調べ物をするために敢由と別れて署内に残っていたこーめい
廊下を歩いていると先程会議室に乗り込んできた長谷部長谷部が待ち伏せするように立っていた
「久しぶり」
声をかけられてピタリと足を止める。顔を覗き込むように見てくる長谷部に、にっこりと音が聞こえてきそうな笑顔を貼り付けて彼を見上げる。
「どちら様でしょうか?」
思いもしない返答に長谷部は目を開くが、すぐにいつもの顔に戻り苦笑する。
「あぁ、そう来るのね」
君は変わらないね。何年ぶり?君本当に歳取ってる?あ、でも髭生やしたんだね
スタスタ歩くこーめいについて歩きながらペラペラ喋ってる長谷部
無視するこーめい
「本当に長野で警察官やってるんだね。もったいない。君ならもっと上に行けたのに」云々言いながら、あっと何かに気付く
「あぁ、あれが敢助くんか。君も大概諦めが悪いね」
ドンッ
カッと頭に血が上ったこーめいが長谷部の胸倉を掴んで壁に押し付ける音が誰もいない廊下に響く
「あなたと私のこと、バラしたら殺しますよ?」
すごい剣幕で長谷部を睨むこーめいを見てやばっ地雷踏んだなと焦る
「はいはいごめんごめん。そういう趣味はないから安心して」
手を挙げてお手上げってするりくお
渋々離すこーめい
「ま、事件のことは頼んだよ。よろしくね」と言い手を振って去っていった
こーめいはかんちゃんのことまだ好きだけど付き合いたいとかではない
でも好きでもない相手と関係持つような人間だってかんちゃんに知られたくない。ましてやそれが男だなんて絶対にバレたくない。かんちゃんの前では綺麗な人間でいたい。みたいな感情
…りくお何しにきたん?だし、長谷高になる未来が見えない笑
よろしくって言って立ち去る前にキスでもさせたら良いかな?笑