学パロ(門弥)「弥鱈くん、これ今3年の人が…」
昼食後、午後の授業が始まるまで寝ておこうと机にうつ伏せになっていたらクラスメイトに声をかけられた。これ、と言って手渡されたメモ。入口を見るがその3年らしき人物はもういない。
「どんな人?」
「オールバックで…名前は分からないんだけど、でもこれは門倉雄大からだ、って」
受け取ったメモを開いてみる。
『弥鱈へ
今日放課後、体育館裏で
門倉雄大』
確かに、その名前が記されていた。
「じゃ、じゃあ僕はこれで…」
怯えるように自分の席に戻るクラスメイトに軽くお礼を言う。
まあクラスメイトの態度も無理はない。門倉雄大と言えばこの高校では――むしろ近隣の高校でも知らない者はいないだろう。一言で言えば番長だ。
5049