❏設定❏
・とくになし
❏本文❏
カイト「わあ、これが彰人くんが言ってた一日十皿限定のパンケーキかい?」
彰人「カイトさんが食ってみたいってしつこいから、わざわざ並んで買ってきてあげたんすよ」
カイト「うん、ありがとう、彰人くん!」
彰人「……ったく」
彰人(ま、これだけ喜んでもらえるなら、悪い気は……)
カイト:ナイフとフォークで一口サイズに切り分けたパンケーキを、彰人の口元にスッと差し出す
彰人「……!」
彰人:驚いたように目を見開くも、すぐに眉間にしわを寄せると、軽く睨みつける
彰人「なんすか、これ」
カイト「あーんして?」
彰人「……っ!」
彰人:やっぱり、そういうことかよ……と思いながら、軽く頬を染める
彰人「……」
彰人:一瞬ためらいの表情を浮かべるも、これ以上抵抗をしても無駄だと悟ると、目の前に差し出されたパンケーキをぱくりと咥える
カイト「おいしい?」
彰人「まあ、おいしいですけど……」
彰人:照れたように目をそらしながら短く答える
カイト:彰人の反応を見てふっと微笑むと、突然キスをする
彰人「……っ!?」
カイト「ほら、こうすればもっと美味しくなるでしょ?」
彰人「〜〜っ!」
彰人:ぶわっと勢いよく赤面しながら、キスをされた口元を手で覆い隠す
彰人(むしろ、味なんか分かんなくなるっつーの……)
~終~
❏おまけ❏
カイト:彰人からもらったパンケーキをもぐもぐと頬張っている
彰人「カイトさん、生クリームがついてますよ」
カイト「え、本当かい? どこに……」
彰人:先ほどの仕返しで突然カイトの唇にキスをすると、そのままカイトの下唇をぺろりと舐める
カイト「……っ!?」
カイト:わずかに頬を染めながら、驚いたように目を見開く
彰人「……っ、……」
カイト「……」
彰人:先ほどのカイトの問いかけに答えるように「ここに」と言おうとするも、ふと我に返ると同時に言えなくなってしまい、真っ赤な顔で口ごもる
カイト:先ほど自分がしたように、彰人から不意打ちでされたキスに頬を染めたものの、自分以上に恥ずかしがっている彰人を見て逆に冷静になる
~終~