わしは今、猛烈に後悔しとる。
「何ですかもぉ~。そんなに怖い顔しないでくださいよぉ」
赤い顔をして隣に座るのは弥鱈悠助。
これまで頑なに飲み会出席を拒んでいたのを強引に連れてきた。なんでそんなことをしたかと言うと、とにかく弥鱈と飲みたかったから。
だってわし、弥鱈のこと好きだし。
いきなりサシで飲むのは断られると思ったから、適当な理由をつけて飲み会を開くことにした。立会の情報交換だ、奢りだ。と言えば若いやつらはのってきた。まあ、わしだけじゃのうて南方にも出させるんじゃが。金を出させる手前南方には軽く説明をしたが、「ほっ、おどれがなぁ」とニヤニヤしとったから一回シメといた。
ところで弥鱈は酒は飲めるが弱いらしい。
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