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    Shsyamo🐟

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    💜が解呪のために数日間みんなに内緒で眠る話
    ファンタジー要素強めです。
    みんなでシェアハウスしてます。

    頂いたお題主<海女EN様>

    泉ノシュウはひとりで歩いていた。
    静かな森の中で、手には風呂敷を抱えている。
    足を止めたかと思うと、きょろきょろと周りを見渡し誰も居ないことを確認し、スッとなにもない空間に手を伸ばした。

    すると時空がグニャリと歪み、シュウを飲み込んでいく。
    とぷん、と身体すべてが入り込むと、そこには何もなかったかのように静寂が広がるのだった。

    シュウの目の前には洞窟のような、美しい空間が広がっていた。
    ほぅ、と反射する光に目を輝かせながらシュウは軽くため息をつく。
    目の前には大きな泉があり、シュウはそこまで足を運ぶと、そそくさと衣服を脱ぐ。

    纏っていたものをすべて脱ぎ終えると、持っていた風呂敷を広げる。
    それに入っていた白装束に身を包み終えると、シュウは目の前の泉に足をつけた。

    どんどんと泉の奥まで進むにつれシュウの身体は沈んでゆく。
    そのまま頭の先まで沈んでしまうと、母胎に戻るかのようにきゅっと小さくしゃがみこみ、腕で足を抱きしめた。




    「あれ、シュウは?」
    飲み物を取りに自室から降りてきたミスタが、リビングでくつろぎながら本を読んでいるヴォックスに問いかける。

    「シュウなら数日仕事で家を空けると言っていたぞ。」
    「そっかぁ。また遠くまで行ってるのかな。」
    ミスタはコップにミルクを注ぎ、チョコレートパウダーをそれに混ぜながら呟いた。

    「そういえば俺にも依頼が来てさぁ、それがさっぱりわかんないんだよ」
    チョコレートミルクを一気に飲み干したミスタはコップをシンクに置くと、そのままヴォックスの居るソファの向かいへ座る。

    「お前が依頼で困るとは珍しいものだ。どんな厄介ごとをもらってきたんだよ」
    ヴォックスは笑いながらミスタの言葉に興味をもち、手に持っていた本を閉じ机に置く。

    「なんか、人探しをしてほしいって言われたんだけど。調べるほどに絶対これこの世に居ないモンだよなぁって」
    「幽霊とか?」
    「うーん、もっとなんか、こう、ふわっとした感じなんだよなぁ」

    ミスタは先日自分を訪ねた依頼人のことを思い返した。



    仕事場である事務所に、とある老人が訪ねてきた。
    相談事がある、と老人はミスタに頼むので客間へと通した。
    杖をついて、お世辞にも元気とはいえないような、フラフラとした足取りでソファへ座る。

    「それで、依頼ってどんな内容?」
    「人を、探しておってのぉ。」

    老人の探し人なんてどうせ寿命でいっちまってるんじゃないかと喉まで出かかったが、そこは流石に飲み込んだ。

    「どんな人?」
    「見た目は、わからんのじゃ」
    「は?」
    ミスタは顔をしかめる。

    「どこかに、身を潜める邪悪な力があっての。ワシはもう歳で感じ取る能力がないでの、若いモンに見つけて欲しいとおもったんじゃ」
    「それって人間なの?俺そういう霊感的なのないんだけど」
    ミスタはソファにもたれてため息をつく。

    「どうじゃろうなぁ。しかし、もし見つけ出してくれたなら、報酬は弾むぞぃ」
    そういって老人は小切手を差し出す。

    そこにはミスタがいつも客から貰っている額の3倍ほどの値段が書かれてあった。

    ふふん、とミスタはソファから乗り出し、鼻を鳴らす。
    「・・・他に特徴とかないの?」




    「ーお前は本当に金にしか目がないのかこの阿呆が」
    ヴォックスは机に置いていた本の角でミスタの頭を殴った。

    「いてっ!!仕方ないだろ〜!見つかったらラッキーだし、見つかんなかったら爺さんの思い違いだったって流せると思ったんだよ!」

    涙目になりながら殴られたところを手で擦るミスタ。
    ふたりの大きな声と物音に、なんだなんだと残りのメンバーがリビングへと現れる。

    「何騒いでんのふたりとも〜」
    「ミスタがなんかやらかしたの?」
    「アイク!ルカ〜聞いてくれよ〜、ヴォックスが俺を叩いたの!」
    「俺が悪いみたいに言うな!」

    ミスタは先程の依頼内容を2人にも伝えた。


    「はぁ、それはミスタが悪いよね〜」
    「POG!俺はミスタに賛成だよ!もし失敗したら爺さんごと消しちゃえばバレないじゃん!」
    「ひどいこと言わないでよルカ。でもまぁそんなちょっと現実離れした話は僕の創作の一部になりそうだから気にはなるよね。」

    金に目がくらみ依頼を受けたことに対しては批難を受けたが、内容に関してはみんなが興味をもつものだったようだ。

    「それで、探し人には、他にはどんな特徴があったんだ?」
    ヴォックスが口を開く。
    「あぁ、その後に聞いたのはー」

    それは定期的に力を放出すること。
    何かに護られていて居場所が隠されていること。
    力は数日で消えてしまうが、定期的に現れるということ。
    人間のカタチをしているという噂もあること。



    話を聞いた3人は首をかしげる。
    「マフィアの仕事じゃ生きた人間しか相手しないからなぁ…」
    「なんだろうね、スピリチュアルな雰囲気がするね」
    ミスタはやっぱり依頼を断った方がいいかな、と思ったその時、ヴォックスが口を開いた。

    「長い間生きてきたが、古くから伝わる噂を今思い出した。
    なんでも、どこかの森の奥に見えない精霊の力が眠っているとかかなんとか。
    依頼人が何を求めているかはわからんのでなんとも言えんが。」
    「なるほど・・・じゃあそういう感じの内容で俺も詳しく調べてみるよ、ありがとうヴォックス」
    「僕たちも何かわかったら報告するね。」

    ひとまず依頼人とは1ヶ月後にどうなったか伝えることにしているので、それまではミスタも全力で調べることにした。


    みんなに相談してから数日たったその日、事は進展を迎えた。

    アイクがたまたま自分の執筆活動のために調べ物をしていたときに、ヴォックスが記憶していたという噂によく似た内容の著書を見つけたというのだ。

    そこには、人里離れた森の中に、結界に守られた泉があること。
    そこには治癒の神がいるということが書かれていた。


    今回の依頼と関係があるかどうかは正直わからないが、とりあえず探して見よう、と4人で森へ探索することにした。

    アイクの見つけた著書に古い地図が載っており、現在の場所と照らし合わせながらその場所へ向かう。

    「少し離れるとこんな場所があったんだな。」
    「ヴォックスでも知らないことがまだあるんだね」
    「探検はあまり好きではないんだよ、人と関わるほうがまだ面白い」

    4人は森へ入り込んでからしばらく辺りを探索したが、どこにも泉のようなものを見つけることができなかった。

    「アイク、本当にここなの?」
    「本に載っていただけだから本当かは知らないよ。」
    「ずっと同じところをぐるぐる回っている気がするよ」
    「ヴォックス、何か気配を感じたりはしない?」

    だんだんとメンバーの疲労感と苛立ちが目立つ。

    「ー待て」
    ヴォックスはぴくりと足を止めた。

    ヴォックスの見つめる先は、今まで歩いてきた森の道と同じように、その先も変わらぬ景色が広がっていた。

    「なにか見つけたの?」
    ミスタがヴォックスの後ろから話しかける。
    「…微かに結界の匂いがする。」
    「you smell?」
    「ははっ、最高にPOGだね!」
    「ミスタ!茶化さないでよ。」

    自分の周りで3人が騒いでいるのを尻目に、ヴォックスは悪魔の力を少し体に宿し、なにもない空間に手を伸ばした。

    バチッー

    「!!!!」
    透明の見えない壁に、ヴォックスの手が弾かれる。
    ゆらゆらと時空が歪むのが見えた。

    「わーぉ、本当になにかあった」
    「俺が手を出してもなんにもならないよ」
    ルカが自分の腕をぶんぶんと降るが、なにも起こらない。

    「…これは結構な力だな。正直この先に何が待っているかわからんが、それでも結界の先に行くか?」
    ヴォックスは尋ねる。

    「何かあったら俺がやってやるよ」
    ルカの視線が鋭くなる。いつの間にか手には銃が握られていた。
    「俺が蒔いた種だしね、行かないと。」
    ミスタはきゅっと帽子を深く被り直す。
    「僕はなにもできないけどきっと皆が守ってくれるだろうし興味があるからついていくよ。」
    眼鏡をかけ直しながらアイクは笑う。
    「そして、俺も少し人外の力を出さないと先へ進めないようだ。カタチを外れるが不快に思わないでくれ」
    「もちろん、どんな君も僕達のヴォックスだよ」
    3人は笑顔を見せる。

    「ありがとう。」
    そう言うとヴォックスはズズズ、と体から黒いオーラを纏い、獣のような鋭い爪が空を割く。

    ぐにゃりと曲がった時空から、眩しいほどの光が4人を襲った。
    「早くしないと結界が閉じそうだ、行くぞ。」
    ヴォックスは裂けた時空へと足を踏み込んだ。
    ルカ、ミスタ、アイクも続けて中へと入る。

    「なんだ、ここは・・・」
    一同は目の前に広がる光景に息を飲む。

    大きなドームのように広がる空間には、色がなかった。
    木々が生えているのだが、幹も枝も葉も、すべてが真っ白だった。
    そして中央にある泉の水面からの反射で、空間がキラキラと輝いていた。


    「こんな光景初めて見た…」
    「本当にこの世の世界なのか?」
    「ねぇ!みんな、水の中に何かいるよ!」

    何か心が洗われるような、毒気が抜かれるような感覚に囚われていた時、ルカが声を荒らげて指をさした。
    彼が指差す泉に目を向けよく観察してみると、そこには影が見える。

    恐る恐る泉に近づく。

    広い泉だが、透明度が高くて水面の手前で全員が足を止めたにもかかわらず、その影の正体をはっきり見ることができた。

    そして、その正体に驚愕するのである。
    「ーシュウ?」
    「え、ほんと?」
    「なななんでこんなところに?!」
    「水の中に顔までつかってるよ?どうなってるんだ」

    そこには仕事で家を離れると伝えられていた、シュウの姿があった。

    「これ、シュウ生きてるの?」
    「助けたほうがいい?」
    ミスタとルカがわたわたと慌てだす。

    「この泉にはとてつもない霊力を感じる。たぶんシュウは生きているはずなんだがー」
    ヴォックスが確認の為泉に足を踏み入れようとしたその時、後ろから殺気を感じて振り返る。

    「フォッフォッフォッ、探偵さんに頼んで間違いはなかったようじゃのぉ。」
    「爺さん?!」
    ミスタが驚く。

    「もしかして、この人依頼人?」
    アイクが察してミスタに尋ねる。
    「そう!というか爺さんどうやって入ってきたんだよ」
    「お主の仲間さんが結界を破ってくれたおかげだよ、ワシには力不足で開けられんかったでのぉー」

    そういって老人はこちらへ近づいてきたその瞬間、老人の周りから黒煙が現れ妖怪の姿に変わった。
    そしてシュウめがけて目に止まらぬスピードで泉へと突っ込んで行った。

    ヴォックスは老人からただならぬ気配を感じていたが、その素早い豹変ぶりに対応することができなかった。

    「シュウ!!!」
    メンバー全員がシュウの危機を察知した。

    すると、眠っていたはずのシュウが目を覚まし、ザバッと泉から身体を浮かせた。
    背中から炎の翼が生え、大きく羽ばたく。
    空中に浮かぶその姿は、空間と相まってまるで神のように見えた。


    シュウは鋭く敵を睨みつけ、手のひらから光の玉を投げつける。

    言葉にならない叫びをあげながら妖はシュウに攻撃を送る。
    その攻撃をするりと交わし、胸元から一枚の札を取り出すと妖にそれを投げつけた。

    札は空中でパラパラと数を増やし、妖の周りを囲む。
    シュウがパチンと指を鳴らすと、紫の炎が妖を包んだ。

    『ギャオオオオオオー』
    そのまま妖は跡形もなく焼け消えた。

    あまりにも急な展開に、4人はただその場に立ち尽くすのみだった。
    何事もなかったかのように、空間に静寂が戻る。

    シュウはゆっくりと空中から降りてくると、コキ、と首を鳴らした。
    ゆっくり瞬きをして開かれたその瞳は緑色に輝いていた。

    4人はそこに立っている彼が自分たちの知っているシュウとは違うことを感じ取っていた。
    ゆっくりと4人を舐めるように見つめるシュウ。
    そして、ヴォックスと目があった瞬間ぴくりと眉を震わせる。

    ぺたぺたと裸足を鳴らしながらヴォックスの方に近づいてくるシュウ。
    あまりの威圧感に誰もが声を発することができなかった。

    シュウは途中で足元に落ちている太めの木の枝を広い、ヴォックスの前に立つと、腕を振りかざし彼の頭を殴った。

    「ーーッッ!?!?」
    ヴォックスはあまりの衝撃にその場に頭を抱えてしゃがみ込む。
    その頭からは黒い煙が立ち上げている。
    人外の力が発動した、ということは鬼の彼でなければ確実に死んでいた一撃であった。


    シュウはヴォックスの方を睨み続けている。
    後ろ姿からも殺気だっているのは明白だった。
    そして、いつもの彼とはまた違った低いトーンの声で淡々と話し始めた。

    「はぁ。何も考えずに結界に穴をあけないでください。シュウが死んだらどうするんですか。」
    冷静に叱られるほど怖いものはない。
    更にはあのヴォックスが一撃で縮こまるほどの力を見せつけられて、恐れない者はいないだろう。

    「・・・・・・すまない」
    頭を抱え小さくしゃがんだまま、ヴォックスはぽつりと呟く。
    あの優しいシュウに、ヴォックスが頭があがらないなんて!
    3人はあんぐりと口を開けるしかなかった。
    それほどまでに一撃が効いたのだろう。


    「シ、シュウ・・・なの?」
    声を震わせながらルカが彼に呼びかける。
    シュウはギロリと鋭い目線をルカにやると、ひっ、とルカは小さく叫んだ。

    「・・・私は闇ノではありません。貴方達と会うのは初めてですね。」
    軽くため息をつきながら、彼は話を続ける。

    「私は光ノシュウ。本体の闇ノの守護人格です。
    闇ノは呪いを祓う仕事をしているので、仕事の数だけ自分に呪いが返ってくるのです。
    それを定期的に浄化しないと呪詛返しにあうので、ここの泉で解呪をしているというわけです。
    闇ノが眠っている間は数日間無防備になるので、私が表に出て見張っているのですが…
    まさか闇ノの仲間に邪魔されるとは思いませんでした。」

    ぴん、と軽くルカのおでこを弾く光ノ。
    「いでっ…」
    ルカは涙目になりながらおでこをさする。

    「…あと、それ。」
    光ノはミスタの方を指差す。
    「その小切手にも呪力が込められていますよ」
    「え?あ、これ?」
    ミスタは胸ポケットに入れていた今回の依頼人からの小切手を取り出す。

    光ノはミスタの手からそれを取り上げるとピリピリと破り、紫色の炎で焼き尽くす。
    「そのまま持ち続けたらあなたも呪い殺されてたかもしれませんね」
    光ノは目を細めながら笑う。
    ミスタはゾッと顔を青くした。

    「…さて、解呪が途中でしたので私は戻ります。明日の朝にでもなれば闇ノが帰ってくるでしょう。
    久々に力を使ったので疲れました。詫びとして破った結界はしっかり塞いでおいてくださいね。」
    光ノはそう言い残すと、ざぶざぶと泉の中に戻っていく。
    そして最初に見つけたように、水の中で小さくなって眠るのだった。

    「ヴォックス、大丈夫?」
    アイクは心配そうに問いかける。
    「っ、ああ、なんとか。アイツはヤバい。もう二度と出会いたくない程にな。」
    弱々しく答えるヴォックス。

    「とりあえずここを出て結界を張り直さないと怒られそうだ。」
    「うん、そうだね。外に出よう。」
    泉に背を向け、結界の外へと歩きだす4人。
    ぐにゃりと歪む空間に体をくぐらせると、最初に居た森へとやってきた。

    「一応結界は張り直したが、完全には気配を消せそうにないな。万が一シュウに何かあったら次こそアイツに命をもっていかれるだろうから、ここで見張っておくよ。」
    ヴォックスは結界の横の木の根元に座り込む。
    「俺たちも一緒に待つよ。」
    一緒になって3人も隣に並ぶように座り込んだ。

    「呪いのことはよくわからないが、シュウが1人であれを行っていると思うと、なんとも言えんな・・・」
    「定期的に数日間家を空けていたのはこれのことだったのかな。」
    「言ってくれたらもっと力になれたかもしれないのに!」
    「霊感とかない俺にもわかるくらいなんかスゲー力だったもんな・・・シュウって見かけによらず強かったんだな〜」

    いつも優しくて秀才なシュウからは怒った姿を見たことはなかったし、暴力なんてもってのほかで、先ほど起こった出来事を全員が未だ信じられなかった。

    そのまま4人は森の中で一晩を過ごし、気づいたら肩を並べて眠っていた。



    「ーーんん・・・ふぅ」
    シュウは泉から身体を出すと、ぐっと背伸びをする。
    呪いから解放された身体の軽さに自然と笑みが溢れる。

    『ー闇ノ。』
    頭の中に、声が響く。

    「あれ、光ノが声をかけてくるなんて珍しい。」
    シュウは白装束から自身の服に着替えながら虚空に向かって話しかける。

    『あなたのお仲間さんがここに現れました。いつもの厄介共に何か吹き込まれたのでしょう。』
    「え、バレちゃったのか」
    『全員口をあんぐりしていましたよ・・・今回は雑魚だったのですぐ敵は排除できましたが、くれぐれもこんなことが内容に注意しておいてください』
    「そっか、ごめんね。助けてくれてありがとう光ノ。でも僕の仲間も結構強いんだよ?」
    『鬼の彼を8割で殴ってみましたが生きてました』
    「え!そんなことしたの!・・・帰ったら謝らないと」
    『鬼が結界を壊さなければ入り込むことはできなかったのですから仕方のないことです』
    「まぁね、その辺りは伝えてなかった僕も悪かったよ。ところで今日はよく話してくれるね、光ノ。」

    その後声が返ってくることはなかった。
    「ー消えちゃったか。」

    シュウは白装束を風呂敷に包みなおすと、結界の外へと足を運ぶ。
    ぐにゃりと歪む空間をくぐると、眩しい日の光がシュウを迎える。

    さて、家に帰ろうと前を向くと、視界の片隅に影が見える。
    何かと横を振り向くと、そこには見慣れた4人が並んで眠っていた。

    「ヴォックス、ミスタ、ルカ、アイク!何してんの!?」
    声をかけると、4人はもぞもぞと動き出す。
    「・・・あれ、シュウだ」
    「シュウPOG!体は平気?」
    「君が出てくるまで待ってたんだ、寝ちゃってたみたいだけど」
    「ーシュウ、か?」
    ヴォックスだけが不安そうな瞳でこちらを見つめる。

    「そう、僕だよ。闇ノシュウだよ。光ノが君を殴ったらしいね・・・本当にごめん・・・」
    シュウはヴォックスの頭を撫でる。
    ヴォックスはいつものシュウだとわかると安心したようにいつもの優しい目を向けて微笑んだ。

    「いや、こちらこそシュウを危険に合わせるようなことをしてすまなかった」
    「んへへ、僕は大丈夫だよ。起きるまで待っててくれてありがとう。・・・みんなで家へ帰ろう。僕のこと、みんなに伝えさせて。」

    5人は笑いながら、森を後にした。


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