下着買いに行くよしゃ漫(百合)導入「…折り入って相談があるんだが」
「えっ!?何?」
夜のオベリスク・ブルー 女子寮、in万丈目の自室。
門限までという約束で入り浸っている十代に、万丈目は内緒話をするかのようにそっと話を持ち掛けた。
万丈目が十代に相談なんて、珍しいこともあるものだ。そんなに大事なのかと、十代はくつろいでいたソファの上で居住まいを正した。
「最近…胸が痛くて…」
「ビョ、ビョーキ!!!???」
正座をしたその数秒後にはソファから転げ落ちた。
胸が痛い…なんて尋常ではない。胸には人体の中で最も大切と言っても過言ではない臓器、心臓がある。
フセイミャク、シンキンコーソク、…癌!?なんて笑い事ではないありとあらゆる病気の名前が十代の頭の中で翻った。
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