Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    kaki_ili

    @kaki_ili

    彼のための衣服は果たして女装と呼ぶものなのか否かを多分一生悩み続ける
    女装もすき
    めちゃくちゃになった

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 🍮
    POIPOI 19

    kaki_ili

    ☆quiet follow

    ※高校生含む18歳未満は閲覧禁止
    呪いの話軸の宿虎のエロ 書き方忘れた

    #宿虎
    sukuita
    #R-18

    まろやか 疲れた体を横たわらせ、寝入り、目を開けば、虎杖は宿儺の前に横たわっていた。
     宿儺が腕を広げる。虎杖はその腕の中に凭れ、宿儺は身を寄せた虎杖の体を包んで引き寄せる。林檎の瞳が細くなって、宿儺の手が優しく虎杖の頭を撫でた。
    「よし、よし……今日もようく励んだなあ」
     呪霊との戦闘の他、授業が座学でも実技でも、真剣にこなせば褒めてくれた。以前は真剣ではなかったという訳では無い。けれど、報酬というものは人を調子よくさせるし、虎杖もその例に漏れないのだ。
     暗く日差しの気配も何もないのに、虎杖の脳内報酬系はその手こそ光だと言わんばかりに幸福物質を垂れ流している。
     顎に添えられた指がくいと顔を上向けて、ふたりの唇が重なる。
     その腕と唇だけで十分だったけれど、ここではもっとと求めることが許されていて、求めれば宿儺が喜ぶので、虎杖はどんどん貪欲になってしまった。
     触れ合った唇をほんの少し開いて、同じ形の唇を喰む。ちゅうと音を立てて吸うと、今度は噛み付くように塞がれて、ぞくぞくと背筋が震えた。
     手のひらが布の隙間から入り込んでくる。円く整えられた爪先が、擽るように肌の上を滑っていく。膨らんだ筋肉のすれすれに触れるか触れないかという具合で、まるで空気と感覚をかき混ぜるような愛撫だった。くるくると指先で回してなぞったり、手のひらをそろりと這わせたり。もっとしっかり触れて欲しい。そう思うようなもどかしさが、より一層快楽が深まるのだと知ったのは宿儺のせいだ。若い体も、心も、簡単に昂ぶらせてしまえるものだから、すぐに下腹部に熱がわだかまる。
     指の関節の背でなぞり上げ、擽り、指先はまた舐めるように筋肉の繊維を辿っていく。くすぐったいだけだった場所も、今となってはすっかり性感帯だ。乳首などその最たるもので、ぴんと弾かれるだけで凝ってしまう。
     宿儺はあっさりと勃ち上がってしまった虎杖の中心を見るだけ見て、それに触れることなく愛撫を続ける。首筋に噛みつき歯型を残し、浮き出た鎖骨を喰み、そこには鬱血痕を残す。噛んで、舐り、吸い上げて、宿儺の頭がじわじわと下腹部まで降りてくる。
     虎杖が肌を這う口元の感触に気を取られていた隙に、両膝が掬いあげられてころりと褥に転がされる。背中に布が擦れる感触にすらもぞわりと背筋を伝うものがあった。覆いかぶさるでもなく股間を見つめる宿儺に目を丸くしていると、虎杖の中心が熱いものに包まれて、今度は目を剥くことになる。
    「ッ、あ」
     赤い瞳が虎杖を見上げて弧を描く。雄の色気に当てられて虎杖が喉を鳴らすのと同時に、宿儺が口内に含まれた陰茎を吸い上げた。
    「っひ! やっ、ま、あァ、ッ」
     咄嗟に髪を掴もうとして、やめる。代わりに肩に爪を立てて縋った。宿儺はそんな虎杖をちらりと見上げて、陰茎を口に含んだままククと笑う。舌を裏筋に添えて頬を吸い付かせながら、頭を上下に動かし始める。唇を段差に引っ掛け、鈴口を抉り、じゅるりと下品な音を立てながら、緩急を付けて啜り立てる。
     あの宿儺が虎杖のものを口に含むことすら驚くことだというのに、嘘みたいに気持ちがいいのも驚きだった。そもそも宿儺が他者の性器——それも男のものを咥える印象がない。かといって下手な印象もないのだが、それにしたって宿儺の技巧は巧みだった。
    「ふッ、あ、あっ、まっ、あ、あ、でる、でるから、あ!」
     せり上がってくる絶頂の前に、震える腕を突っ張って引き離そうとした。宿儺は従って口を離すどころか、むしろその口内により深く迎え入れた。じゅるじゅると音を立てて吸い上げ、熱い粘膜がぎゅうと陰茎に押し付けられる。ひゅ、と空気の音が喉からなるのと同時に、虎杖の腰は大きく跳ねた。
    「ッう————、ふ、うそだろ」
     どくどくと吐き出されるものを宿儺は口内で受け止め、それからやっと股間から顔を上げた。もごもごと口を動かしてから、体液で汚れた唇を赤い舌が舐めとる。あの宿儺が、口淫したあげく精液を飲んだ。あまりに信じ難くて、見開いた目を向けてしまう。
    「まあ、不味いな」
    「……いや、なんで飲んだんだよ……」
    「何故だろうなぁ」
     口角を上げ厭らしく笑って、宿儺は唇を虎杖のものに重ねてきた。条件反射的に開いてしまった唇から、ぬるりとしたが入り込んでくる。青臭く、独特の苦味を感じて、虎杖は眉間にしわを寄せることになった。先ほどまで虎杖のものを咥えていたのだから、当然それは虎杖の精液の味なのだ。悪趣味で、虎杖はいっそ安心してしまう。それでも舌が触れ合えば絡めてしまうし、かき交ぜられれば頭が蕩けるのだから、もうどうしようもない。
     帯が解かれ着物も寛げられて、とさりと床に落ちる。体を引き寄せられて抱きしめられ、また褒めるように頭を撫でられる。近寄るために互いの足を挟むようになって、虎杖の太ももにごり、と硬いものが当たった。その正体に思い至って、虎杖は唇を重ね合わせたまま頬を熱くさせてしまった。宿儺も、随分と興奮してくれているらしい。
     思えば、宿儺にはいつもされてばかりだ。虎杖を褒めて甘やかすためとはいえども、与えられてばかりだとどうしても何かを返したくなってしまう。例えば先ほど宿儺がしたような、奉仕、とか。幾度もはらで受け止めたそれを口内に含む想像をしてしまい、それだけで虎杖の内側が疼いてくる。
    「……咥えてみるか?」
    「っえ、……いいん?」
    「そういう顔だ」
     どういう顔だよ。それほど興味をにじませてしまっていたのだろうか。虎杖の羞恥をよそに宿儺は自らの衣の帯を緩めて合わせを開く。覗いた肉体はがっしりした男のものだというのにごくりと喉を鳴らしてしまう。
     露出された宿儺の陰茎は完全に勃起しているわけではないが、妙に威圧感がある。体格に見合う大きさのそれは、それこそ虎杖のものとも同じ形のはずだ。何なら陰毛も同じ色をしている。そもそも自分の性器を真正面で見れることは無いのだから、そのせいで印象が違って見えるのだということにした。
     歯を当てないように。ぱっくりと口を開き、まずは先端を口に含む。唇を寄せて包み、ゆっくりと幹も迎え入れてみる。これといっった味があるわけでもなく、ひとまず咥えるまでは嫌悪感はなかった。
    「ん、む……ぅ」
    「快いところはわかるだろう? ……ゆっくりでいい」
    「ン、ン」
     こくりと頷く。裏筋に舌を添えて、唇も沿わせたまま吸い上げながら頭を上下させる。溢れてくる唾液を絡ませていると否が応でも音が鳴って、その卑猥さを恥じつつも口淫を止めないでいると、むくむくと口の中で膨れていく。そのうち唾液ではないものの味が舌に触れ、それをほとんど反射的に飲み込む。火照る体はさらにじわじわと熱くなるようだった。
    「そう、覚えがいいな。……良い子だ」
     耳元で囁かれた訳でもないのに、低く響く声ははっきりと虎杖の耳に届く。よしよしと頭を撫でられて、とろりと虎杖の瞳が蕩けた。嬉しくて、口の中で膨れる性器が愛おしくなってくる。
    「ッん、ぶ、う、う!」
     宿儺が体を僅かばかり前に倒す。理由を探ろうと見上げる前に、ごちゅんと喉奥に陰茎が押し込まれた。抜けて、また突かれる。頬の肉に押し付けられたり、先端が上顎を掻いてくるせいで、やや無理矢理でもあるはずなのに、虎杖の体が快楽で震える。
    「……は、」
     乱れた宿儺の吐息が耳に届く。
    「たんと飲めよ。……できるだろう?」
     頷く。喉に突き立てられた先端から、びゅるびゅると熱がぶちまけられる。粘っこくて絡みつくそれが直接咽喉に注がれて噎せそうになるが、それを堪えて飲み干す。流し込まれるにしても量が多くて、幾度かに分けなければ飲み下せなかった。熱い精液がどろどろと胸の中を通り抜けて、腹に落ちていくのがわかる。
    「口を開けてみろ」
     まだ舌やらに絡んでいるような気がして口をまごつかせていたが、その大半は飲み込めていたはずだから、言われたとおりにぱかりと口を開いて見せた。
    「ああ、ちゃんと飲み込めたな。……良い子には褒美をやらねばなァ。これで満足というわけでも無いだろう?」
    「すく、な」
     また体を仰向けに転がされて、股を開かれる。先程吐き出したばかりのはずだが、しかし熱くそそり立つ肉塊が擦り付けられて、虎杖はこくりと喉を鳴らした。躾られたはらの奥が、それが欲しいと収縮を繰り返している。
    「あ……あ、すくな、ほしい、……っ、なか、ほし、ほしい」
    「ああ……今、くれてやろう、な」
     求めるだけで緩んでしまったのか、碌に慣らしてもいないというのに、虎杖の後孔は質量でもって押し入ってくる肉棒を痛みもなく受け入れる。やたらゆっくりと肉を拓いてくるせいで、虎杖は己が男に抱かれているのだとまざまざと感じてしまう。ぎゅうぎゅうと締め付けその形を内壁で確かめて、その存在感に喉から熱く吐息が溢れる。
     とん、と尻に肌がぶつかって止まる。どくどくと脈打つものに圧迫されて荒げた息を落ち着かせていると、頬に手のひらが添えられる。ふにと唇が重なって、どちらからともなく唇を開いて舌を擦り合わせた。なんとも言えない味と唾液が絡まって、虎杖はついふっと笑ってしまった。
    「こら」
    「っふぁ、あっ……、だって、さ、なんか」
     口付けに集中できなくなったのを咎めるように、ぐっと腰が押し上げられる。甘い刺激が背筋を過って一瞬だけ呼吸が止まり、遅れて上擦った声が喉から溢れる。宿儺は機嫌が悪い様子はなくて、どちらかというと楽しげに見えた。
     ——なんか、コイビトってこんな感じなのかな、って。
     今更とはいえども。宿儺相手にはそんなことを言うことはできなかった。けれどそんなことを思ってしまったのが虎杖には可笑しく思えてしまって、口角が上がることを止められはしなかった。
    「……そうか、そうだな。なら、」
    「う、あっ、ん……、すくな、ぁ、なに」
     そんな虎杖を前にして宿儺は思案顔を見せ、はてと思えば視界がくるりと回る。体を軽々と浮かされ引き寄せられ、虎杖は宿儺の胡座の上に座らされていた。自重で繋がった場所が深くなったようで、奥を圧迫されて腰が跳ねる。震える体はしっかりと抱きしめられて、肌がしっとりと張り付いている。片腕で虎杖の体を抱き寄せたまま、もう片方が虎杖の頭を撫で始める。褒める時と同じ手つきは、性行為の最中にはとても似合わないような気がした。
    「そら、どうだ?」
     別に珍しい体勢ではない。行為をするようになる以前から、膝に乗せられて撫でられ甘やかされてたいたのだから。異なるのは虎杖と宿儺が繋がっていて、性的な快楽を得ているということくらいだ。性的だろうがなんだろうが、今の虎杖は宿儺に触れられれば思考が溶けてしまうのだが。抱きしめられて撫でられてしまえば、尚更。
     触れ合った肌はほんのりと温かい。虎杖の方が体温が高いものの、宿儺は死体のようにひんやりとしているわけではない。けれど宿儺の体は虎杖ほど熱くなることもない。おおよそ虎杖の熱を帯びているような形で、彼の温度はあるようだった。心の中にいると言い換えられる自分たちの肉体は、本来の理から多少なりとも離れている。ここにある体は正しく肉体と呼べるものではない、けれど。
    「あったかい……」
     小さく言葉をこぼして、宿儺の背にそろそろと腕を伸ばす。頬を擦り寄せると髪が擦れてくすぐったい。ぬるい体温にさえ胸がどきどきと高鳴って温まり、心がふわりと浮き上がるようだった。じわりと腹を満たす暖かさに腰を揺らすと広がる快楽は焦れったい。ただの快楽としては物足りないけれど、尾を引いて長引く快楽はぬるま湯に浸るような気持ちよさがある。大して動かなくても気持ちよくなれるなんて、虎杖は初めて知った。
    「くく……良い、良い。それで良い。なあ。俺にはどうして欲しい?」
    「ぁ、ん、ん……もう、ちょっと、このままがいい」
    「ああ、わかった。……素直な子は褒めてやろうな」
     さりさりと後頭部を撫でられてつい頬が緩む。耳元で囁かれる低い声は脳に甘く響いて、ただでさえ鈍くなっている思考をさらに鈍にさせてしまう。

     結局。翌日が任務ではないことを良いことに、虎杖は寝坊した。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😍😍🙏💘💒💒💯💘💘💘💘💘🙏🇪🇱🇴💘😍😍😍❤❤👏👏💒🇪🇱🇴ℹ❣💘💘💘🙏😍💞💞💞💒💒💒☺💖💯🇪☪♓ℹ🇪☪♓ℹ💘💘💯💯💞💕🍆
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works