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    2k000ng

    @2k000ng

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    2k000ng

    DONE一日遅れたのですが、呪0地上波放送記念で!
    WEBオンリーで発行した「揺蕩う白銀」の一章部分を少し削って、これだけでも読みやすいようにしてみました。(本編に関わりありそうなとこ消してます)
    揺蕩う白銀「憂太の事が好きだよ」

     雪が解けてもまだ、肌寒さの残る季節。桜の木にようやく、蕾が見え始めた頃。呪術高専に来て二度目の春が、もうすぐ傍まで迫っていた時だ。
    校門の前で出迎えてくれた五条に、開口一番に告げられた言葉。理解が追い付かず、踏み出そうとした足が止まる。肩からずり落ちかけた刀袋の紐を握り締め、「えぇぇ」と心の中で叫ぶ。
     特級と言う未知の領域に踏み入れて早々、次から次へと与えられる任務に呪術界の闇を見た。里香がいた時とは違って、己の意思と力で上り詰めた場所。決して楽な道のりではなかったが、その後の洗礼も無茶苦茶なものだ。
     北から南、西に東へ。呪いが出現すれば、駆り出される日々。五条が毎日のように、不満を漏らすのも無理はないか。低級の呪霊だろうとお構いなし、どんなことが起ころうとも一人で事足りるのが特級呪術師である。そのおかげでさんざん振り回され、三日ぶりに帰って来た乙骨には刺激が強すぎた。
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    2k000ng

    DONE呪霊退治したり、呪力譲渡したりするお話。五条にとっての乙骨とは。
    ※付き合ってはいないので、五乙未満みたいな感じです。
    切り札は手の中に 内気なタイプであることは自覚していた。否、里香を失う前までは至って普通の、活発な子供だったと思う。肺炎をこじらせて入院したこともあるけれど、外で遊ぶのが大好きな男の子。病院であの子と出会ったのは、運命だったのかもしれない。なんて、あの時は考えもしていなかったが。一緒に居られるのが楽しくて、嬉しくて、こんな日々がずっと続くと思っていた。
     突如として襲った受け入れ難い現実が、自然と心を閉ざすきっかけとなってしまったのかもしれない。学校と言う小さな社会にすら馴染めず、周りと壁を作ったのは己の意思。幼い乙骨が背負ったのは、手に余る強大な力だ。
     激しく雨粒が窓を叩く音と、教室内に漂う鉄錆のニオイ。気弱だった自分は、嗜虐性を持つ人間にとって恰好の的だったのだろう。恍惚とした表情を浮かべながら詰め寄られ、恐怖を抱いたが最後。乙骨の制止も空しく、同級生を掴んだのは人ならざる手。下劣な笑い声は途絶え、悲鳴が掻き消されていく。そこからの記憶は曖昧で、ただただ壊れた機械のように謝っていた気がする。
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