拙作呪術師である僕には、何かを呪う際に対価を払わなくてはならない理がある。それは、髪だったり、爪の欠片だったり、血だったりする。自分自身で払えるものであり、そして 取引相手が納得するようなものであれば、何でもいいのである。
「……ュウ!ちょっとシュウ?」
「あぁ、ごめん。ぼーっとしてたよ」
久しぶりに行われている同期とのコラボ。最近の依頼が立て込んでたせいで、あまり休息が取れていなかった。少し気が抜けすぎていたかもしれない。
「え、ちょっとミスタ〜!!」
「POOOOOG」
「でた、ルカの脳死POG」
本当に兄弟みたいで 男兄弟がいたらこんな感じだったんだろうな、とか考えてしまう。特にミスタは昔からずっと一緒にいたような、何か忘れてしまっているような……気のせいかもしれない。とにかく、このコラボもせっかく時間があってできたのだから楽しまなきゃ。
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