猫の名は?「どうした?捨てられたのか?こっちにおいで…」
仕事が終わり家に返る途中、煉獄はふらついている猫を見かけた。
腹を空かせているのか。もしかしたら怪我をしているのかもしれない。
「こんな寒空に…辛かっただろう…?家に来るといい」
金色の目をした珍しい模様の猫は煉獄に擦り寄ると、ニャアと鳴いた。
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「目が覚めたか?寝顔も美しいなぁ…杏寿郎♡」
「……………………………っ!?」
目覚めると。
そこには、かつて自分を殺した鬼がいた……。
「君は……上弦の参…?なぜここにっ!?」
「俺を助けてくれただろう?」
「あ、あの猫っ?まさか…そんなわけ…ど、どうなってるんだっ!?」
確かに猫は助けた。
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