ニューミリオンとドーナツをこよなく愛するジェイというただの男に戻りたい時もある。いつものパリッとしたスーツもコートも脱いで、シャツとボトムスとサンダルを穿けばあっという間だ。
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