Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    nanachanu

    @nanachanu

    Luxiem parody main

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 10

    nanachanu

    ☆quiet follow

    👹🦊

    ナチュラルカップルFoxAkuma
    R指定無し

    幸せなだけ

    2人「んぅ…………」

    頭の奥から響く鈍い痛みで目を覚ます。昨日の夜に開け放したままのカーテンから除く空はどんよりとした灰を被っていて、今にも雨が降り出しそうな表情をしていた。mystaは気圧の変化に弱い。急に上がったり下がったりすると体調が悪くなってしまうのだ。よくある事ではあるのだが、今回は特に酷いようで、体を起こすこともままならない。

    TwitterでMystakesに配信の延期を伝えなきゃ…
    (ちょっとトラブルがあって今日の配信は延期するよ!オレは大丈夫だから待っててね〜!)

    ふぅ…これでよし、と。
    もう大丈夫だ、もう一度眠ろうと思って掛け布団を引っ張って潜り込もうとする。目をつぶって痛みに耐えていると耳障りな電子音が鳴る。LINEの通知音だ。誰だよこんな時に。

    〈ミスタ、大丈夫か?体調が悪いんじゃないのか?もし何か手助けが必要ならいつでも行くから言ってくれ。〉

    優しいだでぃからのメッセージだ。でも来てもらう訳にはいかない。Voxも配信の予定があるだろうし何より手を煩わせてしまう。自己肯定感の低いMystaには自分に対して使ってもらう時間など無駄だとしか思えなかった。

    (大丈夫、なんともないよ)
    〈そうか、わかった。ゆっくり休んでくれ。〉

    本当は誰かに近くにいて欲しかった。
    寒くて暗いイギリスは今のMystaには毒である。誰かに頭を撫でて甘い言葉を掛けて欲しいし暖かいご飯を作って欲しい。

    零れ落ちた雫は枕に溶けた。


    どれだけ眠っていたのだろうか。暗い部屋の中でいくつもの雨粒が大きな音をたてながら屋根に落ちる音が聴こえて目を覚ます。眠る前よりもさらに気圧が下がったのだろうか、頭痛は相変わらずMystaを襲い、目を開けるのも億劫だ。

    扉を叩く音と誰かの声が聞こえた気がした。幻聴だ。
    誰かがいるはずもないんだから。


    「Mysta、大丈夫か?うなされていたようだが。」
    「だでぃ…?だれ……?」
    「私だよ。かなりの低気圧に覆われているようだから心配で様子を見に来てしまったんだ。起き上がれるか?」

    Voxの暖かい腕に支えられながらどうにか体を起こす。優しい低音が心地よく、来てくれただけなのに少し体調が良くなったかのような気がする。

    「だでぃ……あたまいたい…」
    「やはりそうだと思ったよ。少しだけ台所を借りたんだがリゾットは食べれるか?」

    その言葉と共に、ミルクで煮込まれてチーズの程よい塩味を加えられたリゾットが口に運ばれる。寂しかった体にじんわりと染み渡る。空腹感は無かったはずだがあっという間に器は空になった。

    「おいしい…」
    「そうかそうか、よかったよ。それはそうと薬は飲んだか?一応買ってきたんだがどうする?」
    「くすりやだ」
    「そんな事言わないで、ほら。口を開けて、my son」

    柔らかい感触と共に液体が流し込まれて思わず目を見開くと眼前には綺麗な顔があった。その顔は少し離れるとにやりと口角をあげて笑う。

    「ひひ、よく飲めたな。偉いぞ。」

    優しくふんわりと頭を撫でられる。
    その愛情は暖かくMystaを包んだ。

    「薬が効いて眠くなるまで傍に居てやろう。」

    甘い言葉の雨は優しくMystaに降り注いで痛みを和らげていく。薬も効き始めたようですぐに眠気もやってくる。うとうととしながら喋るMystaはまるで小さな赤ん坊のようだ。

    「Mysta.My sweet.良い夢を。」
    「ん……だでぃ…おきてもいっしょいて……?」

    「あぁわかったよ。ずっとここに居よう。」

    小さなMystaは幸せそうな顔で再び眠りについた。
    雨雲の隙間から差し込む光は2人に降り注いでいる。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖☺💖😇😇👏👏☺🍼❤❤💖😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    夜夜厭病

    TRAINING*我流ABO梗
    *我流🦊🐧
    *DK
    *左右有意義
    *對名字是咪在用的香水
    *骨科
    *OOC?
    *多成員客串
    * 「佔有慾強大的兄控x保護欲旺盛的弟控」互相過招的一點小故事。
    (同時也是一個白癡在寫一腦洞的時候並不知道自己會寫到9的事故)
    【Myshu】香菸與琥珀(9)  通常全校集會的過程都漫長且無聊,學生們習慣在下面打瞌睡、聊聊天或者是偷滑著手機什麼的,集會時上台發話的人說的話或者是叮嚀也都沒什麼不同,但是,集會流程中還是有會讓低著頭的學員們都不約而同的把目光重新放回台上的特別人物,也就是校園裡面的傳奇——Shu Yamino,每次他無論是因為什麼上台發言,不管他說了什麼還是做了什麼,都會吸引大家的注意力,也是大家最期待集會時場面最熱鬧的時候。



      沒什麼,欣賞藝術品罷了。



      但現在禮堂裡靜如死水,沒有人敢說任何一句話,也不敢做小動作,多數人的制服配備統一,沒有人敢越矩,初中部和高中部中間有一條走道,而那條走道目前是處於禁止通行的狀態,因為途中垂了一條諾大的白布,那是一大張新制定的條約以及處分,還有以達上限必須退學的學生姓名,班級跟名字裡的幾個字被碼掉了而已,那一大面的束縛就來自他們曾萬分崇拜如風肆意的溫柔少年,毫無半分憐憫去實踐了他賭約中提過的事。
    15276