カナト☆quiet followDOODLE睡/姦からラブラブしてるだけのヤってるだけの話なんで書いたんだろ…… Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow カナトDOODLEzikka ぽっぽと軽い汽笛の音が響き、ガタゴトと重い車両音と共に甲高いブレーキ音が鳴り響く。 歴代勇者を輩出するグランゼドーラ王国には、五大陸と小さな島を繋ぐ大地の方舟と似て非なるものが走行している。イオ10系という系統らしいが鉄道オタクでもないのでそこは詳しくはない。 神話以前の時代の遺物だとか、宙を翔ける天の方舟だとか、時には時代を越えられるだとか色々な逸話があるが、どれも寓話の類いだろう。 寓話だと思ってしまうくらいに大地の方舟は革新的であり、現在でもあまたの謎を抱えている。 そういった方向のロマンを探求するのも楽しいだろうが、現在の目的は全くもって違う。あるじも興味を持つだろうし、暇が出来たら調べてみるかと頭の片隅に留めた。 10879 カナトINFOャ 緩やかな時間が流れる静寂に包まれた死者の国。 微かな命の鼓動こそ感じるものの、大地を包むのは死の気配だ。 二百年、時の止まり続けた嘆きの大地。 実際に時は止まることはなく、よどみなく流れ続けていたのだろう。誰にでも、なんにでも等しく。 破壊されたものは劣化して朽ち、悲憤の灰はしんしんと降り積もった。 未だ還れぬ魂だけが、時の流れに取り残されている……ハズだった。 ふよふよと、なんだか気の抜ける微かな音を拾い、次の瞬間にドシュンと空気を裂くような音が響く。 対面したのは呆気にとられた霊魂の女性と、先程の音の元凶である少女だった。 「うぁぁぁぁあ! ルーテア王妃さまぁぁぁ! いやお義母さまぁぁぁ!?」 3200 カナトDOODLE💪( ˙꒳˙💪)「あっ、ナジーンさんこんにちはぁ!」 兵士たちから通報を受けて駆けつけた先の光景に、ナジーンは思わず閉口した。 城の正面の大通り、バザールのある場所とは反対に、城の裏、裏通りはならず者の巣窟だ。 仮統治している元締めのジャハラジャというある程度の抑止力はいるが、基本的には無法地帯に等しい場所である。 とはいえ、その部分も含めてのファラザードだ。活気ある商人の国でもあり、ならず者を飼い慣らして使役もしている。 最近、そんな裏通りに対立する組織が爆誕したらしい。 基本的には小さな集団がいくつか出来て小競り合いする程度で、規模としては小さいものだったのだが、そのふたつはかなりの人数を集め、そしてしょうもないことで度々対立していた。 3783 カナトDOODLE💣💥「バル〜! ここにいたんだね!」 ぱあんと扉が開かれて暴風の如く出現した人間の少女に、思わずため息をついてしまったのはご愛敬だろう。 「アンタね、相変わらずひとのあるじを変な名前で呼ぶしその行動なんとかならないの?」 「ならないっ!」 「断言早いんだけど!?」 繰り出した嫌味さえもサクッと処理されて、思わず頭を抱えた。 「珍しいね。どうしたんだい?」 呆れるでもなくわくわくといった表情で返事をするあるじもあるじだ。掛け合わせてはいけないふたりがタッグを組んで追い詰めてくる。無自覚に。 タチが悪い。 無意識の残虐性を持つあるじ、魔王アスバルと、台風の目とも言える少女。 従者であるリソルもゼクレスの貴族であるが、魔王であるアスバル、更にその上の大魔王である少女に権力面で太刀打ちできない。ついでに武力面でも秒で制圧される未来しか見えない。 2482 カナトCAN’T MAKE書きたいものを書いた、ただそれだけだ。 さて、どうしたものか。 カードゲームでよく口にする言葉を心の中で呟く。 周囲は薄暗く、ぼんやりと視界が霞むせいでうまく把握しきれない。 ずきずきと痛むのは頭、次いで右足。細々とした傷は他にもあるだろうが、一部麻痺していて詳しくは分からない。 両腕は後ろ手に縛られているらしく、転がされているのは床の上ではなく砂の上だ。口の中がジャリジャリして気持ち悪い。 砂の質感から見るにジャリムバハ砂漠一帯なのは確かだろうが、如何せん範囲が広い。 周囲に気配は無い。おそらく誰もいないのだろう。 さらさらと砂が流れる音がするが、砂漠ではどこも同じような音がする。それこそ噴き出して降り注ぐぐらいの轟音なら分かりやすいのだが。 1426 カナトDOODLE身長の話2「わァ……」 なんとも形容しがたい嘆息が聞こえたが、リソルは迷うことなく胸を張った。 いつもは見上げていた人物を見下ろすのは非常に気分がいい。 くりくりとした、穢れを知らなそうな純粋な双眸はリソルが独り占めだ。 恋人の視線を独占するというのはなかなかの快挙だ。あっちこっちに意識が飛んでしまう、落ち着きのない好奇心旺盛な人物なのだから。 「大きくなったねぇ……」 なんというか、親戚のオジサンみたいなことを言う。違う、そうじゃないだろ。 求めていた感想と違うことにムッとするも、恋人はそれでもじっくりとリソルを眺めていたので今は呑み込むことにした。 急激な成長期が来たからか、骨やらなんやらが痛いが、成長痛は仕方がない。きっとまだまだ起きる度に身長は伸びるはず、である。 1922