虹の雲に乗せて「…ふぅ、」
一息をついて、椅子にそっと腰をかける。
ボクは今,コピーロイドでママのお手伝いをしていた。
お洗濯物を畳んで、お客さんの来てる間お茶を出したり、お掃除をしたり、
今はそれが終わり、少し空いた時間でPETに戻ろうかな、と思っていたところ。
扉ががちゃりと開き、とてとて、と走る足音が聞こえる。
徐々に迫ってくる足音。走る方向に目線を逸らせば「どーん!」と言いながらその男の子はボクに抱きついてくる。
「うわっ、?!もう…危ないよ、熱斗くん。」
「えへへっ…」
にこにこ、とボクの膝で笑う小さな少年。
この子は熱斗くん。
ボクの大事なオペレーター。
まだ5歳の彼は毎日こうやってボクに甘えてくる。
「危ないよ」なんて口を出しちゃうけど、ほんとは嬉しい、ってのが本音で。
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