堕落。¿
俺は落ちた、堕ちたのだ。
全てを壊された、だから全てを壊してやろう。
ソレが彼奴らじゃなくていい、赤の他人で良いのだから誰かにこの鬱憤を晴らそうではないか。
目を開けると頭上には鬱蒼とした黒い空。ソレが〝4人〟も浮遊している中で、俺は体を起こす。遠い記憶、外の世界を見た事のなかった幼い俺は、ここが世界の全てだと思っていた。
むくり と立ち上がり、彼奴らに目覚めの挨拶を。
「おはよう、今日もいい天気だね。
さて、今日もめいいっぱい遊ぼうか。」
彼らは会釈をしてくれたような気がした。
唯一無二の家族のような存在、愛おしくて止まない存在。人は皆彼らを疎み憎み嫌うけれども、俺は彼らが大好きだ。
さてさて、今日のお客様はいずこ?
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