snbn➆ Alban side*
サニーは最初から僕ではなく、後ろに立つジェイを話しかけていたらしい。
「───ちょっと、ジェイ!? なんのつもり?」
言い逃れの余地はないというのに、ずっと余裕の笑みを絶やさないジェイに向かって荒々しく声を張り上げ、僕はジェイを睨みつける。
何をした?
───命に関わることかも知れない。
何故そんなことを?
───僕の変化に気づいて、腹いせに?
いずれにしても、僕のせいじゃないか。
...でなきゃ、こんなことにはなってはいない。こんな終わり方は嫌なのに、得体も知れない事に対してどう責任を取ったらいいか分からず、何も答えないジェイに背を向けてサニーの前へ駆け寄る。
とても面積の広いバルコニーのため、普段アイクが使用しているらしい読書スペースにあるガーデンチェアに、おぼつかない足取りのサニーを誘導して座らせる。
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