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    iori_uziyama

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    iori_uziyama

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    🦁🦊 ルミまとめ

    ルミまとめ

    ミスタの安全地帯はいつもバスルームであった。
    一度酷く心の調子を悪くしたとき、カウンセリングに通わされたことがあった。その時教えてもらったのだ。

    「バスルームでなら一人になれるし、ある程度の時間を使っても怪しまれないから、そこで泣いたり、愚痴を言ったりするといい」

    なのでミスタはどうしても辛いことがあった日はすぐにバスルームに駆け込む。

    「おかえり、ミスタ」

    「ただいまダディ!ごめんね!仕事で汗をかいたから先にシャワー浴びてくる!」

    バスルームは声が響きやすい、が、水音に紛れればそうでもない。ミスタはシャワーを頭っから浴びながらぼろぼろ泣いた。たまに喉が跳ねるもののそれも生理現象だった。

    「ちくしょう」

    ミスタが若者で、おちゃらけた態度を取るからって、舐められるなんて慣れたことの筈だが、おべっかを使うのにも神経は削れる、そしてその先に待つのは侮蔑の目と値切り交渉だ。今回のやつも無駄に嫌な調査をさせられたのに報酬は散々だった。小さいことでケチをつけられて文句を言おうものならまた差し引かれた。黙ればそれが賢い対応だと頭をポンポン叩かれて、帽子と一緒にオレの心まで擦り潰されたみたいだった。

    髪の毛が引きちぎれそうなほど引っ張って、頭皮を掻きむしって、目は涙で真っ赤に充血してる。
    ああ、あんまりにも長いと怪しまれるから。
    と雑把に髪と体を洗って、犬みたいに頭を振ってからバスルームから出た。


    □□

    さてはて、バレてないと思っているのは健気な子狐ただ一人。ルームシェアを始めて3ヶ月も経てば流石にあの鈍いピュアマフィアですら異変を感じ取れるレベルには、ミスタの姿は痛々しいものだった。しかし、余りにも張り詰められた糸は不用意に触れば切れてしまいそうで、誰も手出しが出来なかったのである。

    そしてシュウとアイクは地道に他の方法へ慣らしていく他ないと思っているし、ヴォックスはミスタの逃げ場を奪うことになると思っていたので心配はしつつ干渉はしなかった。そこで残るはお人好しマフィアである。彼はそこまで深く物事を考えるたちでは無かったし、仲間想いであった。しかし、親切が全て人の為になるかと言えばそんなことはない。

    斯くして、ミスタの安全地帯はお人好しマフィアに突撃されることと相なった。




    このあとミスタがバチボコに大混乱起こしてぼろぼろのグチャグチャになっちゃうとこ書こうと思ったけどPOGが可哀想になってきて、いや可哀想にしたいんだけどそれはそれでう~~んってなったのでハッピーで終わらせたい気もする。

    シュウとミスタが兄弟で、ミスタのシャワー長くない?って話になったときに兄弟として忠告するシュウもみたい。「ミスタの逃げ場所はバスルームだけなんだ。だから、バスルームから何が聞こえても、上がったあと目が腫れてても何も言わないで。気づかないふりをして。お願い。」
    でも何も知らないけど配慮するラクシエムルームシェアもよい。

    慰められたら慰められなきゃいけないんだ。あぁありがとうそうだね、気が楽になったよ助かった、お前がいてよかったよってね。それがどんなに違くても俺は疲れてるから反論する元気もないんだなのに見当違いな慰め方を有難がらないとあとで嫌な顔されるんだよわかるか?だから俺はもう落ち込まないことにしたしお前らに見せないようにしてたの。俺は性格が悪いんだよとんでもなくね。なのにそこにズケズケズケズケ入り込んできてさ。なに?何がしたいの?俺の邪魔がしたいの?一生見えないところですら落ち込まずに元気にハッピー野郎でいろって?無茶言うなよ。おれは慰められるのが負担なの。誰かに弱ってるところを見られるのが不安なの。頼れるレベルの落ち込みならお前らに頼ってるだろ?人に頼れないくらいグラグラになってるときってあるだろ?そういうときに人に裏切られたらどうすんの?そういう想定をするのも面倒くせぇの!!!!!わかれよ!!!!頼むからさぁ、ほっといてくれよ!それだけでいいの、ほんっとうにそれだけでいいの。なあ、わかったかよ?

    「、わかった!!!!!!!」

    ならミスタにとって信頼できるように俺頑張る!

    ちげぇぇぇぇぇぇぇぇよ!!!!!!!!!!馬鹿!!!!的な。


    ガシッと両腕を掴んで下から瞳をギョロギョロ見つめた。ミスタは興奮していたので焦点が合わず、そのまま捲し立てるように話し始めた。

    「じゃあなんだ?俺が頼むから死んでくれって言ったら死んでくれんの?お前はさ。お前のできる範囲で俺の落ち込みをケアしたいんじゃないの?そうなんだったら放っといてくれよ、俺は一貫しておんなじこと言ってんのよ。わかる?頼れる範囲で頼るしそんときは助けてくれよなって。ただそれだけの話なんだわ。お前のこの世のハッピー全部煮詰めた頭で分かるか知らねぇけど。」

    「頼れよって言うけど俺の落ち込みの頻度知ってんの?その理由知ってんの?言っておくけど俺は天気が悪いだけでも体調崩すし朝起きて気分が落ち込んでるたったそれだけで部屋がめちゃくちゃになるまで暴れたりするんだよ。わかるか?それに一生付き合うのかよ。お前は俺のなんなの?人のことシッチャカメッチャカにしといてさ、自分の手の範囲で暴れて、慰められろって何様なわけ?」

    ルカはわかってるのかわかってないのか神妙な顔をして銃を取り出した。
    はっ?!とミスタがキョドってるうちに弾を確認してセーフティを外す。

    「俺はファミリーを背負ってる立場だから確かに死ねって言われても死ねない。それはミスタに信頼してくれっていうのにフェアじゃないよね。だから、多分、?小指なら平気だと思う。そこまで支障ないと思うし、義指も用意できるし。だから、両手と両足4本分の小指、ミスタへの約束代わりにあげるよ!それでどう?やっぱり足りない?」

    物騒なこと言ってるのに目は真剣で、コイツはただ泣いてる落ち込みグセのあるやつの為に指4本失おうとしてる。その真っ直ぐな感情がミスタを怯えさせた。

    いい、もういいよ、指なんかいらない。頼るよ、それでいいだろ、と震えた声で言った。

    「POG」

    にぱこと笑ったコイツが、一番の曲者だと思った。

    「ミスタ、ミスタは俺にとって大事な仲間なんだ。だから、ミスタが苦しむのは出来るだけ少ないのがいいし、苦しむときは一緒にいたいんだ。」


    「ただそれだけ」

    「ミスタが俺のファミリーを傷つけたりしない限り、俺がミスタを傷つけることは無いって誓う」



    ✄✄✄✄✄✄

    おめかししてルカの頼みでお忍び潜入したミスタが綺麗すぎてフラフラ着いてっちゃう話
    「ちょ!ルカなんで着いてきてんの?!意味ねーじゃん!!」

    んで自分でもキョトンとして不思議そうにしてる。
    いや、きれいだな、って見てたんだけど。そのまま着いてきちゃった、はは、
    って照れ照れ笑い出すからミスタもボッと赤くなるし、顔を両手で覆って熱を冷ますみたいにする。

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    希死念慮ルミ ミスタ視点


    ぴかぴか、きらきら。ミスタは眩く感じて、目を細める。それに拗ねたようにルカはむっとして、やわく名前を呼んだ。

    「ミスタ」

    返事をする間もなく降ってきたキスをただ受け入れる。腕を広げて、口の中口の中を暴れまわる舌に応えながら、ルカの金糸を指で梳く。

    あぁ、死にたいなぁ、と思った。
    手の届かない、手が届いたとて、その純度の高い愛情に焦がされてしまうだろうに、結局ミスタは金ピカの太陽を手に入れてしまった。
    予想通り、ルカの愛情はミスタを酷く焼き付けた。
    体温は熱く、ミスタの冷えた蝋のような体を溶かして、色づける。愛情は甘やかにミスタの心を包んで、為す術もなく、溶かされた。

    あぁ、幸せだなぁ、と心の底から思った。
    この幸せを、今抱え込んだままエンドロールを流してしまいたい。今この瞬間、ルカに幕を引いてもらえたらどんなに幸せだろうか。ミスタは綺麗な愛情を素直に受け取れずにいた。それを眺めるだけで飲み込もうとはしなかった。それだけで幸せだったから。しかしルカは身体の奥の奥までソレを注ぎ込もうとする。ミスタは溺れるような愛情と幸福で、目を潤ませる。

    「るか、るか」

    「なに、ミスタ」

    幼子のような声でねだる。幸福が粒になって溢れた瞳でどうか聞き入れてくれと願うように、一等純粋な願いを。

    「くび、絞めてよ」

    ルカはキョトンとした顔でミスタの首に大きな手のひらを押し付ける。頸動脈を押すものではなく、気道を圧迫して苦痛を与えるもの。彼はピカピカの太陽であるが、闇を仕切るマフィアであったからして。人を苦しめることに長けているのである。

    ミスタはびゅうびゅうと息をしながら、りんご病の子供みたいに真っ赤になった。頭の中はしあわせ一色だった。塗りつぶされたみたいな黄色でいっぱいの視界。うそ、滲んだ視界でもジッとライラックの瞳かこちらを見てるのがわかる。ミスタは喘鳴の中細く声を出した。

    「るか、」

    「ん〜なに?」

    「るか」

    「うん」

    「ころして」

    その瞬間ぱっと手が首から離れて苦しさが消える。喉がざらついて大きく咳き込んだ。

    「やだ」

    ルカは俺を殺してくれない。それだけは叶えてくれない。俺の閉じ込められた真綿の檻で、柔らかい幸福が怖くて苦しみをねだることは許してくれるのに。エンドロールは流してくれない。

    「愛してるよ、ミスタ」

    うりうりと頭を撫でられてルカの体が離れていく。
    時間のようだ。この部屋に時計はないからわからないけれど。ミスタは足首についた鎖をしゃら、と鳴らした。ルカはやけに重厚な扉を開けて、にこにこと笑いながら「またあとでね、」と言った。
    ミスタの鎖はあの扉までは近づけないので手だけ曖昧に振った。

    ミスタが、ルカと付き合うことになってから、いや、その前からだけれども。何度も何度も自殺未遂を繰り返して、最終的に辿り着いたのがこの部屋。
    ミスタを傷つけるものは何もなくて、ただひたすら幸福に包まれた場所。仕方なく、自分の意志には関係なく、ただルカの愛情を受け入れるしかない状況。それは、酷く楽だった。だからこそ、とてもしあわせで、今終わりにしたかった。ルカは決して終わらせてくれないけれど。

    ミスタは今日も死にたいなぁ、と鈍い頭で考える。
    それで、またルカが来るのをただ待つのだ。

    ✄✄✄✄✄
    希死念慮ルミ ルカ視点

    ミスタが希死念慮を抱えているようにルカにもまた、死にたい日があった。
    ルカは太陽のように明るく、呑気で、ポジティブで、少し子供っぽく、いたずらっ子で。
    そして、裏の世界を牛耳るマフィアでもあった。
    ルカは仲間を、ファミリーを愛していたし、自身の縄張り(シマ)を、その土地に住む人々を、景色を、すべて愛していた。家族だってルカの愛する者に含まれる。ルカはたくさんのものを愛していた。
    そしてその愛に応えるように、家族はマフィアボスであるルカをバックアップし、サポートし、支えた。ファミリーは明るく、友人のように、時には親のようにルカを見守り、付き従った。ルカの存在を知る民間人たちも、ルカを慕い、気安く話しかけ、頭を撫ぜた。
    ルカの生活の全てに誰かが関わっていた。

    昨日までファミリーだった裏切り者を洗面台に沈めて、その身体が動かなくなるまでずっと、ずっと明るく話していた。昨日までと同じように、裏切り者がファミリーだったときと同じように。
    ただ、鏡に映っていたのは冷めた男の顔だった。

    ルカは死体をそのままにバスタブへと浸かる。ぬるい湯を両手で掬い上げて顔に勢いよくかけた。
    ずぶ濡れになって落ちてくる前髪をかきあげて、そのまま顔を覆った。

    「Noooooo…………ダメだ、今日はダメな日だ」

    ルカの頭にはクッキリと死にたいと、今すぐに頭を拳銃でぶち抜いてしまいたい衝動が浮かび上がっていた。残念ながらマフィアという家業に裏切りはつきものであるし、一人裏切ったところでファミリーは大勢いる。特段、それがショックなわけでもない。人を殺すのだって慣れたものだ。なにも、なにも問題はない。はずだが。

    ルカは愛している総てを皆殺しにしてしまいたかった。ルカは確かに彼らを愛している、彼らもルカを愛している。しかし、愛というものは絆であり、絆があるということは結ばれていること、とどのつまり、縛られているのと同義なのだ。

    産まれたときから家族との絆があり、ファミリーとの絆があり、民間人との絆もある、ルカはその絆が愛おしくて、時折酷く縛り付けられているように感じる。雁字搦めにされて、何処にもいけないような気持ちになる。だから、弾丸一発ですべてを投げ出せる死に、羨望を抱いてしまう。

    きっとルカが死ねばファミリーは悲しむだろうし、マフィアのトップが居なくなったことで酷く混乱するだろう。姉のルーシーだって心を痛めるだろうし、下町のオバサンだって、きっと惜しんでくれる。だからこそルカは死ねない。だからルカは死を選べない。だからルカはその羨望を抱え続けなければいけない。

    だからルカは愛するすべてを皆殺しにしてしまいたかった。愛する者の血にまみれながら、呻いて、嘆いて、嗚咽を上げて泣きながら、きっとルカは酷く笑っている。震えた高笑いを上げて、そのまますべて引き止めるものがなくなった世界で、やっと、ようやくルカは、自分の額に銃口を当てられる。そのまま撃ち抜けば、きっとこの世で一番幸せそうな異常者の死体の出来上がりだ。ただの妄想に過ぎないけれど。

    ルカはいつだって抗争の中で誰かの弾丸が自分を撃ち抜いてくれることを願っている。

    誰かが、自由にしてくれることを願っている。
    顔を手で覆ったままルカは長く深い溜め息をついて、勢いよく頬を叩いた。

    「よし、走ろう!」

    死体の片付けは部下に任せて、バタバタとランニングウェアを身に着けたルカは颯爽と走り出した。
    すべてを振り切るように走る、走る、走る。

    ランニングコースで、ちびっこが、老夫婦が、少年が、女の子が、オバサンやオジサンが、すれ違いざまにルカを呼ぶ。ルカは太陽みたいにピカピカの笑顔で片手を上げて応えた。足は止めない。
    脳が酸欠のときには何も考えずに済むから。

    あぁ、だからミスタも首を絞めてくれってよく言ってくるのかな。他人に命を預けるなんて、なんて命知らずなんだろう、あ、死にたいから関係ないのか、はは、

    ■■■

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    逆に🦊にマーキングして?って迫られた純粋ピュアマフィアがお目めぐるぐるしながらライオン(あるのか?🤔)になってグルグル頭押し付けてこれで勘弁して〜〜〜!!ってするところ見たい。

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    ヴォックスの上で俺がバウンドしてるファンアートがあったよって話しててどういうこと?ってルカがなってたときあったじゃん?
    あれを配信後も結局どういう意味?って部屋まで聞きに来て(サラッとルームシェア)、騎乗位の実演して説明することになるやつ。ルカに腰掴まれてガバって起き上がられてんあってなっちゃうやつ。

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    シュウが死ぬ。

    きゅうくらりんでシュ→ル前提のルミ
    関係性が変わるのが言えなくて怖くて黙っていたら好きな人が別の友達と付き合っちゃった歌を説明したら「えー!もったいない」「伝えればいいのに」って言われてあぁ、ルカにはこの気持ちはわかんないんだなってちょっと寂しくなるシュウ。
    んでそのままジクジクした片思いを抱えていたらいつの間にかミスタとルカが付き合い始める。
    歌のとおりになっちゃったな、先に伝えてたらどうなってたのかな、って傷む心を抱えるけど、やっぱりミスタのことが好きなら振られてたし、関係性が変わらないままこのまま友人で居られる、伝えなくてよかったってホッとしてて。それでもやっぱり膿んだ恋心が悲鳴を上げて。普通の友人ですら居られない。そんな自分が哀れで愚かでその不器用さが愛おしく思えた。好きだったよね、すっごく好きだった。一緒に出掛けることを夢見て、なんの躊躇もなく抱きついて、抱きしめられたかった。
    そんなことを思いながら睡眠時間がだんだん長くなって言って、そんなことばかり考えてるから告白して恋人になった場合の夢を見る。んで、起きるたびに傷ついて、なんにもしなかった自分を恥じて、段々と起きることが嫌になって、目が覚めても微睡んだまま二度寝を繰り返す。それでも眠れなくなったとき、んへへって、不器用に笑って、どうかあの夢の続きを見られますように、なんて高望みしながら、宙ぶらりん、首を吊った。
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