メイリオ
DONEグレビリDW提出作品お題:「ロッカー」
両片想い中のグレビリ
微かな服の衣擦れすら拾う耳は薄い唇から零れる吐息すらも掬いとってしまう。出来るだけ音を出さないようにと思えば思う程呼吸は早く、荒くなっていってしまう。
「まだ出ていかないみたい…もう少し我慢しててネ、グレイ」
限りなく絞られた音量ですら届く距離は、彼の長い睫毛の一本一本までもが鮮明に映していた。
「(ぼ、僕…どうすればいいの……)」
狭いロッカーの中、友だちと触れ合う体温にグレイは少し前のことを思い出した。
***
それはちょっとした好奇心が始まりだった。
エリオス内でまことしやかに流れている、『エリオスタワーのどこかに開かずの部屋がある』という噂。
機械での操作が主流となり、鍵もタッチパネルや指紋認証・カードキーなどが当たり前のエリオスタワーにおいて、アナログの鍵穴に鍵を差し込むタイプの部屋があるというだけでも珍しいというのに、しかも誰もその部屋が開いているのを見たことがないと言う。
4256「まだ出ていかないみたい…もう少し我慢しててネ、グレイ」
限りなく絞られた音量ですら届く距離は、彼の長い睫毛の一本一本までもが鮮明に映していた。
「(ぼ、僕…どうすればいいの……)」
狭いロッカーの中、友だちと触れ合う体温にグレイは少し前のことを思い出した。
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それはちょっとした好奇心が始まりだった。
エリオス内でまことしやかに流れている、『エリオスタワーのどこかに開かずの部屋がある』という噂。
機械での操作が主流となり、鍵もタッチパネルや指紋認証・カードキーなどが当たり前のエリオスタワーにおいて、アナログの鍵穴に鍵を差し込むタイプの部屋があるというだけでも珍しいというのに、しかも誰もその部屋が開いているのを見たことがないと言う。
あんぶれら☂️
DONEグレビリ。初DW参加(@ Grabilly_dw様)お題: 大事な人、雑誌
次のお出かけの計画を立てる話。
きみはぼくの、“大事な人と一緒に行きたいBEST SPOT”
ビリーくんが見ている雑誌の表紙には、賑やかな色でそんなキャッチコピーが踊っている。
その横顔はいつになく真剣で、ただ流し見という感じではなく、実際に誰かと行くことを考えているように思えた。
ゴーグルを上にずらし、綺麗な青い瞳を釘付けにして、時折ひとり頷く。
彼にこんなに熱心に考えてもらえる幸運な相手は、誰なんだろう。
少しだけ、いや、かなり羨ましい。
「ねーねー、グレイ。ちょっとコレ見て」
「!う、うん」
「コレとコレならどっちがいい?」
「…えっと」
どんな人なのか、とか、どこで知り合ったのか、とか。
意見を言うついでに相手について聞けるところなのだが、聞きたくないと思ってしまう。
1274ビリーくんが見ている雑誌の表紙には、賑やかな色でそんなキャッチコピーが踊っている。
その横顔はいつになく真剣で、ただ流し見という感じではなく、実際に誰かと行くことを考えているように思えた。
ゴーグルを上にずらし、綺麗な青い瞳を釘付けにして、時折ひとり頷く。
彼にこんなに熱心に考えてもらえる幸運な相手は、誰なんだろう。
少しだけ、いや、かなり羨ましい。
「ねーねー、グレイ。ちょっとコレ見て」
「!う、うん」
「コレとコレならどっちがいい?」
「…えっと」
どんな人なのか、とか、どこで知り合ったのか、とか。
意見を言うついでに相手について聞けるところなのだが、聞きたくないと思ってしまう。
あんぶれら☂️
DOODLE🎧️語り風味。🍭→←🧁両片思い(本人たちはプラトニックのつもり)。
グレビリ or ビリグレ まだ不明なかんじ。
友人Fの話ベスティきいてヨ。エーン、今日もダメだったんだヨ~。今日はブラッドパイセンとパトロールだからランチもありがたーいご指導を受けないといけないんだって。仕事が終わったらサウスセクターの部屋でオスカーパイセンとウィルソン氏のアレキサンダーのケージ改装計画の相談に乗りながらディナーも済ませてきちゃうんだって。ネー、オイラかわいそうじゃない?たまには俺っちを優先してくれてもいいよネ?だけど、相手の交友関係にまで口出すなんて束縛強い感じするから出来ないし、先の予定を立てたくてもあっちが休みの時はこっちが外せない予定があるし。え、なんでスケジュール把握してるのかって?情報屋舐めないでヨ!才能フル活用して頑張ってるんだヨ!さすがに3ヶ月先まで予定の会う日がないって情報は出来れば掴みたくもなかったけどネ…。
1782あんぶれら☂️
TRAININGグレビリ練習。🧁視点。プラトニック。
ぼくの魔法使い今日は、目が覚めた瞬間から何故か胸がざわついていた。
そういう時は大抵何事もうまくいかない日で、アカデミー時代はほぼ毎日のことだったけど、最近は滅多に無くなっていたのに。
変な体勢で寝ていたのか体も強張っており、胸に溜まった重たい空気を吐き出す。
少しでも気を持ち直せるものを探して部屋を見回すが、隣のベッドはすでに空で、どんな時でも元気をくれる彼の姿も見られない。
ビリーくんはもう仕事に出ているのかな、というか今は何時なんだろう。
いつの間にか床に落ちていたスマホを覗き込み、遅刻寸前の時間を指していることに驚愕する。
しかも、悪いことに今日はアッ……シュと二人でパトロールの予定だ。
遅れたらどんな目に遭うかかわからず、青褪めながら一気に覚醒してベッドから飛び起きる。
2718そういう時は大抵何事もうまくいかない日で、アカデミー時代はほぼ毎日のことだったけど、最近は滅多に無くなっていたのに。
変な体勢で寝ていたのか体も強張っており、胸に溜まった重たい空気を吐き出す。
少しでも気を持ち直せるものを探して部屋を見回すが、隣のベッドはすでに空で、どんな時でも元気をくれる彼の姿も見られない。
ビリーくんはもう仕事に出ているのかな、というか今は何時なんだろう。
いつの間にか床に落ちていたスマホを覗き込み、遅刻寸前の時間を指していることに驚愕する。
しかも、悪いことに今日はアッ……シュと二人でパトロールの予定だ。
遅れたらどんな目に遭うかかわからず、青褪めながら一気に覚醒してベッドから飛び起きる。
あんぶれら☂️
TRAININGグレビリ初書き。🧁視点。プラトニック。
世界を敵に回してもグレイもオイラのこと嘘つきだと思う?
いつだったか、まだゴーグルで素顔を隠したままの君に問われたことを覚えている。
あの時答えたとしたら、どうだっただろう、少なくとも言い淀んでしまっていたかもしれない。
だけど今は、今もう一度、同じ質問をされたら、間を置かずに返事をする自信がある。
だから、震え出しそうになる体を無理やり動かし、目の前で揉み合う二人の間に割り込んだ。
「…っ…やめて、ください…!」
「グレイ…」
パトロールの休憩中に急に掴み掛かってきて、ビリーくんを壁に縫い止めていたのは、別のセクターのヒーローの1人だった。
何とか引き剥がしてからも、仲間と共にこちらをきつく睨んでくる。
「お前!そいつを庇うのか?機密情報漏洩の共犯だと見なされても仕方ない行為だぞ!」
2790いつだったか、まだゴーグルで素顔を隠したままの君に問われたことを覚えている。
あの時答えたとしたら、どうだっただろう、少なくとも言い淀んでしまっていたかもしれない。
だけど今は、今もう一度、同じ質問をされたら、間を置かずに返事をする自信がある。
だから、震え出しそうになる体を無理やり動かし、目の前で揉み合う二人の間に割り込んだ。
「…っ…やめて、ください…!」
「グレイ…」
パトロールの休憩中に急に掴み掛かってきて、ビリーくんを壁に縫い止めていたのは、別のセクターのヒーローの1人だった。
何とか引き剥がしてからも、仲間と共にこちらをきつく睨んでくる。
「お前!そいつを庇うのか?機密情報漏洩の共犯だと見なされても仕方ない行為だぞ!」
mioiem
Reuse Christmas※えろくはないです、R15程度ぐらい?のいかがわしいネタです 最後パロですグレビリDW
@Grabilly_dw
クリスマス プレゼント
#Grabilly_dw #グレビリDW 3
mioiem
DONE※女装注意エアスケブリクのグレビリビリ©がコスプレ(チアガやメイド服スケベチャiナ等)を仕入れてきてこれ着て遊ぼ♡と誘うもグっさんのオタ心に火がつき撮影大会が始まり、数時間後に「ねぇグレi…カメラ越しじゃなくてもっと近くで俺っちのこと見て欲しいナ…?」と上目遣いでおねだりするシチュ 2
ゆりな
PROGRESS予定が合わないグレビリ ビリーくんが好き。こんな僕を、友達だって言ってくれて、大好きだって言ってくれる。
こんな僕を、特別だって言って、恋人だって言ってくれる。
こんな僕を抱きしめて、キスだって、その先だってしてくれる。
ビリーくん、ビリーくん大好き。
今日の任務が終わった。明日はビリーくんとデート。
今日はまだ情報屋の仕事があるみたいで、パソコンと睨めっこしてる。ムムムム…って時々唸ったり首を捻る姿が可愛くて、そんな後ろ姿が愛おしい。
ゲームにもあまり集中できなくなってきた。テレビゲームはもう辞めて、今日はスマホのゲームにしようかな…。
ソファに移動して、スマホをいじる。育成ゲーだとか癒やしゲーだとか言われる類で、画面から目を離しても大丈夫。明日のことを考えたり、横目にビリーくんを見てはニヤニヤしてしまう。
いつ見てもビリーくんはパソコンと睨めっこしていて、ちょっと心配になってきた。目とか疲れてないかな…。
蒸しタオルを作ってあげようかな、と思ったところで、急にビリーくんが立ち上がった。
「うわーん!ごめんねグレイ!明日のデート行けなくなっちゃった…また次のオフで 5303
れんこん
DONE8章を経てのラブラブグレビリです……最近、グレイからの視線を特に感じる。ちらり、ちらりと伺うような目線。
そして、その目線に気付いている自分も明確に彼の事を意識している。
どき、どき、とほんの少しだけ高鳴るのは、その視線が明らかに熱を帯びているから。
ほんの少し前、なんでもない晴天の日。ただキミと馴染みのイーストセクターの海辺を散歩して、彼の相棒とも散々戯れて。沢山笑って、お喋りをして。少しだけはしゃぎ疲れて、少しだけ背の高い「ともだち」の肩に頭を乗せる。長めの襟足が頬に触れて、ほんの少しくすぐったい。
空の色がきれいなオレンジと、紺を孕む時間になった頃、ぽつりと隣から漏れ出た音に、しんぞうがきゅ、と鳴った。
「……すき、だなぁ…。」
たった一言のその言葉。それも伝えるのを意図としないような溢れ出た言葉。
元々真実しか語れないその小さめの口は、今はその発してしまった言葉を体内に戻しでもするかのように、大きめの手で塞がれていた。
顔は、真っ赤。
はわ、はわ、と空気が抜けるみたいな音が漏れ出て、グレイは突然ごめん!なんて言って、オイラがもたれかかっているのに離れようとする。
……そんなの、逃すはずないで 5634