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    プレイヤーとルーンの輪廻 続き
    末永く見守ってて

    輪廻。───キミを抱きしめて、目を閉じて「おや、すみ」また………ね。

    あれから少し…と言っても、20年程が経った。ずっと探しているけれど、なかなか見つからない。
    ここ20年の生活場所は、一番最近、キミが残してくれた家。
    ずっと、ずっと。
    次会えるのはいつなんだろう。
    『夜は危ないから、6時には帰ってきてね』
    その言いつけは今でも守っている。
    「5時半………。」
    駅の時計のからくり人形が、カタカタと時間を知らせてくれる。
    「もう帰らなくちゃ」
    家の鍵は、ポストに入っている。キミがそうしてくれていたから、それも変わらない。
    お互いどちらかが帰ってきているときは鍵が入っていないから、家に誰かいるかすぐわかる。
    そうしてくれた。だから、鍵をなくすことがない。
    ……………はずだ。
    「え……………?」
    鍵がない。鍵が、ない………!!!
    ぼくは考えることも忘れて階段を駆け上った。
    泥棒かもしれない。
    鍵を入れ忘れたのかもしれない。
    そんな可能性、頭になかった。
    「ただいま!!!!!」
    走って、勢い任せに扉を開けて叫んだ。…………でも、家は静かなまま。
    やっぱり、いるわけない。
    「…………よね」
    膝から崩れ落ちる。すると、何故か涙が出てくる。キミが死んだときしか出てこないはずなのに、悲しくて、人間でもないのに、『悲しくなったから、涙が出てくる』。
    「っ………………」
    膝の上にぽつり、ぽつりと滴がこぼれ落ちる。今日も、会えなかった。
    「うぁ…………っ」
    どこ。どこ?どこにいってしまったの?いつも隣りにいたじゃないか。なんで……??
    前が見えない。下を向いているから、自分の膝は見えるはずなのにそれすらも滲んで見えない。あの時から、泣いていなかったのに。キミがいないから、やっぱり、…
    視界が少し暗くなる。それに遅れて暖かい何かがぼくを包み込む。
    「おかえり。」
    「えっ……………?」
    「ルーン」
    また暖かい、声に驚いて顔をあげると、そこには見慣れた面影のある顔。
    「………プレイヤー」
    その名を呼んだ瞬間、さっきよりももっと視界が滲むのを感じる。この間キミが死んでしまったときと同じくらいの涙が自分からとめどなく溢れてくるのを感じる。
    「うぁあ………………っプレイヤーっ………………!!!!!」
    「っ………ただいま」
    「おか、り、なざっ…………!!!!!」
    ぼくもキミをぎゅっと抱きしめ返す。隙間がないくらいキミに体をくっつけて、離れないようにぎゅっと力強く。
    「待たせてごめんね」
    「うっ………………!!!!!」
    ただ泣き叫ぶしかできない。そんなぼくを、抱きしめたままその優しい手で撫でてくれる。
    「ぼくが…………っ、ど………、どれだけ、待ったと、思ってるんだっ……!」
    「うん」
    「ただいまって、言ったって、誰も居っ、居なくてっ……………!」
    「うん」
    「寂しくても誰も抱きしめてくれなくて…………っ」「うん」
    「でも、全部っ、………………っ……………っ、き、キミじゃなきゃ駄目で…………!!!」
    「うん。ありがとう」
    「ずっと、キミだけ、キミだけを探して………、!!!」
    「うん。」
    「やっと……………会えた」
    「久しぶり。待たせてごめん、でもずっと一緒だよ。」
    暖かい……
    「………………っ、本当、に……………?」
    「うん。ずっと一緒。だから、そのことについて話そう。」
    「う、うん、…………っで、…………」
    でも、と言いかけて止める。我儘は、よくないから。
    「でも、もうちょっとこのまま。話すのは、それからでいいよ。ルーンともっとこうしていたい」「!!!……………ぅう………………」
    また酷く泣き始めたぼくを、キミはずっと撫でてくれた。

    「ルーンが一番良く知っている通り、俺は輪廻するとき、記憶をなくしていた。生まれ変わる、ってことはそれは当たり前のことで、それをわかってたからずっと記憶を諦めてルーンに会えることを祈るだけしかしなかった。でも、それは辛すぎるから。番人にお願いして、死んで生まれ変わっても、記憶はこれから永遠に保ったままにできるようにしてもらった。」
    「うん………それは嬉しいな……………っ ずっとキミと居られる」
    「もちろん、代償もあった。それは、生まれたとき手に入るものが減るということ。家族、家、名前。もちろん孤児院に運ばれたし、名前はルーンに呼んでもらえていた名前がいいから俺はかまわなかった。だから俺は俺のままずっといられるよ。」
    「うん……………ありがとう」
    変わらない笑みを向けてくれるから、また泣きそうになってしまう。ぼくはこんなに馬鹿にされてしまったよ。
    「ルーン泣きつかれたでしょ、ここでお昼寝しときなよ」
    「うん」
    お昼寝、なんて赤ん坊のすることだと思っていたけれど。甘やかされて、そのままソファーで寝てしまった。

    ───ルーンが眠った。優しく少し儚い寝顔は、やはり変わらない。………ずっと、独りで……………。「………でも、まじまじ見られるのも嫌か」
    そう思って、俺はルーンの隣で携帯をいじり始める。
    ………異変が起きたのは、それから数分後だった。「………うぅ〜………っ」
    ルーンがうなされている。しかも、だんだん過呼吸になっていく。
    「…………ルーン!?」
    急いでルーンを起こす。ルーンは、ゆっくり、うっすらと目を開ける。
    「っ…………プレイ、ヤ」
    まだ過呼吸なままで、その瞳には涙が浮かんでいる。
    「っ……………!!!!」急に怯えたように目を見開いて、大粒の涙を流し始める。
    「いや……………いやだ、まって、いかないで、おねがい、だ、」
    「!?ルーン!?!?どうした!?」
    「だめ………………っ、…………な……………で、死なないで…………!!!!」
    もっと泣いて、もっと過呼吸になっていく。これも、きっとやっぱり俺のせいだ。
    「ルーン…………!!!!!」
    潰れてしまうんじゃないかって心配なくらい力強く、抱きしめる。
    「俺はここにいるよ。もう死なないよ。生きてるよ。ルーン……!!」
    「ぁあ、あ」
    まだ収まらない。
    「ぼく、も……、大好き、、って……………なんで」
    今度は自分を責め始めた。なんでそんな痛いことするんだよ。
    「…………ルーン!!!!!しっかりしろよ………!!」
    過呼吸になっている人にすることじゃないし、危ないと思う。でも、ルーンはそこまで弱くない。
    「ぅあ、あっ………………!?」
    泣き叫ぶルーンの口を塞ぐ。涙で濡れてしまっているその唇は柔らかくて、ふわふわしていた。口を離してもう一度呼びかけてみる。
    「………ルーン?」
    「………っ」
    意識は夢の中から引きずり出せたようだが、顔が赤い。泣きすぎたのか?それとも、意外と酸欠になってしまったのか。
    「っ………………今、キミ、何を」
    「えっ?あぁ…………」
    思い出して恥ずかしくなる。キス……してしまった。ルーンも照れているのか。こんなことでは照れない、なんてキャラだと思っていたけれど………。「…………た…………………」
    「?」
    「した…………………」
    下?見てみるけれど、自分の膝とそこに乗るルーンの綺麗な脚しかない。
    「舌……………っ」
    あぁ…………………。
    「ごめん………。」

    …………なんだい、今のは!?気持ち良かった……………すごく興奮した………!!!
    酷く怖い夢を見ていたのに、キミに起こされて……!!!!顔の温度が上がっている。気がする。照れてるとかそんなんじゃなくて興奮しててもこうなるんだって、初めて知る。
    「ルーン」
    「?」
    …………
    「ずっと離さないよ」
    「!!!」
    また嬉しい言葉。嬉しいはずなのに、涙が出てきてしまう。ぼく、こんなに
    「はは、ルーン、こんなに泣き虫になっちゃったんだな ごめんな?」
    「………うん」
    もう、離さないでいて。だって、キミのこと
    「大好き」
    ……なんだから。
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    いおり

    CAN’T MAKEヤンデレルーンに監禁される話書こうとしたら読むにつれせんしてぃぶんぶんぶんはちがとぶになった話 今回は誰も死なないし甘々です
    なんでこうなった
    眠いときに書いて行分けるの深夜テンションから抜けたタイミングでやってるからちょっと不快な気分でやってるから加筆修正できてなくて雑
    キャプション読んで😊 今までのとは無関係だけどルーンとプレイヤー「………起きられるかい?」
    ………眠い…。まだ寝ていたい…………。そう思ってう〜ん、と体を動かすとかしゃり、と何かの音が聞こえる。そんなに重くなく、軽い音。でも、なにか違和感がある。そんな音のするもの、俺の部屋にあっただろうか。とにかく起きなければならない気がして、ゆっくりと瞼を開ける。
    「あぁ、よかった 目が覚めたんだね」
    にこりと微笑むその優しそうな眼差しは
    「………ルーン…?」
    「そうだよ。ふふっ」
    いつもの笑みで、でも何かをどうしよもなく愛おしいと感じているような目で…俺を見てから、そのままぎゅっとされる。あったかい…。
    でも、それを感じる前、腕がつん、と引っ張られる感覚があった。ルーンが手を回したのは俺の腰で、腕や手ではないはずだ。なのに何故…?
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