こんなのが好きです水隠岐で例えるけど
水上の重さを隠岐は気付かないでいて欲しい。
好かれてはいるけど一番かと言うと微妙やなぁって思ってて欲しい。
無自覚の溺愛。
イコさんも好きやろし海も好きやろしマリオも好きやろし。
おれのことも好きやろうけど、みんなと同列で、ベクトルが違うくらいやろなあ。
って思ってたら実は一番何よりも誰よりも大好きのポジションをもらっててびっくりしろ。
気付く時は些細なきっかけが良い。
お土産が自分のだけ豪華だった。とか。
箱入りの菓子をみんなで分け合って、「先輩、ありがとうございます。おいしかったですわ」とお礼を言ったら「あ、これもあんねん。好きやったやろ?」ってぬいぐるみが渡される。
男子高校生にぬいぐるみ?何歳だと思ってるん?って思うけど個別で用意するくらいにはこの人はおれに情があるんだ…って自覚しろ。
「先輩、思ったったよりおれのこと好きなんですね」
「…なんや。好きに決まっとるやろ」
首筋も耳も赤くして愛を伝える、不器用な少し尖らせた唇にキスを贈って。