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    rubbish0514

    @rubbish0514

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    rubbish0514

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    エンド後に膝枕する夜十短文。漫画で描こうと思ったけど表情が難しすぎて諦めたやつ


     ある朝のことです。
     自分は十郎の頭を膝に乗せ、手慰みにその前髪を弄んでおりました。
     まだ整髪料で整えられていない黒髪はさらさらと零れ、射し込む陽の光で、蛍光灯の下とはまた違った色合いを見せます。
     瑠璃。新緑。紅。――青。その隙間から、漆黒の瞳がこちらを見上げました。
    「……夜美」
     十郎が自分の名を呼びます。揺れる視線がふいと逸らされ、形の良い唇をもじもじと動かします。
    「あまり見ないでくれ」
     その表情は常と変わりませんが、頬が僅かに色づいておりました。どうやら照れていらっしゃるご様子です。
    「なにを今更」
     以前も時折こうしていたことを思い出します。その折は――気が弱っていたこともありましょうが――大人しく収まっていらしたというのに。
    「そんな顔をしていたことはなかった」
    「そんな顔とは?」
    「君が、」
     十郎は何かを言いかけて躊躇い、再び口を閉ざしてしまいます。下唇を口の中に隠し、眉を顰め。ついには左腕で目元を覆ってしまわれました。
     彼が何を言いたいかはわかっています。かつて十郎へ見せまいとしていた愛着は、もう隠す必要はなくなりました。ただ愛おしいと、可愛らしいと思うまま、彼を見つめます。それが十郎にはどうにも面映ゆいようです。
     好い加減慣れていただきたいものですが、今もまた、戸惑う十郎が可愛らしく。また決してやめろとはおっしゃらないところがいじらしく。
     自分はますます笑みを深め、照れ隠しに刻まれた眉間の皺を指先で撫でるのでした。
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